”隠れた名作”紹介シリーズ第3弾!
第1弾は”人生”、第2弾は“超現実”をテーマに、各5作品ずつ紹介しました。
今回は、”スポーツ”をテーマに5本ご紹介します。
スポーツ映画は数多くの名場面が再現されていたり、実在の人物に寄せたメイクが施されていたりなど、製作陣の本気度が高い作品が多く存在しています。
また、スポーツらしく鍛え上げられた肉体やプロさながらの動きを見せる俳優たちの演技も、見どころのひとつです。
今回は数あるスポーツ映画の中でも、特に胸アツな作品をピックアップしてみました。
気になる作品があれば、ぜひチェックしてみて下さい!
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/DodgeballMovie/)
①『ドリフト 神がサーフする場所』(12)
子供のころからサーフィンと共に育ってきた兄弟。
母や友人と共にサーフィンショップを立ち上げ、自らもサーフィンを楽しむ生活を送っていました。
しかし、友人の薬物中毒や金銭トラブル、苦しい経営状態など、一筋縄ではいかない日々。
それでもサーフィンを通じて絆を確かめ合い、力強い歩みが描かれます。
実話ベース作品です。
オーストラリアには、世界でも有数のサーフィン名所があることをご存じでしょうか。
本作品はそのオーストラリアの美しい海と波でサーフするシーンがたくさん出てきます。
大きな波の轟音と共に、その中をサーフする姿は息をするのも忘れるくらい迫力があります。
映画を撮るために、どのくらい波を待ったのか…計り知れません。
サーフィン好きには是非観て欲しい作品です。
兄弟のそばでビジネスを支える放浪者JBを演じたサム・ワーシントンは、プライベートでもサーフィン好きだとか。
②『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』(17)
1980年、ウィンブルドン。
伝説のテニスマッチが繰り広げられたビヨン・ボルグvsジョン・マッケンロー。
まるで俳優のような容姿を持ちクールなボルグ(スベリル・グドナソン)に対し、納得のいかない判定があると審判に対して怒りを放つマッケンロー(シャイア・ラブーフ)。
正反対な性格を持つ2人のテニスプレイヤーがウィンブルドン大会の決勝戦でぶつかるまでの道のりを、少年時代から描かれます。
実際にメディアをにぎわせたこの試合、もしかしたらご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
ラストシーンではウィンブルドンの決勝戦が完全再現されており、本当に試合を観ているかのような、もはや映画とは思えないシーンとなっています。
二人は大会ではライバルですが、登りつめた孤高のテニスプレイヤーという、ある意味お互いに同じ立場でもあります。
良き理解者・友人という描写も出てきますので、人間模様にも注目の作品です。
■語り継がれる名勝負「ボルグvsマッケンロー」:参考本(管理人・選)
ボルグとマッケンロー テニスで世界を動かした男たち (スティーヴン・ティグナー )
※二人が死闘を繰り広げた約4時間。あの時センターコートで何が起きていたのか?またあの試合がその後の二人の運命をどう変えていったのか?
両選手の知られざるエピソード、ライバル関係、絆に迫りながら、テニス史の中でもひときわ存在感を放つ“70、80年代テニス界”を紐解いていく。【引用:Amazon】
③『ドッジボール』(04)
小さなスポーツジムを経営するピーター。
隣にできた大手スポーツジム・グロボジムに30日以内に5万ドル払わなければ買収すると脅され、廃業の危機に。
そんなとき、ドッジボールの大会の優勝賞金が5万ドルであることを発見し、打倒・グロボジムに向けて大会に臨みます。
ドッジボールに本気を見せる大人たちに注目です。(人生がかかっています)
個性豊かな登場人物も魅力的です。
コメディ映画の王者ともいえるベン・スティラーの、クセの強すぎる悪役もなかなか面白いです。
かつて小学生くらいの時期に熱中したドッジボールにかける熱い気持ちを思い出すことができると思います。
④『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』(17)
1990年代、女子フィギュアスケートのアメリカ代表として初のトリプルアクセルを成功させた才能の持ち主トーニャ・ハーディング(※)。
幼いころから母親のスパルタでスケートに励んできました。
しかし、彼女のライバルといえるナンシー・ケリガン(※)が襲われるという事件が発生。
犯人は、まさかのトーニャの元夫の友人ということが発覚します。
ライバルを蹴落とした、という疑惑を持たれ、輝かしいトーニャの選手生命に暗雲が立ちこめます。
監督は『クルエラ』でキレキレな女性像を描いたクレイグ・ガレスピー。
本作品も同様にトーニャの人物像が浮き彫りになっています。
本人の行動やルックスに似せた演出や演技が次々と登場し、後から本物の映像を見ると再現レベルが非常に高いことに気付くでしょう。
2018年の米アカデミー賞では編集賞、主演女優賞(マーゴット・ロビー)、助演女優賞(アリソン・ジャネイ=トーニャの母親役)にノミネートされ、見事助演女優賞を獲得しました。
賞レースに登場するのも納得の面白さです。
■参考本(※)事件の渦中となった、女子フィギュアスケートのアメリカ代表【管理人・選】
※ナンシー・ケリガン襲撃事件の渦中の人、トーニャ・ハーディング。彼女の生い立ちから事件まで、さまざまな関係者の証言をもとに構成。
※全米選手権大会の直前、鋭い一撃がケリガン選手を襲った…。家族の愛と励ましによって、痛手を受けながらも立ち上がり、競い合って勝ちたい、という決意をとり戻したナンシーの物語。【引用:Amazon】
⑤『サウスポー』(15)
孤児院出身のボクシング王者、ビリー・ホープ。
そろそろ引退もささやかれていたある時、血気盛んな若いボクサーに触発され、喧嘩沙汰となってしまいます。
そこで彼の人生を大きく変える出来事が起こり、全てを失うことになります。
彼はどん底から這い上がることはできるのか、人生をつかみなおす再生の物語です。
主人公を演じたのはジェイク・ギレンホール。
前回の“隠れた名作”シリーズでもかなりひいきしていますが、本作品でも素晴らしい演技を見せてくれました。
ボクサー役として鍛え上げられた肉体もピカイチで、新たな彼の側面を観ることができます。
打たれる姿は痛々しいですが、ボクシングの熱気あふれる試合風景は本物さながらです。
次回予告:テーマ「コメディ」
コメディ映画はいつも私たちに元気を与えてくれます。
とびっきりの笑いや、ユーモアが詰め込まれた映画をご紹介します。
乞うご期待下さい!
▼Halle「隠れた名作」シリーズ
第1弾:隠れた名作映画をご紹介!誰かに教えたくなる、映画ライターHalleおすすめ作品集
第2弾:誰かに教えたい隠れた名作映画、ライターHalleが選んだ作品集-「超現実」-
第4弾:ブラックユーモア満載のコメディ映画、映画ライターHalleの「隠れた名作特集」第4弾から!
第5弾:心に刺さる隠れた名作洋画【音楽映画編】。映画ライターHalleが選ぶ音楽テーマの感動作!
《ライター:Halle》
暇さえあれば、映画観る!がモットー。
映画が好きになったきっかけは、時間を持て余していた大学時代。
うかつにも数々のシリーズ映画に手を出してしまったのです。
Marvel、DC、スター・ウォーズ、トランスフォーマー、パイレーツ…
今ではすっかり映画が生活の一部になってしまいました。
Twitterでも、気ままに映画・海外ドラマネタでつぶやいています。
良かったら覗いてみて下さい(^^)//
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