多様化が進むハリウッドで、今や欠かせない存在となった※中南米にルーツを持つラテン・アメリカ俳優たち。
今回は、美しきラテン・アメリカの女優たちの中から、今最も注目したい3人の若手女優を紹介していきます。
すでにハリウッドで大活躍中の女優から、歌唱力で観客を魅了した女優まで!
最旬のラテン・アメリカの女優3人とは、一体誰……?
(冒頭画像:引用https://twitter.com/rachelzegler/)(※参考:Wikipedia.imdb)
① アナ・デ・アルマス:鮮烈な印象の最旬女優!
美しきAIから、ボンドガールまでを演じ分ける!
キューバ出身のアナ・デ・アルマス。
幼い頃はインターネットも通っていないような環境で育ち、隣人に見せてもらったハリウッド映画にハマってから女優を目指すようになったそう。
持ち前の行動力でキューバの国立演劇学校に合格した彼女は、今や幅広い役どころに引っ張りだこの売れっ子女優になりました。
学生時代は学校に通う手段がなかったため、毎日ヒッチハイクで登校していたなんていうエピソードも!
女優としては、スペイン映画『カリブの白い薔薇』でデビューしたものの、英語が全く話せなかったアナ。
4ヶ月間必死に英語を勉強し、ライアン・ゴズリングが主演の映画『ブレードランナー 2049』で美しきAI・ジョイの役を手に入れたことで、世界的にその名を知られるようになります。
一見無邪気でありながら、悲しみを内に秘めたAIという難役を見事に演じ切りました。
『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』では、ダニエル・クレイグ演じる探偵・ブノワとともに事件の謎を解く、看護師・マルタを好演。
そして、『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』でダニエルと再びタッグを組み、こちらではボンドを手助けする強くて可愛いキューバの新米エージェント・パロマを演じました。
アナのすごいところはその役どころの幅広さだけでなく、どんなに登場シーンが短くても鮮烈な印象を残すところ。
一瞬にして観客のハートを射抜くその求心力を、ぜひ劇中でご覧あれ!
●アナ・デ・アルマス(Ana de Armas)
誕生日:1988年4月30日生まれ
星座:おうし座
身長: 168 cm
出身:キューバ
▶おすすめの出演作品
おすすめ作品:『ブロンド』
『007』での超絶アクションっぷりから一転、Netflix映画『ブロンド』では、あのマリリン・モンローを色気たっぷりに演じています。
往年のハリウッドアイコンに扮することになったアナは、自慢の黒髪をブロンドに染めてマリリンそっくりの見た目に変身。
孤児院から里親に引き取られたマリリンが、ハリウッドで葛藤しながらも映画出演への道を切り開き、さまざまなスキャンダルの中で「マリリン・モンロー」というアイコンを確立する様子を熱演しました。
劇中にはかなり過激なラブシーンも登場しますが、その全てにアナは体当たりで挑戦。
本作でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、女優としてワンステップ飛躍した作品となりました。
ちなみにアナの愛犬・エルビスもマリリンの愛犬として出演しているので、注目してみてくださいね。
② レイチェル・ゼグラー:ラティーノのプリンセスへ!
スピルバーグも認める、奇跡の歌声の持ち主
レイチェル・ゼグラーといえば、伝説のミュージカルの映画化『ウエスト・サイド・ストーリー』のヒロイン・マリア役でその名を知った人が多いでしょう。
まさにシンデレラ・ガールとなったレイチェルは、コロンビア出身の母を持つラテン・アメリカ女優。
幼い頃から大のミュージュカル好きでブロードウェイにも足しげく通っていたそうです。
高校時代の演劇プログラムでは、『美女と野獣』のベル役や『リトル・マーメイド』のアリエル役でヒロインを演じたことも!
圧倒的な歌唱力は『ウエスト・サイド・ストーリー』の出演前から注目を集め、自身のYouTubeチャンネルでもさまざまな楽曲のカバーを披露しています。
『ウエスト・サイド・ストーリー』でメガホンを取ったスティーヴン・スピルバーグ監督も、「レイチェルはマリアを演じるために生まれてきた」と大絶賛するほどでした。
そんなレイチェルのビッグ・ニュースは、実写版『白雪姫』のヒロインに抜擢されたこと!
ラテン系の白雪姫ということで賛否両論はありますが、レイチェルは批判にも毅然とした態度で立ち向かい、「ラティーノのプリンセスになる」ことにトキメキを感じているそう。
実写版『白雪姫』はミュージカル作品になる予定で、レイチェルの歌声とその魅力が余すことなく発揮されるでしょう。
●レイチェル・ゼグラー(Rachel Zegler)
誕生日:2001年5月3日生まれ
星座:おうし座
身長:157cm
出身:アメリカ・ニュージャージー州
▶おすすめの代表作品
おすすめ作品:『シャザム!~神々の怒り~』
まだまだ映画女優としては駆け出しのレイチェルですが、DCのヒーロー作品『シャザム!~神々の怒り~』に出演。
最強ヒーロー・シャザムの前に立ちはだかる「神の娘」三姉妹の末っ子・アン役を演じました。
ひょんなことから神々を怒らせてしまったシャザム。
そんな彼に復讐を果たすため、三姉妹が巨大モンスターを連れて地球に襲いかかる!というストーリーです。
アンは「神」と「高校生」という2つの顔を持つミステリアスな女性で、本作の鍵を握るキャラクター。
同じく三姉妹を演じたのはヘレン・ミレンとルーシー・リューというベテラン女優揃いでしたが、彼女たちに負けず劣らずの熱演を見せてくれています。
立て続けに大作に出演しているレイチェルに、これからもっと熱い視線が集まること間違いなし!
③ レスリー・グレイス:『イン・ザ・ハイツ』で注目!
「幻のヒロイン」乗り越え、飛躍なるか……?
2021年公開のミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』のニーナ役を演じ、一気に注目を浴びたレスリー・グレイス。
DCコミックスの実写映画『バットガール』への主演も決まり、ますます活躍が楽しみだったのですが……。
なんと主撮影まで終わっていた『バットガール』の公開中止が決定。
ファンだけでなく、業界関係者の間でも驚きが広がりました。
レスリー演じるバーバラがゴッサムの自警団になるまでを描く予定だった本作。
バットマン役にマイケル・キートンが起用され、J・K・シモンズらも出演する、間違いなく注目作でした。
DCスタジオからは「公開に耐えない出来だった」との発表が。
どのような理由があったのか詳細には公表されませんでしたが、バーバラは「幻のヒロイン」となってしまいました。
それでも、大作の主役に抜擢されたレスリーは間違いなく注目の最旬女優。
これからの活躍に期待しましょう!
おすすめ作品:『イン・ザ・ハイツ』
元々歌手として活動していたレスリーの女優デビュー作となった『イン・ザ・ハイツ』。
ミュージカル映画としては斬新な、サルサやレゲトンといったラテン音楽を主軸にしている点も面白い作品です。
ラテン系移民の4人の若者が自身のアイデンティティに悩みながらも前進していく様子をポジティブに描きつつ、多様性の国「アメリカ」の現状をリアルに浮き彫りにしました。
物語の舞台「ワシントン・ハイツ」には、母国の貧しさから逃れてきた移民が暮らしています。
レスリー演じるニーナは秀才でスタンフォード大学に進学し、貧しい暮らしを強いられるワシントン・ハイツの人々にとって希望の星。
しかし大学で移民差別を受けたニーナは「自分は何者なのか?」という葛藤を抱え、失意の中でワシントン・ハイツに帰ってきて……。
レスリーは、ニーナと同じくドミニカ共和国にルーツを持っています。
ニーナの感じるプレッシャーや責任に共感しながら、役を演じることができたそうですよ。
まとめ:ラテン・アメリカ系女優に感じる強さ!
一昔前、ハリウッドにおけるラテン・アメリカの女性は、「美しく情熱的で、短気」というステレオタイプで描かれていました。
しかし今や彼女たちは映画の中で独自の存在感を放ち、目が離せない存在となっています。
ラテン・アメリカ女優に惹きつけられるのは、彼女たちの中に、ステレオタイプを打ち砕かんとする凛とした強さを感じるからなのかも。
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ウェス・アンダーソン作品の世界観が大好き!ライターの「もな」です。
映画にどハマりしたのは、小学生の頃に『ロード・オブ・ザ・リング』を観てから。
それからというもの、映画は私の人生にとって欠かせないもので、大学では映画学を専攻しました。
私の書く記事が、誰かと素敵な映画との出会いの場になったら嬉しいです。
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