皆さん、こんにちわ!洋画ライターのYuuriです。
ジョージアに住むコンテンポラリーダンサーの青春を切なく、そして力強く描いた『ダンサー そして私たちは躍った』。
ダンスと同性愛に揺れ動く主人公の生き様に、心を揺さぶられる甘酸っぱい本作は世界各国で注目を集める名作となりましたが、まだまだ知らないという方も多い作品です。
ここでは、本作の見どころと、主人公役のレヴァン・ゲルバヒアニの情報など、映画をより楽しめるその魅力をお届けいたします。
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/andthenwedanced/)
『ダンサー そして私たちは踊った』:作品情報
映画タイトル | ダンサー そして私たちは踊った |
原題 | And Then We Danced |
監督 | レヴァン・アキン |
出演 | レヴァン・ゲルバヒアニ、バチ・ヴァリシュヴィリ、アナ・ジャヴァヒシュヴィリ他 |
公開日 | 2020年 【YouTube:予告編】 |
ライバルのはずが、いつしか恋心を抱いて:あらすじ
レストランでアルバイトをしながら家計を支えて過ごし、ジョージアの国立舞踏団で幼い頃からダンスパートナーの女性・マリとトレーニングを積んできたメラブ(レヴァン・ゲルバヒアニ)。
ある日、メラブが所属する団体に入団してきたのは、別格のオーラを放つイラクリ(バチ・ヴァリシュヴィリ)という男性ダンサーでした。
超新星と言っても過言ではないイラクリの存在によって、メラブはライバル心を燃やし、彼を強く意識し始めます。
それと同時に開催されようとしているのは、足りないメインメンバーを決めるためのオーディションでした。
才能溢れるイラクリとメラブは、オーディションのために切磋琢磨しながら特訓を続けるのですが、メラブは次第にイラクリに対して恋愛感情を募らせるようになり…。
ただのLGBT映画ではない、母国への思いも印象的な一作
とある夏、ジョージアの伝統舞踏であるコンテンポラリー・ダンスの舞台を夢見ていた青年が、飛び抜けたカリスマ性を持つ青年に猛烈に恋をする青春を描いた『ダンサー そして私たちは躍った』。
伝統舞踏と性が無縁とされているジョージアという国に反するように、同性愛を描きトランスジェンダーのキャラクターが登場するなど、いわゆるLGBTQテーマの現代的社会を描いた作品でもあります。
主人公メラブは躍りも繊細であれば、自身もガラスのように繊細な人柄で、とても愛らしい魅力溢れる青年です。
ダンスに魂を捧げるメラブの前に現れたイラクリに対抗心を持ちながらも惹かれていき、一方でその裏側にある古い伝統と愛の狭間を必死にもがきながら生きるメラブの葛藤は、とてもリアルで突き刺さるものがありました。
同性愛やしきたり、ナショナリズムといったジョージア特有の課題には考えさせられるものがあり、この映画からしか味わえない要素に感情を揺さぶられることもしばしば。
「ジョージアを出た方がいい。この国に未来はない」というセリフが出るほど生きづらさのある国で、微かに感じる変化や、クライマックスでメラブが見せる、冒頭とは違った情熱が込められたダンスは見どころ満載。
躍りを通して垣間見えるメラブの生き様、愛、国への思いそして葛藤… 全てが儚くも、キラキラと輝く彼らの一夏の青春に是非目を向けてみてください。
主演「レヴァン・ゲルバヒアニ」のポテンシャル
今作にて、人々の心を鷲掴みにした主人公メラブを演じたのは、ジョージア出身のレヴァン・ゲルバヒアニ。
その圧巻のダンススキルを見ても分かるように、レヴァンは実際にコンテンポラリーダンサーとしてジョージアで活躍しており、監督からスカウトされた本作が俳優としてのスクリーンデビューとなった記念すべき一作になっています。
4歳から9歳まで民族舞踏を踊り、クラシック・バレエの経験を経て、コンテンポラリーダンサーとなった経歴の持ち主です。
劇中でのダイナミックかつ繊細で、感情豊かに生きて踊るその高い演技力が大絶賛され、「W magazine」誌では「カンヌ国際映画祭2019で最も刺激的なスター」の一人に選ばれています。
当時、21歳にしてオデッサ国際映画祭とサラエボ国際映画祭で主演男優賞を獲得、また本作ではスウェーデン・アカデミー賞主演男優賞も受賞し、瞬く間に俳優として輝かしい実績を手に入れ、大きな注目を浴びる新星となりました。
レヴァン自身が語る、ジョージア国内の映画への反応について
初めての演技とは思えぬほど熟成した演技力と、その一方で垣間見えるあどけなさや純真さの表現も絶妙な彼。
レヴァンが魅せる魅力に一気に引き込まれたという方も多いかもしれません。
自身が生きるジョージアでは同性愛がタブー視されているため、本作が初公開された時も反対団体からの抗議を受けたこともあり、この映画への登場は社会へ大きな影響を与えることになりました。
レヴァン自身も、この映画への反応は50/50で好意的な人もいれば反対派の人もいて、誇りに思う人もいれば攻撃的なコメントを寄せてくる人もいたと話しています。
しかし、そんな中でも国外の多くの人々がこの映画を気に入り、誰もが誰かに共感出来て、美しくも普遍的な映画だと話し、自国の性的マイノリティが注目されたことに対して、レヴァンは色んな意味で大きなパワーを感じたと話しています。
レヴァンはこの映画の後、自国のテレビドラマに出演しており、今後はダンスと演技を並行して活動していきたいと語っています。
温かく、朗らかな雰囲気を持つレヴァンから放たれる、しなやかで力強いダンスや繊細な演技をこれからもたくさん見れる日が待ち遠しい限り。
是非、彼の活躍にご注目ください。
●レヴァン・ゲルバヒアニ(Levan Gelbakhiani)
誕生日:1997年12月30日生まれ
星座:やぎ座
出身:ジョージア・チアトゥラ
主な出演作品:テレビドラマ『Dias de cine』、『Until 1 PM』など
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まとめ
ダンスに命を賭けてきた青年に突如訪れた恋が、全てを狂わせつつも瑞々しい青春映画として製作された本作。
コンテンポラリーダンスの知識がなくても楽しめるヒューマンドラマとなっていますので、是非ともチェックしてみてはいかがでしょうか。
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《ライター:Yuuri》
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アクション映画を好み、エマ・ストーンとクリステン・スチュワートをこよなく推してます。
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