ジョニー・デップといえば、役作りのために歯を全部金歯にしたり、喋り方やアクセントも変えてまるで別人になるカメレオンのようなスターというイメージがあると思います。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』で一躍人気となり、日本でもその名は熟知されましたがそれ以前は無名に等しい俳優でした。
今回は、私の大好きなジョニー様について、「海賊」だけじゃない、若い頃の出演作(2作)から最近の社会派作品(2作)まで4作品を紹介!
カメレオン俳優の素顔を、イラストレーター「なんじゅん」のイラストとともに紹介したいと思います。
(冒頭画像:引用http://goodbye-richard.jp/)
美人女優と浮名を流し続けた、カメレオン俳優!
最近では元妻アンバー・ハードとの泥沼裁判が有名ですが、これまでも数々の女優(全員美人)と浮名を流してきたものの、どこか幸せには手が届いていない雰囲気のジョニー様。
若い頃は複雑な家庭環境で育ったせいかドラッグに手を染めたりといったことも・・・。
それでも実力社会アメリカでスターへの道を駆け上がったのですから凄いですよね。
若い頃の作品といえば、『チャーリーとチョコレート工場』(05)で演じた、奇天烈な工場長ウィリーウォンカ役をがあります。
それを観た後で、1970年熊本県水俣市で起きた水銀による汚染事故を描いた『MINAMATA−ミナマタ−』(20)で演じたカメラマンの役を観ると、もう、この人何が本当なの?
とその不思議な魅力に首ったけになります。
奇抜・キワモノもできるし演技派もできる、まさにカメレオン俳優!
ルックスも若い頃は色っぽくて怪しい魅力があり、近年ではイケオジ化しているので女性ファンも多いのではないでしょうか?
ちなみに筆者は彼のおでこのシワが好きです。
演技派&個性派、ジョニー・デップの映画特集!
さて、そんな謎多きハリウッドスター、ジョニー・デップ!
今記事のテーマは、「永遠のジョニー・デップ映画特集!若い頃の出演作から社会派映画まで、カメレオン俳優の素顔!」
いってみましょう!
①『ノイズ』(99):ジョニーの絶妙な演技を堪能!
シャーリーズ・セロンとジョニー・デップが夫婦役の本作品。
愛する夫(ジョニー・デップ)はNASAの宇宙飛行士。
ある日、任務遂行中2秒間通信が途絶え事故を起こしてしまいます。
同じく事故に巻き込まれた別の飛行士は死亡。その妻も謎の死を迎えることに。
どこかいつもの夫と違う事に恐怖を感じた矢先、妻(シャーリーズ・セロン)に妊娠が発覚、いったい彼は誰なの?…
シャーリーズ・セロンの金髪ベリーショート姿がキュートです!
『ノイズ』キャッチコピー:「別人を愛せますか?」
とにかく二人のラブシーンが官能的で見入ってしまいます。
ジョニーの徐々に憑りつかれていく演技が絶妙すぎて、観ている側にじわじわ恐怖を与えてくれます。
何かのインタビューで「スクリーンを観ている人を楽しませたい」と言っていたジョニー。
DV疑惑や女たらしなど色々言われていますが、遊び心は人一倍!。
だから「演技派」と言われる役をしている映画は、観ていて飽きない作品に仕上がっているものが多い気がします。
本作品も、そんなジョニーの細かい演技を堪能できますよ。
例えば目の動かし方、手の演技など本当に小さな表現ですが、じわじわ攻めてくるジョニーを観たい方は必見です。
②『グッバイ、リチャード!』(18):余命宣告の教授役
末期の肺がんで余命宣告される大学教授の役を演じたジョニー。
テーマが重いのですが、あえてストーリーを重くせずにハートフルコメディタッチで描かれています。
この映画のいい所は、登場人物の誰もが癌患者に対して「かわいそうに!」と悲劇的にならないところです。
逆に「じゃぁ、なにする?」と自暴自棄の癌患者のジョニーにどんどん積極的なのが観ていて笑えます。
「良い死を迎えるためには良い生き方をしなければ」
作中の名セリフです。
余命宣告前は良い教授だったのですが、宣告後からやさぐれ先生へと変身するのです。
しかし、そんな中で生徒たちに伝えているメッセージがどれも素敵な言葉ばかりなのです。
筆者はこの映画を「終活ノート」と呼んでいます。
「存在するな、生きろ」!まさにその通り!
いきなり死を告げられると人間誰でも絶対に作中のジョニーのようになると思います。
彼のどの出演映画よりもナチュラルに芝居をしている本作品。
号泣まではしたくないけど少しセンチメンタルな気分に浸ってみたい、そんな時にお勧めです
筆者は作中の家族たちが大好きです。特にレズビアンだったことを告白した娘が素敵。
ある日余命宣告されてから必死に生き出しても遅い!
「存在するな、生きろ」作中のセリフにもありましたが、まさにその通り。
参考記事:ジョニー・デップの人生を考える映画『グッバイ、リチャード』、余命わずかな教授の「人生とは?」
自暴自棄が似合うスター認定。
③『シザーハンズ』(90):優しきモンスター役に!
来ました!若い頃のキワモノ役の代表映画です!
さすが独特の世界観を持っているティム・バートン監督の作品ともいえる本作品。
とにかく胸が痛くなります。
童話のようなストーリー展開がまた観客の心を揺すってきます。
衣装・セットすべてが夢の中で見た世界をそのまま描いたようで美しくかなり個性的。
さて、ジョニーが演じた両手がハサミの男、エドワード・シザーハンズ。
博士の失敗作のような見た目の彼の心は普通の人間よりも澄んでいる。
そんな彼に徐々に心惹かれていく少女を演じたのがウィノナ・ライダー。
目力が強くてキュートなウィノナとジョニーのカップル役も見ごたえありです(目の保養)。
本作品は「雪が降る理由」がテーマなので、クリスマス時期に観ると感動も倍増です。
人造人間と人間の恋愛物語なので、勘のいい方はお気づきでしょうが・・ハンカチ必須です。
ハサミで傷つけてしまうから愛する人をこの胸に抱き寄せることもできない、もどかしい気持ちがなんとも言えません。
優しきモンスター役をここまで繊細に演じられるジョニーは器用なのでしょうね。
さて、ウィノナとジョニーがプライベートでも恋人になり、ウィノナへの愛を綴るメッセージをタトゥーにして彫ったのは有名なお話。
筆者は結構推せるカップルだったのですが・・・スター同士なんてそんなものですよね。
(現在そのタトゥーは「酒よ。永遠に」と訂正されているのも有名な話)
そんなスターの恋愛は抜きにして。
この映画は、暖かいお部屋でココアでも飲みながら真冬に観ることを是非おすすめいたします。
④『MINAMATA−ミナマタ−』(20):実在の写真家!
冒頭でも少し触れましたが、ジョニーデップが製作指揮と主演を務めた『MINAMATA−ミナマタ−』は、四大公害病の一つ「水俣病」をテーマに描いた映画です。
いまだに解決していない水俣病。
多くの人が苦しみ続けている病気に訴える本作品。
作中でも出ている「智子と母の入浴」の写真は教科書などでみたことある人は多いと思います。
そんな数々の水俣病の記録を撮影した、実在した※写真家ユージン・スミスという人物をジョニーが演じているのですが、やはり、やさぐれた役柄が似合っています。
こちらテーマはかなり重いし内容もずっしりしているのですが、どうしてもジョニーをセクシーな目で見てしまうのは本当に色っぽい俳優な証拠ですね。
日本の大物俳優も出演しております本作品。
日本人俳優は熊本弁全開でセリフを言っていますので、ちゃんと耳をたてて聞いておかないとわからない!ので、しっかりと見入ることをお勧めします。
■参考:関連の動画配信・レンタル・本【管理人・選】
※伝説のフォトジャーナリスト最後の3年間。20歳の時、51歳のフォトジャーナリスト、ユージン・スミスと出会ったアイリーン・美緒子・スプレイグ。二人は、チッソの工場排水が引き起こす未曾有の公害に苦しむ水俣を目指した――。取材開始から十年。近代化の傷と、再生を勝ち取った魂の闘いに迫る大河ノンフィクション。【引用:Amazon】
▶U-NEXT会員:特典(動画配信・本)無料トライアル実施中!
今作は、「問題と向き合え」という強いメッセージが込められており、その分の見ごたえはあります。
ジョニーの「アリガトウ」が聞ける本作品、拙くてかわいいです。
歳も重ね、出演作の選び方も丸くなってきたか?と思っていた矢先、日本人が着目しない公害病に関心を寄せたジョニー。
製作指揮までするあたりは、なんかジョニーらしいなと中学生からずっとファンの筆者は思いました。
音楽もなんと※坂本龍一。
うん・・豪華です!
▶坂本龍一:サウンドトラック(管理人・選)
オリジナル・サウンドトラック『MINAMATAーミナマター』
※伝説の写真家ユージン・スミスと当時の妻、アイリーン・スミスが1975年に発表した写真集「MINAMATA」。その映画化をジョニー・デップが製作プロデューサー、主演でハリウッドから世界へ発信する。(中略)映画音楽を坂本龍一が担当。【引用:Amazon】
まとめ:クレイジーな役柄をやり続けて!
とにかくセクシー。とにかく謎めいている。とにかく演技がうまい。
どの作品にも情熱と愛情を注ぎ、観客を常に楽しませてくれるジョニー様、2023年はなんと60歳。
どんどん汚い見た目になっていると話題ですが、この方が変わり者なのは今に始まった事ではないので、筆者はもっとクレイジーな役柄をやり続けてくれ!と願っております。
以上!海賊役だけじゃない!超セクシーなエンターテイナー ジョニー・デップ映画特集でした!
●ジョニー・デップ(Johnny Depp)
誕生日:1963年6月9日生まれ
星座:ふたご座
身長:178cm
出身:アメリカ・ケンタッキー州
▶その他おすすめの代表作品(管理人・選)
《ライター:なんじゅん》 クリックで担当記事一覧へ→
元舞台俳優・劇作家・現イラストレーター
中学生の頃から一人映画館をキめていたくらい大の映画好き。好きな映画は「髪結いの亭主」。
ポップコーンはバター多めで。
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