2023年7月公開の『ミッション・インポッシブル:デッドレコニングPart1』。
主演のトム・クルーズはもちろん、イルサ役のレベッカ・ファーガソンや、第一作から登場しているルーサー役のヴィング・レイムスなど、お馴染みの登場人物の大活躍が期待できる一本になりそうです。
みなさんのお気に入りのキャラクターは誰ですか?
筆者はもちろん、サイモン・ペッグが演じるベンジーの再登場が楽しみで仕方ありません!
今回は、ハリウッドでは名脇役で知られるサイモン・ペッグがイギリスでスタートさせたキャリアを、5本の映画とともに追っていきたいと思います!
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/missionimpossibleJPN/)
『ショーン・オブ・ザ・デッド』(04)
電器屋で働いている29歳のショーン(サイモン・ペッグ)は、親友のエドと毎日パブに入り浸り、恋人のリズには呆れられて振られる寸前の冴えない毎日を送っています。
日常の心配事がありすぎて、ショーンはイギリス全土で謎の感染症が大流行していることに全く気づかず……。
本作は、エドガー・ライト監督のゾンビ・コメディ映画。
低予算ながら、懐かしいゾンビ映画への愛情がスタイルある映像に収められ、イギリスで大ヒットを記録します。
海外で公開されても大評判となり、一躍有名人となりました。
カルト映画の出演から、ハリウッドスターへ
この映画のファンの一人に、なんと、『ミッション・インポッシブル』シリーズの次回作を任されていたJ.J.エイブラムス監督がいたのです。
これがきっかけとなり、『ミッション・インポッシブル』のみならず、同監督の『スター・トレック』(09)への出演も掴み取ることができました。
『スター・トレック』での役どころは、宇宙船エンジニアのモンゴメリー・”スコッティ”スコット。
コメディリリーフながらも頼れるキャラクターで人気を集めています。
『ミッション:インポッシブル 3』(06)
今作『ミッション:インポッシブル 3』のイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、恋人のジュリアと結婚するために現場を退きIMFの本部で働き始めます。
そこでデータ解析の専門家として登場するのが、これがハリウッド大作デビューとなったサイモンが演じるベンジー。
出演シーンはほんの少しですが、クライマックスでは重要な役割を担い、観客に強烈な印象を与えました。
シリーズを通して登場しているキャラクターと言えば、これまではハッキングやガジェット担当のルーサーだけでした。
しかし、ベンジーはこれを機に毎作欠かさず登場し、冴えない一介の解析員からイーサンを支える右腕とも言えるような存在になっていきます。
自他共に認める、ポップカルチャー好き!
J.J.エイブラムス監督との出会いによって、サイモン・ペッグのイメージは「愛嬌あるコメディキャラクター」として世界中で確立されます。
しかし、彼のイメージにおいて忘れてはいけないのは「オタク」。
欧米の映画やポップカルチャーだけではなく、ジブリ映画やゴジラも大好きだそうです。
サイモンは2010年に自伝を出版していますが、そのタイトルは“Nerd Do Well”(ナード・ドゥ・ウェル)。
Nerdは「オタク、根暗」、Do Wellは「うまくやる、成功を収める」というような意味です。
邦訳が出ていないのが残念ですが、タイトルを訳すとしたら「オタク、成功する」と言ったところでしょうか。
出世作となった『ショーン・オブ・ザ・デッド』では共同で脚本も担当しましたが、随所に散りばめられた映画オタク的な要素があちこちでウケたのでした。
●サイモン・ペッグ(Simon Pegg)
誕生日:1970年2月14日生まれ
星座:みずがめ座
身長:178cm
出身:イギリス・イングランド
▶おすすめの代表作品(管理人・選)
※MIシリーズにはなくてはならないバイ・プレイヤー!緊張が続きすぎた時、彼が出るとなんだかホッ!
『宇宙人ポール』(11)
『宇宙人ポール』は、イギリス人コミックアーティストの二人組が、旅行先のアメリカで宇宙人に遭遇するというSFコメディ映画。
こちらも主演と共同脚本を兼任していますが、過去の名作SF映画のオマージュや、そこから派生したポップカルチャーの細かいネタが大量に登場するかなり緻密な脚本です。
何より、「SFオタクが憧れの存在(宇宙人)と出会うおとぎ話」として綺麗にまとまっていて、コメディ演技だけではないサイモン・ペッグの才能を感じることができる一本です。
『ミラクル・ニール!』(15)
冴えない高校教師のニール(サイモン・ペッグ)は、知らず知らずのうちに全能の力を手に入れてしまいます。
右手を振りながら願い事を言いさえすればなんでも叶うようになったことで、ニールの人生がどんどんおかしな方向に転がっていくというコメディ映画。
本作のポイントは、イギリスの伝説的なコメディ・グループ、モンティ・パイソンの一人であるテリー・ジョーンズの監督作だということ。
存命しているモンティ・パイソンのメンバーが全員出演している貴重な映画であるほかに、共演にはこれが遺作となったロビン・ウィリアムズがいます(役どころはなんとニールの愛犬!)。
こうしたコメディのレジェンドに囲まれながら、全能の力を手に入れたサイモン・ペッグのドタバタ演技がたっぷり観られる一本です。
『レディ・プレイヤー1』(18)
近未来のVR世界「オアシス」を舞台に、主人公とそのゲーム仲間が企業の陰謀に立ち向かうSFアクション映画です。
スティーブン・スピルバーグ監督のポップカルチャーへのラブレターのような映画に、サイモン・ペッグは「オアシス」の創始者の一人オグデン・モンロー役で出演しています。
モンローは主役ではありませんが、かなり重要な役です。
本作の世界ではSF映画やファミコンのゲームの知識がモノを言い、莫大な遺産とVR世界の所有権を争う鍵になっています。
つまり、オタクであればあるほど有利な世界だということ。
モンローはそんな世界を親友のハリデーと創り上げた、「オタクの神様」「ポップカルチャーの創造者」のように登場するのです。
これまで追ってきたサイモン・ペッグのイメージを考えると、モンロー役は一つの到達点とも言うことが出来るでしょう。
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まとめ
冴えないけれど憎めない優しい人で、映画やゲームに詳しいオタク。
自分の近くにいたら、「新しいあの映画観た?」とつい声をかけたくなるような人。
筆者の中でサイモン・ペッグはそんなイメージですが、少しでも皆さんに伝われば幸いです。
《ライター:ぜろ》 担当記事一覧はこちらをクリック→
高校2年生で『アベンジャーズ』を観て以来の映画ファン。大学と大学院では映画研究にどっぷり浸かっていました。
アナログでファンアートを描いてはインスタグラムに載せています。楽し〜!
話題の作品や、そこにつながる過去の名作、注目のキャストなどをわかりやすく楽しく紹介していきたいです!
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