戦場記者の実話映画『プライベート・ウォー』。ロザムンド・パイクが熱演!

ロザムンド・パイク,プライベートウォー,戦場記者
■ロザムンド・パイク《プライベートウォー》

優し気な顔に似合わず、なぜかタフな役柄が似合うロザムンド・パイク

『ゴーン・ガール』を観た人はその意味がわかるのではないでしょうか。

今回、彼女が演じるのは、アメリカの戦場記者「メリー・コルヴィン」

知る人ぞ知る、あえて世界中の紛争地帯を選び取材を続けたタフな闘士です。

戦争の犠牲者となる、なんの罪もない民間人・女性・子どもを取材し、世界に「現実」を突き付けてきた彼女。

残念ながら、彼女自身、志半ばで砲弾の犠牲者となってしまいます。

映画というより、ドキュメントと言ってもおかしくない臨場感が伝わってくる素晴らしい映画です。

参考:ロザムンド・パイク(Pinterest)

参考:ロザムンド・パイク主演『ゴーンガール』(「あの映画見た?あらすじと見どころ紹介!」)

 

左目を失った理由ースリランカー

 

彼女の最期は、2012年、シリアの激戦地ホムス地区

そこからさかのぼる形で、彼女のし烈な記者活動歴が紹介されます。

彼女の所属は、イギリスのサンデー・タイムズ紙

彼女が有名となったのは、記者団が組織されていない紛争地スリランカでの取材。

上司ショーン・ライアン(トム・ホランダー)の反対を押し切り、反乱軍の単独取材を自ら志願して決行します。

この時、彼女は英国プレス海外記者賞を受賞する一方で、銃撃戦に巻き込まれ左目を負傷します。

 

ひたすら紛争地を選ぶ理由とは

 

プライベートウォー,ロザムンド・パイク
プライベートウォー/ロザムンド・パイク

https://www.facebook.com/APrivateWar/

 

フセイン独裁政権下の惨状ーイラクー

 

左目を覆う眼帯のアイパッチは、後々、メリーのトレードマークとなります。

退院してしばらく経った2003年。

今度は、イラク。首都バクダッドで、フセインの独裁政権下で殺されたクェート人が埋められたという墓地の取材でした。

現地で知り合った、フリーカメラマンのポール・コンロイ(ジェイミー・ドーナン)と同行。

見どころは、立ち入り禁止の区域に取材潜入する緊迫の場面。

メリーの機転で自分たちを医療機関のメンバーだと偽るのですが、その度胸の据わったやり方には驚くばかりです。

 

強気な取材の陰にあるストレスーPTSDー

 

プライベート・ウォー,ロザムンド・パイク,戦場記者
プライベート・ウォー/ロザムンド・パイク

なんとか現地に潜入し、無残に埋められた多数の亡骸と、号泣する家族たちの報道に成功するメリー。

しかし、彼女が目にした死体の惨状は目を覆うばかり。

これは帰国後にPTSD(心的外傷後ストレス障害)となって、確実に彼女を蝕んで行く様子がわかります。

一見、男まさりの言動で常にタフな彼女。

しかし、その実は酒・たばこ、時に男でストレスを紛らわしていたのでした。

そして、周囲から勧められ、しばらく病院での治療することになります。

 

独裁者カダフィの単独インタビューーリビアー

 

病院から復帰後まもなく、再びメリーは戦場に戻る決心をします。

今度は、2009年のアフガニスタン

ポールとともに、タリバン政権と戦うアメリカ軍に同行します。

ここでも、犠牲者はあどけない子どもたちばかり。

二度の流産経験のある彼女だからでしょうか、亡くなる子供への愛情は人一倍でした。

2011年のリビアでは、大規模な反政府デモを取材。

特筆すべきは、当時の独裁者カダフィの単独インタビュー。

メリーの舌鋒鋭い矢継ぎ早の質問に、たじたじとするカダフィの場面は見ものです。

 

孤立する女性と子どもたちー最後のシリアー

 

息つく暇もなく紛争地取材を続けるメリーに、上司のショーンは休息をすすめますがメリーの意志はひとつでした。

2012年にメリーが飛んだのは、独裁政権のアサド政府軍と反政府軍の内戦がますます激化するシリア

彼女の取材欲を再び動かしたのは、激戦地ホムス地区で、多くの女性と子どもが地下で孤立しているという情報でした。

空爆にさらされ、一刻も早く退避するよう指示が出される中に自ら飛び込み、そこから彼女が発信し続けたものは何だったのでしょうか?

悲しいエンディングを迎えざるを得ません…。

 

まとめと感想

 

戦場記者が、戦地で特別に守られるルールなんか一切ありません。

むしろ、目立つ記者は狙い撃ちされるという現実。

その中で彼女が取った行動は見る価値がある一本です。

これは、実際にメリー・コルヴィンの死を伝えるCNNニュースです。

戦場記者のし烈さ ★★★★★

戦場記者のストレス ★★★★★

ロザムンド・パイクの低い声 ★★★★★

報道ニュースを見る目が変わる ★★★★★

■TSUTAYA:オンラインでDVDが買える■

ブログ統計情報

  • 68,223 アクセス