映画が与えてくれるインスピレーションはさまざま。
その中でもヒロインたちが着用するアイコニックなファッションは、1度は真似してみたいと思うもの。
素敵な映画ファッションに出会うと、思わず似たような服を買ったり、お揃いの髪色にしてみたくなりますよね。
今回は、映画のファッションチェックが大好きな私「もな」が厳選した、アイコニックなスタイルの数々を紹介します。
目を引く装いの数々は、ハロウィンのコスプレを探している人にもぴったりなものばかり!
もちろん、普段のスタイルにも活用できるおしゃれポイントも解説しちゃいます。
(冒頭画像:引用https://twitter.com/GQJAPAN/)
『バービー』:カラフルなビーチスタイルにレトロなひねり
あらすじ:人間界に旅立つバービー
ピンクに彩られ、すべてが完璧で夢のような世界「バービーランド」。
ここに暮らす住民は、みんなが「バービー」で、みんなが「ケン」です。
おしゃれ好きのバービー(マーゴット・ロビー)はハッピーな日々を過ごしていましたが、ある日体に異変が!
原因を探るため、ボーイフレンドのケン(ライアン・ゴズリング)とともに人間の世界へ旅立つのですが……。
バービーたちが知ってしまった、世界の秘密とは一体?
参考記事:グレタ・ガーウィグ監督映画『バービー』を考察、バービーランドを「エデンの園」に重ねると?
ファッションポイント
衣装のデザインを手がけたのは、ジャクリーヌ・デュラン。
彼女はまるでバービー人形を着せ替えるように、シチュエーションに合わせた完全コーディネートを組んでいったそう。
特に重要視したというのが「ビーチスタイル」。
それもただカラフルなだけでなく、50〜60年代のフレンチ・リビエラをイメージしたとか。
バービーたちがまとう衣装はどれも、地中海の太陽に照らされたかのようなパキッとしたカラーで、ギンガムチェックや大きめドットがあしらわれています。
印象的なピンクのギンガムチェックのワンピースは、ハロウィン用コスチュームとしても売り出されていますよ。
■参考:【管理人・選】
普段のスタイルで真似するなら、レトロなセーラー服やブルーのドレスがイチオシ!
大ぶりなカチューシャやバングルを合わせれば、レトロ感がグッとアップします。
『ビルド・ア・ガール』:赤髪×ハットでロックスタイル!
あらすじ:ロンドンで音楽ライターを目指した女子高生…
イギリス郊外で暮らしている高校生のジョアンナ(ビーニー・フェルドスタイン)。
彼女は豊かな想像力と文才の持ち主。
それなのに、学校では冴えない子供扱い!
自己表現の欲求を満たせずに悶々とする現状を変えようとしたジョアンナが向かったのは、大都会・ロンドン。
兄の勧めで大手音楽情報誌のライターに応募し、見事仕事を手に入れるのです。
ジョアンナは髪を赤く染め、奇抜なファッションに身を包み、辛口音楽ライター「ドリー・ワイルド」として人気者になり……。
ファッションポイント
主人公のジョアンナは自己表現欲と妄想力にあふれた、まさに「サエない」女の子。
容姿はパッとしないし、学校では「キモい」なんて言われることも。
悶々とした日々を打ち破るためにも、ジョアンナは髪を真っ赤に染め、UKロックなシルクハットをかぶって、「ドリー・ワイルド」として生まれ変わるのです。
ジョアンナのスタイルを真似するのなら、大事なのは「自分の殻を破る」こと。
赤髪×ハットをそのまま真似るのではなく、普段は着ないけれど憧れているワンアイテムに挑戦して、自分なりのロック・エッセンスを織り交ぜてみて。
例えばジョアンナなら、ジャケットというマニッシュなアイテムに黒のショートパンツや白いドレスを合わせていました。
マニッシュ×レディライクでセクシーな魅力を引き出すスタイルは、普段の装いの参考にもなります。
『マーメイド・イン・パリ』:人魚姫もポップで可愛く!
あらすじ:初めて恋する気持ちを知る…
記録的な豪雨で、浸水したパリ。
セーヌ川に浮かぶバーで働くガスパール(ニコラ・デュヴォシェル)は、ある夜、傷を負った人魚を見つけます。
彼女の名前はルラ(マリリン・リマ)。
ルラはガスパールの命を奪おうと、魅惑的な歌声で誘いますが、失恋から恋愛感情を捨て去ったガスパールには響かなくて……。
ガスパールに懸命に看病されるうち、ルラは初めて恋する気持ちを知っていきます。
ファッションポイント
フランスが舞台なだけあり、カラフルポップな世界観がとにかく可愛い!
アンデルセン童話で描かれる「人魚姫」をパリの街に登場させ、現代風にアップデートしています。
人魚姫=貝殻のビキニのイメージを覆し、ルラはロマンチックなヒレにパンクなTシャツやモスグリーンのドレスを合わせています。
ハロウィンでコスプレするなら、ルラが流す「真珠の涙」も頬にあしらって。
普段のスタイルにルラのエッセンスを入れるなら、恋する「春」を思わせる花のヘアアクセサリーがおすすめ!
ハーフアップにまとめた髪に大判なヘアアクセサリーを合わせ、真っ赤なリップをひけば、あどけなさが残るパリジェンヌ風スタイルの完成です。
『キャロル』:50年代NYの、シックできらびやかな装い
あらすじ:目が離せなくなった瞬間、始まった恋物語…
1952年、冬。
ジャーナリストを夢見るテレーズ(ルーニー・マーラ)は、クリスマスムードに包まれるマンハッタンの百貨店でアルバイトをしていました。
恋人との結婚にも踏み切れず煮えきらない日々を送るテレーズ。
ある日そんな彼女の前に、娘のクリスマスプレゼントを探しにきた女性・キャロル(ケイト・ブランシェット)が現れます。
美しい容姿に洗練された仕草、気品のある立ち振る舞い。
えも言われぬ魅力を放つキャロルから、テレーズは目が離せなくなってしまいます。
そしてその日から、2人の恋物語が始まるのです……。
ファッションポイント
テレーズは少女のあどけなさを残す、可愛らしいスタイル。
キャロルは大人のエレガンスを感じさせる、洗練されたスタイル。
本作では2人のヒロインの、2つの異なるファッションを楽しむことができます。
テレーズのキュートな装いは、普段のスタイルにも取り入れやすいでしょう。
チェックのマフラーにカチューシャを合わせたり、ストライプ柄のイエローニットにジャンパースカートを合わせるのが彼女の定番スタイル。
「普通の女の子」から1歩踏み出したスタイルにしたいなら、テレーズのように柄物のベレー帽や刺繍の入ったコートなど、一味違うアイテムを取り入れるのがおすすめ。
そして50年代の「VOGUE」から飛び出してきたようなキャロルのファッションは、ハロウィンにもぴったり。
ラグジュアリーなファーコートも、コスプレ衣装として取り入れれば手軽にキャロル気分を味わえるはず。
薄いブラウンのファーコートには、ブロンドヘアをマッチさせるとグッドです。
■おすすめの動画配信・レンタル・本【管理人・選】
参考記事:映画『キャロル』あらすじとLGBTの世界観。複雑でエレガントで、人に見惚れる瞬間を思い出す
▶U-NEXT会員:特典(動画配信・本)無料トライアル実施中!
まとめ:普段の装いに、お気に入り映画から
ヒロインたちのアイコニックなファッションは、見てるだけでも幸福感を味わえますよね。
今までに挑戦したことのないスタイルは発見できたでしょうか?
映画で使われるアイテムはどれもハイブランドばかりのイメージが強いですよね。
ですが、例えばZARAでは、映画『バービー』からインスピレーションを受けたコレクションが発売されていました。
ZARAやH&Mなど手頃なブランドで真似っこアイテムを探すのもワクワクしますよ。
ハロウィンのコスプレはもちろん、普段の装いにもお気に入りの映画のスタイルを取り入れてみましょう!
【YouTube:ZARA STEVEN MEISEL NEW YORK】
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ウェス・アンダーソン作品の世界観が大好き!ライターの「もな」です。
映画にどハマりしたのは、小学生の頃に『ロード・オブ・ザ・リング』を観てから。
それからというもの、映画は私の人生にとって欠かせないもので、大学では映画学を専攻しました。
私の書く記事が、誰かと素敵な映画との出会いの場になったら嬉しいです。
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