横浜フランス映画祭2024が開催!オープニング上映作品から、見逃せない良作・注目作品まで紹介!

横浜フランス映画祭
「横浜フランス映画祭2024」

2024年3月20日から5日間にわたって「横浜フランス映画祭2024」が開催!

パリ夏季五輪が開催される年ということもあり、例年以上にフランス文化への注目度が上昇中です。

映画祭では日本初公開となるフランス映画の数々が上映され、フランス映画好きやまだ見ぬ良作に出会いたい人には嬉しい映画との出会いの場となります。

今回は、横浜フランス映画祭2024のオープニング上映作品から、私「もな」が特に注目している3作品までをご紹介!

(冒頭画像:引用https://twitter.com/unifrance_jp/)

オープニング上映作品『Le Temps d’aimer』を解説!

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横浜フランス映画祭2024の開幕を彩るオープニング上映作品は、『愛する時 / Le Temps d’aimer』

美しいノルマンディーの街を背景に、過去の影を背負う女・マドレーヌと、明かせない秘密を抱える男・フランソワのロマンスが描かれます。

一目で惹かれあった男女がもつれあう運命の先に見るものとは一体……?

本作は1940年代のフランスを舞台にしていることもあり、レトロな世界観やフレンチファッションを堪能できるのもポイントです。

数々の受賞歴を持つ女性監督が描く極上ロマンス

フランス映画界の新鋭女性監督としてその名を広めたカテル・キレヴェレが本作のメガホンを取りました。

『愛する時 / Le Temps d’aimer』は彼女にとって4本目の長編作品です。

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パリ大学で哲学と映画について学んだカテルは、長編デビュー作『聖少女アンナ』が早速カンヌ映画祭監督週間部門に出品されました。

カテルが長編作品を撮るにあたりテーマとしているのは「人間に対する愛情」を描くことなのだそう。

作品の中で人生というものの無常感や脆さ、その先にある人間の勇気について捉えていきます。

新時代を迎えつつあるフランス映画界。

その第一線で作品を撮り続けるカテルの歩みから目が離せません。

主演の2人は、今後日本での注目度も急上昇?

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マドレーヌを演じるのは、カトリーヌ・ドヌーヴの再来との呼び声が高いアナイス・ドゥムースティエ

同世代で世界的スターになったレア・セドゥ『美しき棘』で共演経験があります。

『彼は秘密の女ともだち』『バードピープル』などに出演しており、フランス映画好きならすでにアナイスに注目している人も多いのでは?

『アリスと市長』ではセザール賞の最優秀女優賞にも輝いています。

13歳で銀幕デビューし人生の半分以上を女優として過ごしたアナイスは、仕事に対してかなりストイック。

一方でSNSなどには手をつけず自身の恋愛事情などプライベートな部分を明かさないところもミステリアスで素敵なのです。

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フランソワを演じているのは、セザール賞でたびたびノミネートを経験している若手実力派ヴァンサン・ラコスト

『アマンダと僕』『幻滅』などに出演していました。

柔らかい物腰のヴァンサンは、セザール賞でも陽気なスピーチをしてみせた「愛されキャラ」。

キャリア初期はコメディ作品が多かったものの、近年はテロをテーマにした作品や時代劇にも挑戦し、着実に実力派俳優としての階段を登っています。

プライベートでも来日して温泉などを楽しんだほどの日本好きで、横浜フランス映画祭2024に合わせて再び日本滞在を楽しむようです。

注目作品①:『日本のシドニー(仮題)』 

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事故で夫を亡くしたフランスの小説家シドニー(イザベル・ユペール)が、本のプロモーションで日本を訪れ、自らの過去と向き合う姿を描いた作品。

フランス・日本・ドイツ・スイスの共同で制作されました。

日本からは俳優の伊原剛志が参加しています。

伊原剛志が演じるのはシドニーの担当編集者。

彼もまた重い過去を背負っており、シドニーと心通わせ合っていきます。

本作は第80回ヴェネツィア国際映画祭でも上映されました。

京都や奈良、兵庫、香川といった日本各地で撮影が行われた点にも注目です。

注目作品②:『Neneh Superstar(原題)』

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12歳の黒人少女・ネネ(オウミ・ブルーニ・ギャレル)は小さい頃からとにかく「踊ること」が大好き!

夢だったパリ・オペラ座バレエ学校への入学が決まりバレリーナを目指します。

しかしネネは黒人というだけでいじめられ、人一倍努力しても認められません。

さらに学校の伝統を守ってきた校長(マイウェン)にはある秘密があるようで……。

煌びやかに見えるバレエの世界に根強く残る差別問題をテーマとした作品。

理不尽なことがあっても踊り続ける主人公・ネネと彼女を支える家族の姿に感動させられます。

注目作品③:『アニマル ぼくたちと動物のこと』

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地球に「6度目の大量絶滅」が迫っている今こそ見てほしいのが本作。

カンヌ国際映画祭2021のドキュメンタリー映画賞をはじめとして、数々の賞に輝いた作品です。

主人公は16歳にして動物保護と気候問題に取り組んでいる少年少女(ヴィプラン・プハネスワラン/ベラ・ラック)。

2人は人類滅亡の危機を目の当たりにする世代であり、自分たちの将来に不安を抱えていました。

そこで現在問題とされている気候変動と種の絶滅の核心に迫るため、そして地球を救う解決策を見出すために世界各地を巡る旅へと出発するのです。

果たして彼らは現状を打破する方法を見つけることはできるのでしょうか……?

まとめ

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横浜フランス映画祭2024で上映される映画はとにかく多ジャンル!

SFスリラーからミステリー・サスペンス、恋愛ドラマ、ドキュメンタリー、そしてアニメまで多岐にわたります。

開催期間5日間をフル活用して、気になる作品をくまなくチェックするのもいいですね。

この機会に日本初上陸となるフランスの良質映画を堪能してみてください!

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もな
もな

ウェス・アンダーソン作品の世界観が大好き!ライターの「もな」です。

映画にどハマりしたのは、小学生の頃に『ロード・オブ・ザ・リング』を観てから。
それからというもの、映画は私の人生にとって欠かせないもので、大学では映画学を専攻しました。

私の書く記事が、誰かと素敵な映画との出会いの場になったら嬉しいです。

連絡先:h.mayu571@gmail.com

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