世界的に有名な叙事詩「オデュッセイア」が、クリストファー・ノーラン監督の手で映画化されることが決定。
映画史上初の全編IMAXカメラ撮影とのことで、話題性抜群の「神作」な予感がします!
全米公開が2026年7日17日予定ですが、現時点で分かっている情報をチェックしつつ、期待感を高めていきましょう。
さらに、ギリシャ神話の世界に浸れるおすすめの関連映画も紹介していきます。
(トップ画像:引用https://x.com/odysseymovie/)
『オデュッセイア』:基本情報をチェック!

映画『オデュッセイア』に関しての情報は、まだ謎のベールに包まれています。
ノーラン監督は『オッペンハイマー』でアカデミー賞を賑わせたばかりですから、続く作品に注目が集まるのは当然と言えそう。
全編IMAX撮影というだけでなく、本作のための新技術も開発したそうで、どのような映像体験ができるのかワクワクが止まりません。
そもそも原作となる英雄叙事詩「オデュッセイア」はギリシャの最高傑作とも呼ばれるほど、世界的に愛されている作品。
ノーラン監督がどのような解釈でこの古代ギリシャ文学を映像化するのかも、注目ポイントです。
原作「オデュッセイア」:あらすじを紹介

原作「オデュッセイア」のあらすじをさらっておきましょう。
トロイア戦争で英雄となったオデュッセウスは、故郷イタケへの道を急ぐ中、嵐に見舞われ、思わぬ冒険を繰り広げることになります。
様々な島で彼を待ち受けていたのは、巨人・ポリュペモスや魔女・キルケー、海の怪物・スキュラといった試練でした。
一方、オデュッセウスの息子・テレマコスは、神々の力を借りながら、消息不明の父の行方を探す旅に。
また、イタケでオデュッセウスの帰りを待つ妻・ペネロペも苦境に立たされており…。
オデュッセウスの冒険譚と同時に、彼を取り巻く家族の愛、そして人間の弱さや強さが描かれていきます。

超豪華キャストが、続々出演を決定
現段階で映画『オデュッセイア』について分かっている情報で言うと、豪華すぎるキャストの面々が挙げられるでしょう。
まず本作の主人公・オデュッセウスを演じるのは、マット・デイモン!

他には誰がキャスト陣に名を連ねているのか、一挙ご紹介します。

- ゼンデイヤ(女神アテナ役)
- ルピタ・ニョンゴ
- シャーリーズ・セロン(魔女キルケー役)
- ロバート・パティンソン(アンティノオス役)
オスカー俳優からブレイク中の若手俳優まで、このキャスティングは豪華すぎますよね!
筆者的に嬉しかったキャスティングが、ゼンデイヤとトム・ホランドの夫婦共演。

『スパイダーマン』シリーズ以来の2人の共演姿をスクリーンで見られるというだけで感無量です。
トム・ホランドは本作の撮影が「間違いなく人生最高の仕事だった」とも語っています。
豪華キャスト陣が演技と演技でぶつかり合う様を楽しめそうですね。
筆者の注目ポイント、3つを厳選!
注目ポイント①:ロマン溢れる、こだわりの実写ロケ

神話の世界をいかにして実写にするのか?
そこで重要になってくるのが、ロケ地でしょう。
全てをCGにするよりも、実際の風景をバックに撮影する方が、よりリアリティが出ますよね。
ノーラン監督は、「オデュッセイア」ゆかりの地で撮影を進めているといいます。
その場所とは、シチリア北西部にあるファヴィニャーナ島。
「ゴート・アイランド」と呼ばれるこの島は、オデュッセウスと部下たちが食料を補給した島として叙事詩に登場します。
他にも、シチリア島やモロッコ、スコットランドなど、世界各地でロケを敢行したそうです。
景観だけでなく、船や怪物についてもリアリティにこだわり、可能な限り物理的に再現したというから、さすが「実写」にこだわるノーラン監督!といったところ。
スクリーンに古代ギリシャ神話の世界が広がるのが楽しみです!
注目ポイント②:想像力を駆立てるキャラクター

『オデュッセイア』のポスターには、中央に赤字で「Defy the Gods(神に挑め)」と書かれています。
この言葉が映画のテーマになるのでしょうが、なんだか意味深ですね。
2025年12月に待望の予告動画が公開されたので、現時点で分かる内容を分析してみましょう。
予告動画では、過酷な戦いに身を投じる兵士たち、そして彼らを率いるオデュッセウスの姿が登場。
全編通してダーク&ハードボイルドな映像が続き、オデュッセウスの旅が危険な道のりであることが見てとれます。
恐らく本編では、ポセイドンの怒りに触れたオデュッセウスが神に挑む姿も描かれるのでは?
そしてそこには、原作に忠実な神々やセイレーン、怪物など個性豊かなキャラクターが登場すると予想できます。
注目ポイント③:時の魔術師、ノーラン監督が描く神話

筆者的に一番注目したいのは、時の魔術師とも言われるクリストファー・ノーラン監督がどのように叙事詩を描くのかです。
ノーラン監督作品といえば、時間術を操る複雑なストーリー構成が特徴。
その最たる作品が、『TENET テネット』で、あまりに難解な構成に舌を巻いた方も多いでしょう。

面白いのは、ノーラン監督は時間と記憶を絡めて物語を描くところ。
観客ではなくキャラクターの主観(記憶)によって時間が操作される、という表現がよく出てきます。
『オデュッセイア』の原作は王道の英雄譚なわけですが、それぞれのキャラクターの視点から時間を混ぜこぜにしてオデュッセウスの冒険を描いていくのではないでしょうか?
また、現代でこそ描ける「英雄ドラマ」的描写が出てくることにも密かに期待しています。
■クリストファー・ノーラン(Christopher Nolan)監督(管理人選)
誕生日:1970年7月30日生まれ
星座:しし座
出身:イギリス・ロンドン
※(新刊本・2023/7/20)フィルム・ノワールの時間を切り刻み、スーパーヒーロー映画にリアリズムをもち込み、スパイ・アクションとSFを融合させる……長編デビュー作『フォロウィング』から最新作『Oppenheimer』まで、芸術性と商業性を兼ね揃えた特異点クリストファー・ノーランの歩み。【引用:Amazon】
ノーラン・ヴァリエーションズ「クリストファー・ノーランの映画術」
※デビュー作『フォロウィング』から最新作『TENET テネット』までを作品ごとにとりあげ、脚本ができるまで、撮影方法、ビジュアルイメージづくり、演出論、音へのこだわりなど「ノーラン独自の映画術」を、未公開写真、絵コンテ、シーンスケッチをもとに詳細に紐解く。さらに『ダークナイト トリロジー』、『インセプション』、『ダンケルク』など大ヒット作に投影されたノーラン自身の経験、インスピレーション、これまで詳しく語られなかった生い立ち(「故郷という概念が人とは少し違っていると思う」)もすべて明かされる。【引用:Amazon】
ギリシャ神話の世界に浸れる映画!
『オデュッセイア』の予習にも役立ちそうな、ギリシャ神話映画を紹介します。
『トロイ』(04)

『オデュッセイア』を観るならマスト・ウォッチ!と言えるのが、『トロイ』。
「トロイ」もまた、古代ギリシャを代表する叙事詩です。
この2作品は関連が深く、「トロイ」はトロイア戦争を、「オデュッセイア」ではトロイア戦争の英雄・オデュッセウスが故郷に戻るまでの冒険を描いています。
映画『トロイ』のあらすじはこう。
紀元前12世紀。トロイは貿易の中心地として、繁栄を極めていました。
スパルタを始めとしたギリシャ各国は、トロイの富を手にせんと虎視眈々と狙っています。
そんな中、トロイの王子・パリスが、スパルタ王の妻を略奪する事件が。
スパルタ王の兄・アガメムノンはこれを口実とし、トロイ征服のための大軍隊を差し向けます。
やがて戦争はかの有名な「トロイの木馬」へと繋がっていき…。

映画『トロイ』では、ブラッド・ピット演じる戦士・アキレスの活躍を中心に物語が描かれていきます。
そして、劇中でもキーポイントとなる「トロイの木馬」を発案した張本人こそ、オデュッセウス(ショーン・ビーン)なのです。
『オデュッセイア』の世界観を知るためにも、『トロイ』は観ておいて間違いないでしょう。
『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』(10)

古代ギリシャにはどんな神様がいたんだろう?
そんな疑問を持った方におすすめしたいのが、『パーシー・ジャクソン』シリーズ。
こちらはファンタジー小説を映画化したもので、2023年にはドラマ化もされています。

主人公は、アメリカで暮らすごく普通の少年・パーシー(ローガン・ラーマン)。
実は彼は、海の神・ポセイドンと人間の母との間に生まれた、半神半人「デミゴッド」でした。
神々の武器「ゼウスの稲妻」を盗んだ疑いをかけられたパーシーは、精霊やデミゴッドたちを仲間にし、自らの潔白を証明するためアメリカ中を旅することに。
メデューサやヒドラといった古代ギリシャの怪物と戦うのですが…。
「ゼウスの稲妻」が盗まれたことで、神々の戦争が始まろうとしていたのです!
『パーシー・ジャクソン』シリーズは、現代を舞台とした作品のため、ライトな気持ちでギリシャ神話の世界への理解を深められます。
まとめ:「家に帰りたい男」シリーズ?

『オデュッセイア』は、神話の最高傑作×時の魔術師ノーラン監督という最強のタッグで生み出された作品。
今までのノーラン監督作品とはまた違った雰囲気の作品になるのではないかと期待しています。
余談ですが、海外では「マット・デイモンは家に帰りたい男ばかり演じている」といじられているようで笑ってしまいました。
『インターステラー』『オデッセイ』に続く、「家に帰りたい」シリーズ…オデュッセウスの行く末を大スクリーンで見届けましょう!
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ウェス・アンダーソン作品の世界観が大好き!ライターの「もな」です。
映画にどハマりしたのは、小学生の頃に『ロード・オブ・ザ・リング』を観てから。
それからというもの、映画は私の人生にとって欠かせないもので、大学では映画学を専攻しました。
私の書く記事が、誰かと素敵な映画との出会いの場になったら嬉しいです。


いつも楽しく読ませていただいております
今回の紹介作品
私も公開を楽しみにしております
マットデイモンがオデュッセウスというのも良いですね
そういえば彼が主演したマーシアン
邦題がオデッセイというのも何かの縁でしょうか
また新しい紹介記事
宜しくお願い致します
梅林
いつもコメントありがとうございます!
『The Martian』を邦題で『オデッセイ』としたのは、きっと火星で放浪した「オデュッセウス」の意訳から名付けたのでしょうね。「火星の人」よりずっといいですよね!
https://seikajitu.com/the-martian-odyssey
マット・デイモンはオデュッセイアに何かと縁があるのかもしれませんね。
彼は本作のために15kgも減量したそうで、気合の入れっぷりが伺えます。
これからも、面白い作品をたくさん紹介できたらと思います!
>これからも、面白い作品をたくさん紹介できたらと思います!
もなさんの記事は、今年3月公開の『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の紹介もそうでしたが、原作からひも解いて楽しく解説していただいているので、未公開作品といえどリアリティがあって楽しみです!
https://seikajitu.com/projecthailmary