2022年の夏はホラーがアツかった!
7.8月は観たい作品が集結していたので映画館に足繁く通った筆者。
中でも、A24が手がけるホラー最新作×ミア・ゴス主演の『X エックス』は、ホラー好きにはたまらない1作となっていました。
クラシックな王道ホラーのオマージュを大いに受けているので、ホラーの入門編としても楽しめるに違いありません!
3部作の映画化も決定しているので、ここで観逃さないで欲しい。
70年代、茹だるような夏に起こる惨劇
1979年、テキサス。
3組のカップルが、ポルノの映画撮影のために田舎の農場を借りる。
農場で彼らを待ち受けていたみすぼらしくて無愛想な老夫婦は恐ろしい殺人鬼だった…
ちなみに、映画ライターanzuとしては、次作の『パール』(原題:Pearl』が今から楽しみで仕方ないです。
70年代のカジュアルな雰囲気もお洒落だったので、更にレトロ感が増した舞台背景や衣装がどのように魅せてくれるのか期待でいっぱいです。
Instagramでチャーミングなポスターも更新されているので是非チェックしてみてください!
参考記事:映画『Pearl パール』を考察、ミア・ゴスの魅力満載ホラーは「変革」を予感させるA24作品
独特のオーラを纏う、主演ミア・ゴス
ミア・ゴスの出演作は個人的に好きな映画ばかりなので、過去作に触れながら彼女の魅力をご紹介したいと思います。
まず個人的に驚いたのは、彼女の初演作がデンマークの鬼才ラース・フォン・トリアー監督『ニンフォマニアック』(14)ということ。
ラース・フォン・トリアーといえば映画界の中でも過激派としても知られた存在。
彼の作品に出演する女優たちは、ニコール・キッドマンやキルスティン・ダンストなど、異色のオーラを放っています。
毎度議論を呼び起こす彼の作品に若くして出演したミア・ゴスは、なかなかの挑戦者という気がしています。
そして、イタリアの名作ホラー『サスペリア』のリメイク版での出演。
奇怪なホラー作品でも圧倒的な存在感を放ったことで、彼女をホラー女優としてイメージ付けたのではないかと思います。
一方、イギリス文学の映画化『EMMA』では、本作とは真逆のような少し気弱な女性を演じていました。
今作主人公のマキシーンと老殺人鬼のパールは、実はミア・ゴスが一人二役しています。
彼女の演技の振り幅には是非注目していただきたいです。
●ミア・ゴス(Mia Goth)
誕生日:1993年11月30日生まれ
星座:いて座
身長:170cm
出身:イギリス・イングランド
▶おすすめの代表作品
恐ろしい老人といえば、M. ナイト・シャマラン監督の『ヴィジット』や『ドント・ブリーズ』といった、現実味要素が欠けていたり、元軍人で強い人物だったり…
しかし、今回は特別強くもないし、機敏に動く老人たちでもない。
公式サイトには、“史上最高齢の殺人鬼”と書かれています。
次作の『パール』では、この殺人鬼の過去が明かされるわけですが、彼女の若くて瑞々しい時への異常な執着心には、誰しもが考えさせられるテーマがあるのではないでしょうか。
名作ホラーをこよなく愛するタイ・ウェスト監督
監督は、映画監督、脚本家、編集者としても活躍しているタイ・ウェスト監督です。
ホラー映画界で有名なアダム・ウィンガード監督の『サプライズ』(11)では、俳優としても出演しているという多才な人物です。
『サプライズ』を観たときは、まさか2012年のホラーオムニバスとして有名な『V/H/S シンドローム』や『ABC・オブ・デス』でも作品を撮っているような監督が出演しているなんて知らなかったので驚かされました。
ここまでホラー映画と縁が深いと、本作から溢れんばかりのホラー映画愛が伝わってくるのも納得です。
クラシックホラー、彷彿とさせる描写
この一枚の描写を観て、ある作品を思い出さない人はいないのではないのでしょうか?
そうです。
ポスターにもなっている有名な一場面、スターリン・キューブリックの『シャイニング』(80)に似てますよね。
他にも、アルフレッド・ヒッチコックの『サイコ』(60)や『悪魔のいけにえ』(74)など、クラシックホラーを彷彿とさせるような描写がたくさんあるのが面白い!
先ほども記述しましたが、本当にクラシックホラー好きには「これはたまらない!!!」と唸るようなシーンが盛りだくさんでした。
まとめ
映画ライターanzuにとって、映画は季節を味わう一つのアイテム。
ホラーが好きなので四季関係無く観てはいるのですが、夏に映画館で観るホラー映画は特別です。
これからの季節も10月にはハロウィン、12月にはクリスマスと季節のイベントに合わせて作品を選んで、映画をより楽しみます。
ホラー好きはもちろん、ホラー初心者の方にも是非オススメしたい作品です!
《ライター紹介:anzu》
大学生時代にフランス文学を専攻していたこともあり、ヨーロッパ映画に惹かれる傾向にあります。
映像や台詞、音楽のときめき、ホラーやサスペンスのような怖さの驚き等、ドキドキする作品がたまらなく好きです。
今まで観てきた映画の数は1400本を越え、今も更新中です。
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