2023年6月に公開の『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』。
1981年から始まった同シリーズの新作が公開されるのは、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(08)以来15年ぶりのことです。
5シリーズを通して主演を務めたハリソン・フォードは、なんと2023年で81歳!
映画のあらすじ自体の面白さだけではなく、主演を盛り上げたたくさんの名脇役たちの歴史も詰まっています。
そんな『インディ・ジョーンズ』シリーズですが、完結編『運命のダイヤル』ではマッツ・ミケルセンが悪役を務めることで話題に!
実は、過去の『インディ・ジョーンズ』にも、主演ハリソン・フォードに負けない名脇役たちがたくさん出演しています。
今回は、シリーズのあらすじをおさらいするとともに、そんな個性豊かな共演者たちを紹介していきましょう!
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/IndianaJonesMovies)
1.『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(81)
あらすじ:考古学者インディアナ・ジョーンズ教授の登場!
シリーズ一作目は、主に「旧約聖書」が題材になっています。
舞台はナチス・ドイツが台頭を進める1936年。
プリンストン大学の考古学者インディアナ・ジョーンズ教授(ハリソン・フォード)の元に、アメリカ政府の情報部からある依頼が舞い込みます。
「旧約聖書」に登場する、モーセの十戒が記された石板が保管されているという「聖櫃(せいひつ)」のありかを、ナチスが突き止めたというのです。
聖櫃を使った悪事を企むナチスを阻止するため、インディは恩師の娘であるマリオン(カレン・アレン)協力のもと、聖櫃が発掘されたエジプトに向かいます。
●ハリソン・フォード(Harrison Ford)
誕生日:1942年7月13日生まれ
星座:かに座
身長:185cm
出身:アメリカ・イリノイ州
▶おすすめの代表作品
ジョン・リス=デイヴィス:インディの友人、発掘屋
一作目から度々シリーズに登場しているのが、インディの友人でエジプト人の発掘屋サラー。
様々なシチュエーションで登場しますが、常に情報や忠告を流してくれるインディの味方です。
演じているのは、本作の出演で一躍有名になったジョン・リス=デイヴィス。
近年では『アクアマン』(18)のブライン王が記憶に新しいですが、彼の代表作といえば『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのドワーフ、ギムリ役ではないでしょうか。
180センチ以上ある体躯を特殊な撮影方法で縮め、さらに特殊メイクで顔全体を覆っての出演でした。
筆者はギムリのイメージしかなかったので、初めはサラーと同じ俳優さんだとは全く分かりませんでした!
2.『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(84)
あらすじ:聖なる石「シヴァ・リンガ」の奪還!
シリーズ二作目は、1935年のインドが舞台。
『レイダース』よりも一年前の話です。
上海でギャング絡みのトラブルに巻き込まれたインディは、成り行きでインドのとある村に辿り着きます。
その村ではシヴァ・リンガと呼ばれる聖なる石が祀られていましたが、邪神を崇拝する集団によって奪われ、村はずれにある王宮に隠されてしまいます。
村の子供達も大勢攫われて、地下で無理矢理働かされていました。
インディは上海で出会った歌手のウィリー(ケイト・キャプショー)と、相棒のショート・ラウンド(キー・ホイ・クァン)と共に、石と子供達の奪還を狙います。
キー・ホイ・クァン:名子役、インディの相棒役
本作の有名な脇役といえば、戦争孤児でインディの相棒役を務めたキー・ホイ・クァン。
世界中で大人気の子役となりました。
しかし、当時のハリウッドにはアジア系俳優への役が今よりも極端に少なく、長い間表舞台からは退いていました。
2022年の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で見事なカムバックを果たし、オスカー助演男優賞に輝きます。
『エブリシング〜』では激しいアクションをこなしていましたが、『魔宮の伝説』で既にその才能が見え隠れしているのが分かります。
3.『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(89)
あらすじ:聖杯と、インディの父親探しの旅に
シリーズ三作目は、キリストの聖杯を巡ってインディがまたもナチスと戦いますが、本作では父親のヘンリー・ジョーンズ・シニア(ショーン・コネリー)が登場します。
インディと同じ考古学者で、文学者でもある父ヘンリーは、人生のほとんどを聖杯の捜索に費やしますが、ある日、捜索隊と共に消息を絶ってしまいます。
インディは大富豪から依頼を受けて、聖杯と父親を探す旅に出ることになります。
リヴァー・フェニックス:インディの、わんぱくな少年時代
本作の冒頭では、ボーイスカウトに所属していた少年時代のインディの最初の冒険の様子を見ることができます。
演じているのは、『スタンド・バイ・ミー』(86)のリヴァー・フェニックス。
鋭くて儚げな他の出演作とは対照的に、好奇心旺盛で腕白な十代のインディになりきっています。
ショーン・コネリー:厳格な父、ヘンリー・ジョーンズ
インディの厳格な父親を演じるのは、初代ジェームズ・ボンドでお馴染みのショーン・コネリーです。
ショーン・コネリーは本作の例に漏れず、キャリアの後半では厳格な紳士、厳しい父親というイメージの役が多いです。
ヘンリー・ジョーンズ・シニアはそれを逆手に取ったようなお茶目な一面のあるキャラクターで、最後にはきっと大好きになること間違いなしでしょう!
ちなみに、本作の謎めいたヒロインであるエリザを演じたアリソン・ドゥーディーは、2022〜3年にかけて大ヒットしたインド映画『RRR』でイギリス人の総督夫人役を務めているんですよ!
4.『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(08)
あらすじ:かつての恋人の息子と遭遇
前作から17年ぶりに発表された四作目は、1957年を舞台に、60代になったインディの活躍を描きます。
ある手違いから赤狩りのターゲットとなってしまったインディはアメリカを離れようとしますが、そこにかつての恋人であるマリオン(第一作目のヒロイン)の息子が彼の元を訪ねてきます。
ケイト・ブランシェット:KGBのエージェント、イリーナ!
本作の悪役は、ケイト・ブランシェットが演じるKGBのエージェント、イリーナ・スパルコ。
『エリザベス』(98)の英国女王や『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのエルフ役など、人間離れした役もこなす演技派です。
オーストラリア出身ですが、今回は東欧のアクセントでウクライナ出身の悪役を見事に演じています。
5.『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(23)
あらすじ:「運命のダイヤル」巡り、宿敵と争奪戦!
シリーズ第五作目は、1969年と東西冷戦の時代が舞台です。
今回インディが相手にするのは、以前一度探し出したことがあるという「運命のダイヤル」。
人間が想像もつかない力があるというそのアイテムを巡って、元ナチスの科学者でインディの宿敵であるフォラー(マッツ・ミケルセン)と争奪戦を繰り広げます。
マッツ・ミケルセン:不気味で冷徹な悪役に!
『007 カジノ・ロワイヤル』(05)や『ドクター・ストレンジ』(16)など、2000年代以降のハリウッドで数々の印象に残る悪役を演じてきたマッツ・ミケルセン。
『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(22)では、降板したジョニー・デップに代わり見事なグリンデルバルド像を作り上げました。
予告編を見ても、今まで演じてきた役のイメージに違わない、不気味で冷徹なインディの強力な宿敵を務め上げているのがわかります。
●マッツ・ミケルセン(Mads Mikkelsen)
誕生日:1965年11月22日生まれ
星座・いて座
身長:183cm
出身:デンマーク・コペンハーゲン
▶おすすめの代表作品(管理人・選)
まとめ:脇役たちとの化学反応に注目!
個性豊かな面々で固められている『インディ・ジョーンズ』シリーズの名脇役たち。
過去にこれだけ錚々たるメンバーがいるのならば、『運命のダイヤル』に大スターが集結するのも頷けますね!
参考記事:フィービー・ウォーラー=ブリッジとは?多才な横顔、『インディ・ジョーンズ5』ヒーローへ!
《ライター:ぜろ》 担当記事一覧はこちらをクリック→
高校2年生で『アベンジャーズ』を観て以来の映画ファン。大学と大学院では映画研究にどっぷり浸かっていました。
アナログでファンアートを描いてはインスタグラムに載せています。楽し〜!
話題の作品や、そこにつながる過去の名作、注目のキャストなどをわかりやすく楽しく紹介していきたいです!
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