今回ご紹介するのは、※伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」(13)をハリウッド映画化した『ブレット・トレイン』(22)です。
ハリウッドスターのブラッド・ピット主演の本作は、超高速列車内で繰り広げられる迫力満点の殺し合いと、個性豊かな殺し屋たちが登場するクライムアクション映画です。
伊坂幸太郎作品ファンの筆者が多彩な登場人物11名と映画の見どころを解説。
特に原作を読まれた方への共有コメントを追記しておりますので最後までお読み下さい。
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/bullettrainmovie)
クライム・アクション『ブレット・トレイン』:あらすじ
いつだって不運なトラブルに見舞われてしまう殺し屋のレディバク(ブラッド・ピット)に新たな依頼が舞い込む。
それは東京発の超高速列車"ゆかり号"からブリーフケースを盗み出すだけの簡単な仕事。
列車に乗り込み難なくブリーフケースを見つけだし盗みに成功、ところが"ゆかり号"にはレディバグの他に9人の殺し屋たちが乗り合わせていた。
次々と現れる殺し屋たちに襲われているうちに列車から降りるチャンスを失ってしまう。
レディバグと殺し屋たちを乗せた列車は終着点・京都へ向かうが、そこには世界最大の犯罪組織のボス、ホワイト・デス(マイケル・シャノン)が待ち受けている。
●デヴィッド・リーチ監督(David Leitch)
誕生日:1975年11月16日生まれ
星座:さそり座
出身:アメリカ
▶デヴィッド・リーチ監督作品一覧
▶おすすめの代表作品
異彩を放つ『ブレット・トレイン』、11人の登場人物!
①レディバグ(ブラッド・ピット)
縁起が良いコードネームでありながら、運が悪すぎる殺し屋。
どんなに簡単な依頼でも毎度アクシデントに巻き込まれてしまい、仲介役のマリアにぶつくさ言っている。
(※レディバグ(Ladybug)=天道虫(テントウムシ))
●ブラッド・ピット(Brad Pitt)
誕生日:1963年12月18日生まれ
星座:いて座
身長:180㎝
出身:アメリカ・オクラホマ
▶おすすめの代表作品
②プリンス(ジョーイ・キング)
謎の女子学生。
可愛らしい見た目とは裏腹に悪魔のような性格で、何事も思い通りになる強運の持ち主。
参考記事:『イン・ビトゥイーン』のジョーイ・キング、子役から主演女優そして婚約への成長を紹介!
●ジョーイ・キング(Joey King)
誕生日:1999年7月30日生まれ
星座:しし座
出身:アメリカ合衆国カリフォルニア州
身長:162cm
▶おすすめの出演作品(管理人・選)
③ダンジェリン(アーロン・テイラー=ジョンソン)
レモンの相棒。
頭の切れる腕利の殺し屋で、犯罪組織のボス、ホワイト・デスの依頼のためゆかり号に搭乗している。
参考記事:アーロン・テイラー=ジョンソン、『ブレット・トレイン』(タンジェリン)で注目!魅力を解剖
●アーロン・テイラー=ジョーンズ(Aaron Taylor-Johnson)
誕生日:1990年6月13日生まれ
星座:ふたご座
身長184cm
出身:イギリス・イングランド
▶おすすめの代表作品
ノクターナル・アニマルズ/夜の獣たち(作品情報)
④レモン(ブライアン・タイリー・ヘンリー)
ダンジェリンの相棒。
日本アニメ「きかんしゃトーマス」を崇拝している。
●ブライアン・タイリー・ヘンリー(Brian Tyree Henry)
誕生日:1982年3月31日生まれ
星座:おひつじ座
身長:188cm
出身:アメリカ・ノース・カロライナ州
▶おすすめの出演作品
⑤キムラ(アンドリュー・小路)
息子をデパートの屋上から突き落とした犯人を見つけ、復讐する為ゆかり号に乗り込む。
⑥エルダー(真田広之)
キムラの父親で剣の達人。
キムラに父親について諭し、「運命」を語りたがる。
⑦ウルフ(バッド・バニー)
メキシコ最強の殺し屋。
なぜかレディバグをひどく憎み命を狙っている。
⑧ホーネット(ザジー・ビーツ)
毒を使う暗殺者。
得意の変装で列車内に紛れ込んでいる。
⑨モモもん(???)
テレビ番組「モモンガ テレビキッチン」のマスコットキャラクター。
専用のモモもん車両で愛嬌たっぷりにお客さまをお出迎え。
⑩サン(ローガン・ラーマン)
ホワイト・デスの息子であり、犯罪組織の後継者になると見られる。
⑪ホワイト・デス(マイケル・シャノン)
世界最大の犯罪組織のボス。
残虐非道で恐れられていて、京都駅で集めた大量の暗殺者たちとともにレディバグたちを待ち構えている。
『ブレット・トレイン』:見どころ
その①:安全性を謳われる、日本の新幹線が大暴れ!
本作の最大の見どころは、時速350㎞の超高速列車"ゆかり号"と、その車内で繰り広げられる殺し屋同士のバトルアクションです。
幾つもの人気アクション映画を手掛けたデヴィッド・リーチ監督の作品だけあって期待を裏切りません。
世界随一の安全性を誇る日本の新幹線ですが、作中では規格外の暴走を見せ迫力の映像が見られます。
人も列車も大暴れのスリルが味わえる映像作品です。
その②:原作リスペクトを感じる"伏線回収"
『ブレット・トレイン』は、登場人物が日本人でないという原作との大きな違いに合わせた大胆なストーリーのアレンジがなされていながらも、伏線回収の魅力が引き継がれています。
迫力のバトルアクションに埋もれることなく、所々に映画独自の伏線が張られアレンジされたストーリーでも違和感のないオチが見られます。
爽快感をより味わえると言う意味では、先ずは原作を読んでから映画を見ることをおすすめします!
■『ブレット・トレイン』原作と作品情報:動画配信・レンタル・本【管理人・選】
※英国推理作家協会賞(CWA賞)翻訳ミステリー部門 ショートリスト作品(最終候補作)(英題『Bullet Train』)
1971年千葉県生まれ。2000年『オーデュボンの祈り』で、第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、短編「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、第21回山本周五郎賞、第5回本屋大賞を受賞…【引用:Amazon】
さいごに:ライターコメント(by サヤヲ)
筆者は、伊坂幸太郎作品の大好きな読者のひとりです。
小説の映画化に変化はつきもので、結果によっては批判的な意見が見られることも少なくないですが、筆者としてはこの映画はかなり推せます。
誇張した日本観、物騒な外国人など、映画のオリジナル性が見られながらも原作に忠実な展開でとても楽しい作品でした。
ここでひとつ、原作も見ている人と共有したく書かせていただく点があります。
映画終盤にレディバグがキムラからあるものを投げ渡されたシーン、なんとなく原作のあの場面の悲しさが2分の1になってちょっと嬉しくなったのは筆者だけでしょうか?
《ライター:サヤヲ》 クリックで担当記事一覧へ→
ミステリー小説とカレー、そして猫を愛するサヤヲといいます。
様々な視点から映画をたのしむきっかけとなれれば幸いです。
私も伊坂幸太郎さんの大ファンです。
私は、「ハリウッド映画化!」という記事を見てから、ハリウッドが描く日本や小説だからこそ出せる雰囲気をどう表現するのか、不安な気持ちしかありませんでした。
その気持ちは、映画を観たあとも変わりませんでしたが…。
サヤヲさんが「かなり推せます」と書かれていて、驚きました!
でも、原作を読んでいない友達も面白かったと言っており、原作を読んだ人の中でも感想は変わってくるのかも?と、この記事を読んで気付かされました。
なお、コメント投稿主は、伊坂さんの原作が映画化された作品の中では、『ゴールデンスランバー』(2018年、韓国映画)が1番好きです。