ハリー・スタイルズの魅力が光る新境地、映画『僕の巡査』は同性愛が罪な時代の禁断の愛

僕の巡査
Amazonプライム『僕の巡査』ハリー・スタイルズ主演

同性愛が禁じられている50年代のイギリスで起きた、3人の複雑な男女関係を描いたアマゾンオリジナル映画『僕の巡査』

過去と現代を同時に描き、それぞれの人生や愛、葛藤を奥深く描写した物語です。

主演のハリー・スタイルズの新境地とも呼ばれるこの作品のあらすじや見どころなど、映画をより愛することが出来るその魅力をネタバレなしでご紹介します。

Amazonプライム『僕の巡査』:作品情報

映画タイトル僕の巡査
原題My Policeman
監督マイケル・グランデージ
出演ハリー・スタイルズ、ジーナ・マッキー、エマ・コリン、ライナス・ローチ、デヴィッド・ドーソン他
公開日2022年 【YouTube:予告編】

あらすじ:同性愛禁止の50年代イギリスで…

僕の巡査
左:トム(ハリー・スタイルズ)右:マリオン(エマ・コリン)https://twitter.com/PrimeVideo/

1950年代、イングランド南部の町ブライトン。

この町で警察官を務めているトムは、教師で泳ぎが苦手なマリオンと交際し、順風満帆な人生を送っていました。

しかし、町にパトリックという美術館で働く男が引っ越してきてトムと出会ったことで、トムは自身が同性愛者であるということに気付きます。

50年代のイギリスでは同性愛が禁じられており、駄目なことと分かりながらもパトリックとトムは愛し合います。

関係を持ち続けるパトリックとトム、そして婚約したトムとマリオン。

マリオンにバレないように過ごしていたトムでしたが、3人は40年間に渡る三角関係を持つことに……。

見どころ:過去と未来を交互に描き、謎をひも解く

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『僕の巡査』は、ベサン・ロバーツのベストセラー小説「マイ・ポリスマン」を、「ワン・ダイレクション」ハリー・スタイルズが主演を飾ったヒューマンドラマ。

同性愛が違法とされていた1950年代のイギリスで、出会ったのはハリー・スタイルズ演じる見目麗しい警察官のトムと、デヴィッド・ドーソン演じる学芸員のパトリック

二人は愛し合い、やがてトムの婚約者となる教師のマリオンエマ・コリン)を入れ親しくつるんでいたのですが、3人の間には複雑な関係が渦巻きます。

原作:マイ・ポリスマン(著)ベサン・ロバーツ (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

そして本作では、1990年代を生きるトムとマリオン、年老いて介護が必要となったパトリックも登場。

自分たちの過去を思い出しながらなぞっていくのですが、やがてその関係性にも大きな変化が訪れ、過去と現在を交互に映し出しながら物語が進んでいきます。

冒頭で登場する年老いた3人の過去に一体何があったのか?

なぜ3人は共に暮らしているのか?という謎も、物語が進んでいくうちに解き明かされていき、その描写には思わず「なるほど」と見応えを感じとれる内容となっています。

美しい映像と、スリリングな状況にハラハラ

僕の巡査
左から、トム、マリオン、パトリック(デヴィッド・ドーソン) https://twitter.com/PrimeVideo/

輝く海辺や50年代のイギリスの、レトロで淡い雰囲気や美術館など、本作の美しい世界観が印象的です。

一方で、自身の愛する夫が実は同性愛者でその事実を知らないまま過ごす妻の存在という、残酷な関係性のギャップが堪りません。

静かに流れていく時間の中で、変わりゆく愛やその切なさなどが濃厚に描かれています。

同性愛が罪に問われ、たったそれだけのことで刑務所に入れられるという厳しい環境の中、警察官であるトムが禁断の愛に溺れるというさらに危うい状況。

妻がいて迫りくる背徳感を抱えながらも、同性のパトリックを愛したトムの葛藤などが繊細に描かれており、彼が体験したスリリングな日々が画面を通してヒシヒシと伝わってくるようでした。

《原作者の紹介》(管理人・編)

●ベサン・ロバーツ(Bethan Roberts)

ベサン・ロバーツ

出身:イギリス

▶原作:タイトル「マイ・ポリスマン」

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イギリス、オックスフォードで生まれ、アビンドン近くで育つ。デビュー作の”The Pools”はJerwood/Arvon Young Writers’ Award受賞。テレビ局のドキュメンタリー番組の調査員や放送作家、アシスタント・プロデューサーの経験があり、ロンドンの大学で文芸創作を教えていたこともある。現在は家族とともにブライトン在住。【引用:Amazon】

解説:俳優ハリー・スタイルズの新境地

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https://twitter.com/PrimeVideo/

ここでは、本作で主人公であり、若かりし頃の警察官・トムを演じた俳優のハリー・スタイルズにういて紹介しましょう。

映画『ダンケルク』(17)、『ドント・ウォーリー・ダーリン』(22)などに出演し実力派俳優として頭角を現しています。

いわゆる、「ワンダイ」と呼ばれるグループ「ワンダイレクション」で華やかなアイドルスターとして活躍した記憶が強いという方にとって、本作『僕の巡査』で見せた姿は驚きであったかもしれません。

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警察官でありながら同性愛者という難しい役柄に挑み、濃厚で情熱的なラブシーンも披露した本作は、ハリーの新境地でもあり役者魂に満ちた物語だったとも言えるでしょう。

劇中でのトムは警察官の制服をビシッと身にまとい、見目麗しい姿で登場します。

恋仲となるパトリックからもその容姿のレベルの高さは称賛されており、端整な顔立ちのハリーがこの役に抜擢されたのにも思わず納得がいくビジュアル。

悲劇的な同性愛の行方を描いた『僕の巡査』は、役者として確実にステップアップした意味のある作品になったのではないでしょうか。

ハリーへの印象がガラリと変わる『僕の巡査』で、是非その姿をご堪能ください。

●ハリー・スタイルズ(Harry Styles)

誕生日:1994年2月1日生まれ

星座:みずがめ座

身長:183cm

出身:イギリス・イングランド

▶ハリー・スタイルズの出演映画一覧

▶おすすめの代表作品

ダンケルク(作品情報)

▶Harry Styles:音楽作品

ただのLGBTモノではない、重くのしかかる作品に

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https://twitter.com/PrimeVideo/

同性愛に対して厳しかった時代と比較すると、理解が深まりオープンになりつつある現代。

それでもまだまだ差別や偏見などが蔓延っていますが、愛に対して少しずつ優しい世界へと変化してきています。

昨今、同性愛などを題材にした作品が多く誕生していますが、今作で扱われる同性愛はとても重く、背徳感たっぷりに描かれています。

現代では同性愛であるからといって罪に問われることはありません。

しかし、この物語では同性愛者であることが罪で、人々は汚らわしいことであると意見を述べます。

劇中で登場するとある女性が、自身も同性愛者であると告白するシーンがあるのですが、彼女が言い放った、

「普通の男女の愛は許され、なぜ自分たちの愛は許されないのか?」

という言葉が印象的でした。

差別的な世界で人を好きでいることの難しさや、恋することの切なさや痛みを繊細に描いた本作は、愛について再び考えさせられるようでした。

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参考記事:人気の動画配信サービス、アマゾンプライムをライターYuuriがすすめる理由と他にない特典とは

まとめ

静かで小さな世界観で繰り広げられる三角関係や愛、恋、差別、変わりゆく時間と関係性などをじっくり丁寧に描いた『僕の巡査』。

決して派手さはないものの、心に染み渡るシーンが多く、一度観たら忘れることが出来ない作品となっています。

ハリー・スタイルズエマ・コリンデヴィッド・ドーソンの3人が織り成す愛の物語に是非触れてみてください。

《ライター:Yuuri》

エマ・ストーン,ラ・ラ・ランド,映画の風道
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アクション映画を好み、エマ・ストーンとクリステン・スチュワートをこよなく推してます。

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