マーティン・スコセッシ監督の魅力と必見代表映画を解説、作品の常連2大俳優と言えば?

マーティンスコセッシ-2
マーティン・スコセッシ監督『沈黙 サイレンス』

気に入った監督の作品はすみずみまでチェックしたいタイプのライター「もな」です。

今回紹介するのは、80歳(2023年)を迎えた巨匠マーティン・スコセッシ監督

私は今でも、『タクシードライバー』を初めて観た時の衝撃が忘れられません。

スコセッシ監督は長いキャリアの中で膨大な数の映画を生み出してきました。

その魅力と絶対に外せない代表作を紹介しつつ、監督作品に欠かせない常連2大俳優も紹介。

そして、記事の最後に私「もな」が1番推したい作品も公開します!

(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/SilenceMovie.Japan/)

スコセッシ監督を、魅力的にしている要素とは?

マーティン・スコセッシ
https://www.facebook.com/TheIrishmanFilm/

アメリカ・ニューヨークに生まれたマーティン・スコセッシは、父に連れられて映画館に通い、映画の魅力に熱中していきました。

敬虔なカトリックの家系に育ち司祭を目指していたものの、映画への情熱を捨てきれなかったようです。

コメディ短編映画を作ったことで奨学金を得て、ニューヨーク大学で映画を学ぶ道に進みました。

そんなスコセッシ監督の長編デビュー作は、1968年に『ドアをノックするのは誰?』

その後、1976年の『タクシードライバー』 でカンヌ映画祭のパルムドールを獲得し、「名監督」「鬼才」として認められていったのです。

■マーティン・スコセッシと映画(参考本)【管理人・選】

マーティン・スコセッシ: 映画という洗礼

『アイリッシュマン』が話題の巨匠マーティン・スコセッシの作家性と作品世界を、多彩な論考をとおして読み解く映画ファン必携の一冊。【引用:Amazon】

スコセッシオンスコセッシ―私はキャメラの横で死ぬだろう

※1990年の『メイド・イン・ミラノ』以降の作品について、スコセッシ本人の言葉が新たにまとめられている。『グッドフェローズ』に始まり、『ケープ・フィアー』『エイジ・オブ・イノセンス』『カジノ』『クンドゥン』『救命士』と続く九〇年代は、スコセッシにとってとくに意義深い10年だったように思われる。映画作家としての彼の歩みが、さらなる広がりをもって映しだされることとなった。

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作品に反映させた、ファッション・音楽への情熱!

スコセッシ監督の面白いところは、ファッションや音楽への造詣が深いところ!

筋金入りのファッション通であり、自身のアイデンティティであるイタリアン・アメリカンのスタイルを映画の中に反映させています。

『グッドフェローズ』『アイリッシュマン』といったスコセッシ十八番のマフィア映画の中では、登場人物の男性たちがエレガントなスーツをパリッと着こなす姿も。

参考記事:『アイリッシュマン』あらすじとペンキ屋の意味、実話マフィア映画といえばスコセッシ監督!

マーティン・スコセッシ
『グッドフェローズ』https://www.facebook.com/scorsese/

スコセッシ自身もジョルジオ・アルマーニのジーンズを収集したりと、身なりや服装には余念がないようです。

マーティン・スコセッシ
Martin Scorsese wearing a #GiorgioArmani suit, shirt and shoes.(https://www.facebook.com/emporioarmani/)

そして同時に彼は、熱烈なロックファンでもあります。

過去には音楽関係のドキュメンタリー映画を手がけており、中でも※ザ・バンド『ラスト・ワルツ』はロック史に残る傑作。

音楽に精通しているからこそ、スコセッシ監督は自身の映画をポップやロックの楽曲で巧みに彩ることができるのです。

【Facebook:動画】

■マーティン・スコセッシ監督のドキュメンタリー作品【管理人・選】

ラスト・ワルツ(出演:ザ・バンド 、エリック・クラプトン 監督:マーティン・スコセッシ)

マーティン・スコセッシ監督が贈る、史上最高のロックの祭典!「ザ・バンド」伝説のラストコンサートが、5.1chDTSの大迫力で登場!【引用:Amazon】

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影響を受けた、名だたる日本の映画監督

スコセッシ監督と日本との関わりでいえば、遠藤周作の小説を映画化した『沈黙 サイレンス』を思い浮かべる人も多いでしょう。

マーティン・スコセッシ
https://www.facebook.com/SilenceMovie.Japan/

実は彼は日本映画に大きな影響を受けています。

最も感銘を受けたのは溝口健二監督の名作『雨月物語』と言われていますが、他にも今村昌平小津安二郎をはじめとした名だたる日本映画監督の作品を見漁ったそう。

そして黒澤明の作品に至っては、名画座でむさぼるようにして観たとか。

80歳となったスコセッシ監督は、1990年に黒澤明がアカデミー賞を受賞した時の年齢に近づきつつあり、自身と黒澤明を重ねる部分もあるようです。

■『沈黙 サイレンス』作品情報と原作本【管理人・選】

沈黙-サイレンス-(作品情報) 

沈黙 (新潮文庫)

※島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。【引用:Amazon】

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スコセッシ作品に、欠かせない2大俳優とは?

スコセッシ作品の常連俳優、それは「ロバート・デ・ニーロ」「レオナルド・ディカプリオ」

ロバート・デ・ニーロ
ロバート・デ・ニーロ(『アイリッシュマン』)https://www.facebook.com/TheIrishmanFilm/

映画史に残る『タクシードライバー』のロバート・デ・ニーロ

「デ・ニーロ=マフィア役」のイメージを持っている人も多いのでは?

名作『ゴッドファーザー PART II』だけでなく、『アンタッチャブル』のアル・カポネ役も板についていました。

スコセッシ監督とデ・ニーロとの付き合いは『ミーン・ストリート』からで、中でも『タクシードライバー』で演じた主人公・トラヴィスは映画史に残る名キャラクター!

社会の底辺で孤独に暮らしながら、歪んだ正義感を持つトラヴィスは、映画『ジョーカー』の元ネタになったとも言われています。

その後スコセッシ作品の常連になったデ・ニーロは、コメディアンからボクサー、ギャングまで幅広い役を演じてきました。

最新作『キラーズ・オブ・フラワームーン』では、2人が共演!

そんなデ・ニーロからの紹介を受けてスコセッシ作品に出演するようになったのが、レオナルド・ディカプリオです。

レオナルドディカプリオ
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』https://www.facebook.com/TheWolfOfWallStreet/

『ギャング・オブ・ニューヨーク』で起用されたのをきっかけに、数々のスコセッシ作品に出演し、短編映画『オーディション』ではデ・ニーロとも共演。

最新作『キラーズ・オブ・フラワームーン』では、再び2大俳優のコラボレーションを見ることができます!

参考記事:スコセッシ監督『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』、西部劇×サスペンスの野心作品!

スコセッシ必見代表作①:『タクシードライバー』

タクシードライバー
https://www.facebook.com/TaxiDriverTheMovie/

最初にも言いましたが、『タクシードライバー』はとにかく衝撃の名作!

人間が持つ潜在的な「狂気」を、はばかることなくストレートに描いています。

物語の主人公は、ベトナム帰還兵で今はタクシードライバーとして生計を立てているトラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)

戦争で心に深い傷を負ったトラヴィスは、14歳の娼婦・アイリス(ジョディ・フォスター)との出会いをきっかけに過激な行動に走るようになります……。

本作の舞台となる1970年代のアメリカは、目覚ましい発展という「光」がある一方で、戦争で心に傷を負い貧困にあえぐ人々という「闇」もあった時代。

鬱々とした日々の中で承認欲求を膨らませ、ついには善悪の区別もつかなくなっていくトラヴィスの狂気的な行動から思わず目が離せなくなります。

タクシードライバー(作品情報)

スコセッシ必見代表作②:『グッドフェローズ』

グッドフェローズ
左:ジミー( ロバート・デ・ニーロ)右:ヘンリー(レイ・リオッタ)https://www.facebook.com/profile.php?id=100066562428193&locale=el_GR

マフィア映画を得意とするスコセッシ監督ですが、中でも『グッドフェローズ』は傑作中の傑作です。

物心ついたときからマフィアに憧れていた主人公・ヘンリー(レイ・リオッタ)が「グッドフェローズ」の仲間になり、そして裏切るまでを怒涛の展開で描いています。

主人公のヘンリー・ヒルは実在したマフィアで、劇中に登場するルフトハンザ強奪事件なども本当にあった事件。

スコセッシ自身も本作について「街頭ドキュメンタリーのようなものだ」と語っています。

実話ベースの作品だからこそ生々しさが伝わってくるのであり、観終わった後も史実と照らし合わせてみるという楽しみが出てくるのです。

グッドフェローズ (作品情報)

スコセッシ必見代表作③:『ディパーテッド』

デパーテッド
左:ビリー(レオナルド・ディカプリオ)右:フランク(ジャック・ニコルソン)https://www.facebook.com/profile.php?id=100066573787288

ゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞を総なめした『ディパーテッド』はまさしく神映画!

警察とマフィアの騙し合いを描いたスリリングなサスペンス作品です。

舞台は犯罪渦巻くボストン南部。

犯罪組織のボス、フランク・コステロ(ジャック・ニコルソン)に育てられたサリバン(マット・デイモン)は、ボストン警察の潜入スパイになります。

一方で警察官のビリー・コスティガン(レオナルド・ディカプリオ)はコステロの潜入捜査を命じられ、巧みにコステロの手下へとのし上がっていくのですが……。

警察とマフィア、それぞれのスパイが騙し合い、いつどこで真実がバラされるかハラハラしっぱなしの一作。

特にラストの衝撃の強さは、一生忘れられません。

ディパーテッド(作品情報)

ライター「もな」イチ押し、『ヒューゴの不思議な発明』!

スコセッシ監督は意外にも、ファンタジー映画も製作しているんです。

それが、『ヒューゴの不思議な発明』

ライター「もな」の一押し作品でもあります。

冒険ファンタジー小説を映画化した本作の主人公は、パリにある時計台の裏に隠れ住む孤児の少年・ヒューゴ(エイサ・バターフィールド)

父の残した壊れた機械人形に隠された謎を解くため、ヒューゴは鍵を握る少女・イザベル(クロエ・グレース・モレッツ)とともに冒険に飛び出します。

ヒューゴの不思議な冒険
https://www.facebook.com/profile.php?id=100063531134565 【YouTube:予告編】

本作の魅力は息をのむほど美しい映像体験、そして、ジョルジュ・メリエス『月世界旅行』をはじめとした古典映画へのオマージュの数々!

映画好きならぜひ観てほしい一作です。

ヒューゴの不思議な発明(作品情報)

まとめ

監督の最新作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は、2023年に劇場公開。

巨匠となったマーティン・スコセッシは今でも、「色々なのものを見て多くのストーリーを語りたい」という想いがあるそう。

そんなスコセッシ監督が野心を燃やした最新作が楽しみでなりません。

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もな

ウェス・アンダーソン作品の世界観が大好き!ライターの「もな」です。

映画にどハマりしたのは、小学生の頃に『ロード・オブ・ザ・リング』を観てから。
それからというもの、映画は私の人生にとって欠かせないもので、大学では映画学を専攻しました。

私の書く記事が、誰かと素敵な映画との出会いの場になったら嬉しいです。

連絡先:h.mayu571@gmail.com

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