
メキシコはハリウッド・アメリカのすぐ南の隣国!
でもそれほどメキシコ出身の俳優は多くありません。
メキシコ出身の有名女優のサルマ・ハエックに言わせれば、ハリウッドで認められるまで長い時間と高い壁があったようです。
参考記事:メキシコ出身のハリウッド女優にエールを!ラテン女性の星たちの、プロフィールと話題作を紹介!
そんな中、メキシコ出身の映画監督は、実は力のある監督が多くいるのをご存じだったでしょうか?
今回は著名なメキシコ出身監督4人と、合わせて注目の男性俳優3人を紹介したいと思います。
(冒頭画像:https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-features/)
➊ギレルモ・デル・トロ監督

映画監督「メキシコの三羽烏」の一人です。
まず思い浮かぶ作品は、童話のような独特の世界観が楽しめる『シェイプ・オブ・ウォーター』ではないでしょうか。
ギレルモ・デル・トロ監督はこの作品で、第90回アカデミー賞作品賞と監督賞を受賞しました。
この世界観は11年前に公開されている『パンズ・ラビリンス』にも同じものを感じます。

ちなみに今作の製作には、次に紹介するアルフォンソ・キュアロンア監督も加わっています。
その他、『ヘルボーイ』(08)『クリムゾン・ピーク』から『ナイトメア・アリー』まで共通しているのはダークファンタジー。
そこには、オタク気質ならではの、ギレルモ・デル・トロ監督の独特のこだわりを見つけることができます。
関連記事:ギレルモ・デル・トロの傑作『パンズ・ラビリンス』、タイトルや舞台背景から迷宮を紐解く
●ギレルモ・デル・トロ(Guillermo del Toro)
誕生日:1964年10月9日生まれ
星座:てんびん座
出身:メキシコ・ ハリスコ州
▶おすすめの代表作品
➋アルフォンソ・キュアロン監督

2人目の「メキシコの三羽烏」は、アルフォンソ・キュアロン監督です。
代表作品のひとつが『ゼロ・グラビティ』で、こちらも見事アカデミー賞監督賞を受賞しています。
宇宙空間での飛行士たちの作業と、突発的な事故後の必死の脱出劇を描く映像テクニックは観るものを釘付けにしてくれます。
そしてもうひとつの代表作品はNetflixの『ROMA/ローマ』。

映画タイトルの「ローマ」はメキシコシティの実在する地名からきており、実際にメキシコシティで育ったキュアロン監督の半自伝的物語と言われています。
とある中流家庭とそこで働く家政婦(ヤリッツァ・アパリシオ=メキシコ出身)の日常がたんたんと描かれています。
モノクロで語られる懐かしい映像は「痛いほど美しい」と評され、キュアロン監督2度目のアカデミー賞監督賞を獲得しました。
●アルフォンソ・キュアロン(Alfonso Cuarón)
誕生日:1961年11月28日生まれ
星座:いて座
出身:メキシコ・ メキシコシティ
▶おすすめの代表監督作品
➌アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督

「メキシコの三羽烏」3人目は、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督です。
作品や俳優がアカデミー賞対象になるだけでもすごいことなのに、こちらも2年連続で監督賞を受賞するという快挙をやってのけました!
作品は、『バードマン あるいは (無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(15)と『レヴェナント: 蘇えりし者』(16)です。

●アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(Alejandro González Iñárritu)
誕生日:1963年8月15日生まれ
星座:しし座
出身:メキシコ・ メキシコシティ
▶おすすめの代表作品
➍ミシェル・フランコ監督

さてもうひとり、前述の有名実力監督を大先輩に持つ4人目のメキシコ出身監督がミシェル・フランコです。
大先達たちの影響を受けながらも、独特の道を開拓しているのが彼です。
2025年公開の話題作となった『あの歌を憶えている』を担当したのがミシェル・フランコでした。

ジェシカ・チャステインとピーター・サースガードのダブル主演で製作、第80回ベネチア国際映画祭では、ピーター・サースガードが男優賞を獲得しています。
過去のトラウマに苛まれるシングルマザー・シルヴィア(ジェシカ・チャステイン)と、若年性認知症の男ソールが高校の同窓会で出会います。
「メモリー」という原題の通り、出会ったふたりがお互いのなかに癒やしを見出していく様を描いています。
人間にとっての「記憶」とは何かを考察する作品です。
関連記事:ジェシカ・チャステイン主演『あの歌を憶えている』あらすじ、ミシェル・フランコ監督が絶賛!
●ミシェル・フランコ(Michel Franco)
誕生日:1979年8月28日生まれ
星座:みずがめ座
身長:173㎝
出身:メキシコ・ メキシコシティ
▶おすすめの代表作品
ガエル・ガルシア・ベルナル(俳優)

次はメキシコ出身の有名実力俳優です。
ガエル・ガルシア・ベルナルはメキシコ出身俳優の中でハリウッド作品でよく一番よく見かける俳優かもしれません。
冒頭画像は、主演した人気作品『オールド』のワンシーンです。
ヴィッキー・クリープス、トーマシン・マッケンジーなどと共演した話題作です。
SFホラーともいうべき作品で、時間経過が尋常でない不思議なビーチで過ごすことになった家族の父親として登場します。
一方、こちらはNetflixの『ザ・マザー』です。

ジェニファー・ロペスが相変わらずのハードアクションをひっさげ、凄腕スナイパーで登場します。
過去の経緯で子供のある「暗殺者」を演じていますが、ガエル・ガルシア・ベルナルは子供の父親?で登場。
主演と因縁の絡みを見せてくれます。
いずれの作品も渋さがふんぷんとする人気俳優で今後の活躍も期待大です。
●ガエル・ガルシア・ベルナル(Gael Garcia Bernal)
誕生日:1978年11月30日生まれ
星座:さそり座
身長:170㎝
出身:メキシコ・ハリスコ州
▶おすすめの代表作品
オールド(Amazon:予告編)
関連記事:ホラー映画で英語学習はいかが⁈ 『オールド/Old』はおススメ!老いと向き合う怖いけど面白い傑作
ディエゴ・ルナ(俳優)

2人目はこちらも実力俳優のディエゴ・ルナです。
最も人気なのは、『スター・ウォーズ』のスピンオフ作品、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』での登場です。
役どころは、銀河帝国に対抗する反乱同盟軍に加わるキャシアン・アンド―役です。
2022年よりDisney+ドラマ『キャシアン・アンドー』として配信、2025年4月にはいよいよシーズン2がスタートしています。

実は前述のガエル・ガルシア・ベルナルとは仲の良い幼馴染で、このようにツーショットでカメラに収まることも度々です。
なかなか絶対数の少ないメキシコ出身俳優として今後の活躍に期待が膨らみますね。
●ディエゴ・ルナ(Diego Luna)
誕生日:1979年12月29日生まれ
星座:やぎ座
身長:178㎝
出身:メキシコ
▶おすすめの代表作品
ディエゴ・カルバ(俳優)

メキシコ出身俳優の最後はディエゴ・カルバです。
前出の監督や俳優と比べずっと若くなります。
名前を知らなくても、デイミアン・チャゼル監督の『バビロン』をご覧になった人はこの画像からすぐに思い起こすことでしょう。
マーゴット・ロビー、ブラッド・ピットという強烈なダブル主演の中で、最終的にディエゴ・カルバが主演だったのではと思うような存在感でした。

1920年代のハリウッドは黄金時代と呼ばれ、夢を追いかける男女が右往左往する時代でした。
マーゴット・ロビーが演じたネリーもその一人。一方、夜ごと開かれるパーティの雇われスタッフ・マニーを演じたのがディエゴ・カルバでした。
いつしか下積みの二人はいつしか接近し、それぞれの夢を模索する様子が描かれています。
朴訥な雰囲気を醸すディエゴ・カルバ自身のハリウッドでの駆け出し具合と重なり、次第に引き込まれていく俳優です。
●ディエゴ・カルバ(Diego Calva)
誕生日: 1992年3月16日生まれ
星座:うお座
身長:182㎝
出身:メキシコ・ メキシコシティ
▶おすすめの代表作品
記事へのご感想・関連情報・続報コメントお待ちしています!