2023年1月より公開予定映画の紹介を担当することになりましたHalleです。
コロナ禍により映画館から足が遠のいている方も、“ちょっと行ってみようかな?”と感じてもらえるような作品紹介をしていきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします!
2023年1月は、主に以下のような映画が劇場公開予定です。
ご覧のように、ヒューマンドラマから社会派、ダークファンタジーまで多岐にわたるラインナップです。
《目次:2023年1月公開の新作映画》
- 1月6日 【金】~『ドリーム・ホース』
- 1月13日 【金】~『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』
- 1月20日 【金】~『ヒトラーのための虐殺会議』『ノースマン 』など
- 1月27日 【金】~『イニシェリン島の精霊』『ピンク・クラウド』など
卯年:うさぎカレンダー 干支 (2022年9月~2023年12月)
▶参考記事:2023年2月公開の洋画新作、アカデミー賞の候補作品が多数!ライターHalleおすすめ厳選集!
▶1月6日【金】~公開
『ドリーム・ホース』:実話ヒューマンドラマ
主な出演:トニー・コレット、ダミアン・ルイス他
イギリスの小さな村で、何の変哲もない人生を送っていた普通の主婦ジャン(トニー・コレット)が、馬主経験のあるハワード(ダミアン・ルイス)から競走馬の話を聞かされ馬主になることを思いつきます。
村の人たちの協力と賛同も得て、なんと「ドリームアライアンス(夢の同盟)」という競走馬を育てたのです。
馬は奇跡的に奇跡的に勝ち進み、みんなの人生も変えていくことに…。
主演のジャンを演じたのは、『ヘレディタリー 継承』『ナイトメア・アリー』など、存在感が半端でない実力女優のトニー・コレットで、40代後半の等身大の女性を熱演する彼女が楽しみです!
映画『ドリーム・ホース』| 公式ページ | CineRack(シネラック)
▶1月13日【金】~公開
★『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』:実話映画
・主な出演:キャリー・マリガン(『プロミシング・ヤング・ウーマン』『ドライヴ』など)、ゾーイ・カザン(『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』など)他
★Halleのおすすめ3選→後述
▶1月20日【金】~公開
『ヒトラーのための虐殺会議』:実話映画
主な出演:ヨハネス・アルマイヤー、マキシミリアン・ブリュックナー他。
ヒトラーといえば、あの忌まわしき第二次大戦中の蛮行を思い出さざるを得ません。
その中でも、ホロコーストに代表されるユダヤ人への容赦ない殺害は思い起こすのもおぞましいもの。
そんな歴史的な事実に正面から目を向けたのが今作で、ヒトラーの幹部アドルフ・アイヒマンの記録がベースになっています。
虐殺会議とは、1942年1月20日、ベルリンで開催された「バンゼー会議」と呼ばれるもの。
議題は、「ユダヤ人問題の最終的解決」と、まるでビジネス会議だが、それが何を意味するものか想像に難くありません。
映画『ヒトラーのための虐殺会議』オフィシャルサイト (klockworx-v.com)
『エンドロールのつづき』:実話映画
主な出演:バビン・ラバリ(サマイ)、リチャー・ミーナー(母)他
最近は、『RRR』などなにかと注目のインド映画ですが、今作はパン・ナリン監督の自伝的ヒューマンドラマです。
主人公サマイ(バビン・ラバリ)は、チャイ(インドの国民的ドリンク)売りの9歳の少年。
映画がまだまだ低俗なものと思われていた時代に、家族ではじめて行った映画に感動してしまいます。
映画好きなことが映画館の映写技師にわかり、サマイはこっそりと見せてもらったことに。
それが、将来の大きな夢へとつながっていきます。
映画『エンドロールのつづき』公式サイト| (shochiku.co.jp)
★『ノースマン 導かれし復讐者』:歴史アクションく★
主な出演:アレクサンダー・スカルスガルド、ニコール・キッドマン、アニヤ・テイラー=ジョイ他
★Halleのおすすめ3選→後述
▶1月27日【木】~公開
『イニシェリン島の精霊』:スピリチュアル映画
主な出演:コリン・ファレル、ブレンダン・グリーソン、ケリー・コンドン他
原題は、「The Banshees of Inisherin」。
「Banshees(バンシー)」とは、アイルランドに古くから伝わる妖精のことで、人の死を叫び声で予告するという。
そんな精霊伝説がもとになって制作された本作は、「 Inisherin(イニシェリン)」というアイルランドの架空の島を舞台にしています。
『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナーが監督・脚本。
第79回 ベネチア国際映画祭(2022年)で、ボルピ杯(最優秀男優賞=コリン・ファレル)と最優秀脚本賞を受賞しています。
イニシェリン島の精霊|サーチライト・ピクチャーズ公式 (searchlightpictures.jp)
★『ピンク・クラウド』:ディストピア映画
主な出演:ヘナタ・ジ・レリス、エドゥアルド・メンドンサ他
★Halleのおすすめ3選→後述
■ではここから、映画おたくHalleがおすすめする注目作品についてご紹介します。
1.SHE SAID
①『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』
あらすじ
ハリウッドに君臨していた大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン氏。
彼には多くの女性たちに対してセクハラを行っていたとの疑惑がありながら、真実が世に出ることは無かった…
それは被害にあった女性たちは示談に応じ、声を上げることは無かったからです。
ニューヨーク・タイムズ紙の記者、証言を決意した被害者など、女性たちの声を中心に業界の闇が暴かれます。
(映画のモデルとなったのは、ニューヨークタイムズ紙の実在記者ミーガン・トゥーイー(キャリー・マリガン)、ジョディ・カンター(ゾーイ・カンター)の2人です。)
注目ポイント
本作品はピューリッツァー賞を受賞した一連の調査報告をもとに映画化されました。
みなさんは、2017年の「Me Too」運動と、それに続く2018~2019年の「TIME’S UP」運動を覚えているでしょうか?
2019年のゴールデングローブ賞の授賞式では、多くの女性たちが黒いドレスを身にまとい、多くの男性たちが「TIME’S UP」と書かれたピンバッチをしていました。
ちょうどこの運動に火をつけた一つのきっかけといえる内容がこの映画のストーリーになります。
映画の予告にも出てきますが、「出世したくて寝た女の話だろ?」という言葉に凝縮されているように、ハリウッドで生き残るために必死であった女性たちにつけこむような、目を背けたくなる実態が明かされます。
ニューヨーク・タイムズ紙で記事が投じられてから約5年、真実と正義に立ち向かったジャーナリストの熱意が映画化されました。
映画を通じて“人として正しい在り方”を見つめるきっかけになるかもしれません。
なお、当のハーヴェイ・ワインスタイン氏は数多くの映画を世に送り出しているプロデューサーであることには間違いありません。
参考まで、代表作には『恋におちたシェイクスピア』(1999年アカデミー賞作品賞)、『ギャング・オブ・ニューヨーク』、『イングロリアス・バスターズ』、『NINE』、『英国王のスピーチ』などなど…
映画製作に関わる多くの人たちが彼に恩義を受けているだけに、被害受けた女性たちだけではなく、見聞きした人たちも声にすることができずにいたのかもしれません…
原作:その名を暴け: #MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い(ジョディ・カンター (著), ミーガン・トゥーイー (著))
2.The Northman
②『ノースマン 導かれし復讐者』
アメリカでは2022年4月に公開された作品が、ついに日本上陸。
ポスターからも伝わる、ダークファンタジーに満ち溢れた雰囲気は映画好きにはたまらないものです。
キャストには、『ターザン』で有名なスウェーデン出身アレクサンダー・スカルスガルドや、今をときめく若手女優アニャ・テイラー=ジョイをはじめ、ニコール・キッドマンやイーサン・ホークといったハリウッドの重鎮も並びます。
こちらの詳細は既に当サイトで記事になっておりますので、ぜひご一読ください!
参考記事:映画『ノースマン 導かれし復讐者』、北欧のリベンジ大作は待望のロバート・エガース監督!
3.The Pink Cloud
③『ピンク・クラウド』
あらすじ
突如として現れたピンク色の雲。
それに触れると10秒で死亡するという毒性のある雲だという。
警報が鳴らされ、家で避難する人々。
予期せぬロックダウンの中、行動制限を課せられた人々に沸き起こる感情とは…?
そして、監禁生活がもたらす人々の心や行動の変化にフォーカスしていきます。
注目ポイント
ブラジルから不思議な映画が届きました。
これはまさに新型コロナウイルスのパンデミックを予言するかのような、奇妙な共通点のある作品です。
ピンクといういかにも可愛らしい見た目と親しみやすさとは裏腹に、残酷な死をもたらすというギャップも興味を引くものがあります。
今のコロナ禍の生活と重ね合わせて観るのも、面白そうです。
行動制限や外出自粛が、どのくらい人の心を蝕むものなのか… 逆に、どうしたら心の健康を維持することができるのか、考え直すきっかけになるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしょうか。
1月は話題作というより、考えさせられるような映画が多いかもしれません。
特に最後にご紹介した『ピンク・クラウド』は全国でも限られた映画館のみでの公開になりそうです。
映画をきっかけに、少し遠くへお出かけして観るのも良いかもしれません。
寒くなりそうですので防寒対策はしっかりと!
それでは、Have a nice movie life!
《ライター:Halle》
暇さえあれば、映画観る!がモットー。
映画が好きになったきっかけは、時間を持て余していた大学時代。
うかつにも数々のシリーズ映画に手を出してしまったのです。
Marvel、DC、スター・ウォーズ、トランスフォーマー、パイレーツ…
今ではすっかり映画が生活の一部になってしまいました。
Twitterでも、気ままに映画・海外ドラマネタでつぶやいています。
良かったら覗いてみて下さい(^^)//
映画という世界において、最強の盟友カップル4選 pic.twitter.com/5jgwjGGHMm
— ハル・ベリー(と2匹の犬達withクリエヴァ) (@IILoveMovies) November 13, 2019
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