今回は多くの人に観て欲しい、素晴らしい隠れた名作をご紹介します。
普段の生活では体験できない感動や感情を引き出してくれるのが映画の醍醐味。
そんな中でも超有名ではないけれど、特に心震えた作品を紹介していきます。
なお、「映画ライターHalleが選ぶ、隠れた名作集」は定期的に発信していきたいと思っていますので、乞うご期待下さい!
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/29929749472/photos/)
《目次:隠れた名作映画 5選:テーマ「人生」》
▶ライターHalle「隠れた名作シリーズ」
第2弾:「超現実編」
『ザスーラ』『ベルベット・バズソー』『ミッション:8ミニッツ』『トランセンデンス』『イーオン・フラックス』
第3弾:「胸アツのスポーツ映画編」
『ドリフト 神がサーフする場所』『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』『ドッジボール』『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』『サウスポー』
第4弾:「ブラックユーモア満載のコメディ編
『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』『サンキュー・スモーキング』『ディック・ロングはなぜ死んだのか』『ザ・スクエア 思いやりの聖域』『ブラック・クランズマン』
今回のテーマ:「人生」
人生は山あり谷あり。そして多くの出会いと別れがあります。
何が起こるか分からない、だからこそ人は助け合い、支え合い、自らの道を切り開いていくもの。
多くの映画も「人生」をテーマにした作品はたくさんあります。
今回は、特に人と人との繋がりにこだわった作品をピックアップしました。
観たことのない作品があれば、ぜひチェックしてみて下さい。
1.原題:Life Itself
『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』(18)
この映画は複数の人の、さまざまな人生が描かれます。
そしてそれが一つに繋がったとき、きっと「私という存在は、とてつもなくかけがえのない命だ」と感じるに違いありません。
多くの人生の末に自分がいる、ということを気づかせてくれる作品です。
本作品で特に気に入っている部分は、国境を越えて繋がるということです。
序盤はアメリカでの二人の男女( 画像左:オリヴィア・ワイル 右:オスカー・アイザック )のラブストーリーから始まりますが、大きな分岐点を迎え舞台はスペインにも移ります。
人の数だけ人生がある、というのは文字通りそうなのですが、この映画はピタッと交差する着地点をとらえており、観応えがありました。
日本では数か所の映画館でしか公開していなかったはずなので、観たことのない方も多いはず。
悲しみや苦しみといった人生の負の要素を乗り越えて、強く生きる力を与えてくれる作品です。
2.原題:The Place Beyond the Pines
『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』(13)
寡黙なバイク乗りの男は生活のため銀行強盗の常習犯となってしまいます。
追い詰める警察官の銃撃により、彼は命を落とすことになります。
この銀行強盗犯と警察官の因縁は、息子たちに引き継がれ複雑な人生の交差が描かれます。
この作品はなかなか観応えがありますが、一言でコメントしづらい映画です。
ただ言えることは、因縁の闘いとなる銀行強盗犯をライアン・ゴズリングが、追い詰める警察官をブラッドリー・クーパーが演じており、二人のバチバチな対決が本当に印象的です。
特にライアン・ゴズリングは、彼の映画史上最もかっこいい役なのではと思うくらいです。
少し重たい作風ですが、とてもオススメな作品です。
3.原題:The Light Between Oceans
『光をくれた人』(17)
先ほどの『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』と同じ、デレク・シアンフランス監督の作品をもう一本。
ある島に灯台主として赴任した夫婦は、岸に打ち付けた舟に男の死体とまだ息のある赤ちゃんが乗っていることを発見します。
子供のいない夫婦にとって、赤ちゃんを育てることは何にも代えがたい喜び。
しかし、その幸せは長くは続かない…という、こちらもなかなか厳しく重たい作品です。
しかし、観て損のない作品だと思います。
灯台のある島と海の風景と、言葉少なであっても通じ合っている夫婦の姿がとても美しかったです。
本作品で夫婦役を務めたのは、マイケル・ファスベンダーとアリシア・ヴィキャンデル。
とにかく二人が素敵であり、だからこそ悲劇が一層深いものに感じます。
4.原題:Perfect Sence
『パーフェクト・センス』(12)
人の五感が次第に失われていく、謎の感染症が蔓延する世界。
人々は抗いながら何とか乗り越えていく術を探っていきますが、それも束の間。
最後には全ての感覚を失うことになるという、非常にショッキングなストーリー。
これだけではかなり絶望的な映画に聞こえるかもしれません。
しかし、大きな絶望に屈することなく生きる人々の姿は、昨今のコロナ禍において考えさせられる要素が多く詰まっています。
フィクションながらもリアリティあふれる緊迫感です。
この二人が表現する感情の起伏も観応えがあります。こちらも隠れた秀作です。
5.原題:The Fall
『ザ・フォール/落下の王国』(08)
仕事により負傷したスタントマン(リー・ペイス)。
彼が入院している病院には、同じく怪我により入院している少女がいました。
不思議となついた少女のためにおとぎ話を聞かせ、信頼関係を築いた彼女を利用して彼はある目的を果たそうとします。
しかし、無垢な少女との友情は、心にも大きな傷を負ったスタントマンを大きく動かすことになります。
スタントマンが紡ぎ出すおとぎ話は、初めは単なる雑な作り話のように感じます。
しかし、向かう先は想像以上であり、次第に“生きること”に繋がります。
涙なしでは終われない、胸を打つストーリーです。(今、思い出すだけでも涙が出そうです。)
おとぎ話の映像部分もこだわりぬかれており、世界中の美しいロケ地で撮影されました。
おとぎ話の中の登場人物も個性的で、少女と共に驚きながら飽きることなく楽しむことができるでしょう。
数々の映画を観てきましたが、これほど感動的な最後を迎える映画は無いと思います。
ぜひとも多くの人に知ってもらいたい名作です。
《目次:隠れた名作映画 5選:テーマ「人生」》
▶ライターHalle「隠れた名作シリーズ」
第2弾:「超現実編」
『ザスーラ』『ベルベット・バズソー』『ミッション:8ミニッツ』『トランセンデンス』『イーオン・フラックス』
第3弾:「胸アツのスポーツ映画編」
『ドリフト 神がサーフする場所』『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』『ドッジボール』『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』『サウスポー』
第4弾:「ブラックユーモア満載のコメディ編
『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』『サンキュー・スモーキング』『ディック・ロングはなぜ死んだのか』『ザ・スクエア 思いやりの聖域』『ブラック・クランズマン』
次回予告:テーマ「超現実」
次回は「現実を超えた」名作を紹介したいと思います。
ファンタジー、SFなどなど・・・乞うご期待下さい!
《ライター:Halle》
暇さえあれば、映画観る!がモットー。
映画が好きになったきっかけは、時間を持て余していた大学時代。
うかつにも数々のシリーズ映画に手を出してしまったのです。
Marvel、DC、スター・ウォーズ、トランスフォーマー、パイレーツ…
今ではすっかり映画が生活の一部になってしまいました。
Twitterでも、気ままに映画・海外ドラマネタでつぶやいています。
良かったら覗いてみて下さい(^^)//
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