2023年2月に公開される映画をご紹介します。
2月は1月に比べて公開作品が多く、ミニシアター系や非英語の作品も多く、豊富なラインナップ。
遠出してでも映画館で観たい作品が多数です。
気になるものがあれば、ぜひ足を運んでみて下さい。
《目次:2023年2月公開の新作映画》
- 2月3日 【金】~『FALL/フォール』『バイオレント・ナイト』『すべてうまくいきますように』
- 2月10日 【金】~『バビロン』『崖上のスパイ』『コンパートメントNo.6』
- 2月17日 【金】~『アントマン&ワスプ:クアントマニア』『別れる決心』『ボーンズ アンド オール』『ベネデッタ』
- 2月23日 【木・祝】~『ワース 命の値段』『エンパイア・オブ・ライト』『逆転のトライアングル』『アラビアンナイト 三千年の願い』
▶2月3日【金】~公開
『FALL/フォール』:超高所サバイバル
主な出演:グレイス・フルトン、バージニア・ガードナーなど。
スリルを求めた女二人旅の行先は、まさかの古びた鉄塔。
登ったは良いものの、帰るためのハシゴがボロボロに崩壊。
超高所で取り残された二人のサバイバルが幕を開ける… 高所恐怖症は要注意な作品です。
『バイオレント・ナイト』:クリスマス映画爆誕
2月ですが、クリスマス映画。
鬼才トミー・ウィルコラ監督、主演はデヴィッド・ハーバー。
クリスマスの夜に豪邸を襲う犯罪集団と、そこに居合わせた(本物の)サンタクロースがバトルを繰り広げる、というストーリー。
かなり大暴れな予感ですが、新たなクリスマス映画の誕生です。
参考記事:映画『バイオレント・ナイト』を手掛ける鬼才、トミー・ウィルコラ監督のおすすめ4作品
『すべてうまくいきますように』:テーマは安楽死
出演:ソフィー・マルソー、アンドレ・デュソリエ、シャーロット・ランプリングなど。
フランス映画からの紹介です。
脳卒中で倒れた父親が安楽死を望む…父親の希望と家族の葛藤を、名匠フランソワ・オゾン監督が描きます。
▶2月10日【金】~公開
『バビロン』:デイミアン・チャゼル監督、3時間超の大作
『ラ・ラ・ランド』で世界中を魅了したデイミアン・チャゼル監督の最新作が遂に日本公開。
ブラット・ピットやマーゴット・ロビーら、大物ハリウッド俳優が出演する3時間。
1930年代のハリウッドで奮闘した人々を描きます。
詳細記事(by yuho):映画『バビロン』ブラピ×マーゴット、20年代ハリウッドの常軌を逸したカオスと崩壊する王国
『崖上のスパイ』:アカデミー賞国際長編部門中国代表作品
主な出演:チャン・イー、ユー・ホーフェイなど。
1934年、日本軍の支配下にあった満州が舞台。
ソ連で特殊訓練を受けたスパイたちに課せられた極秘ミッションをめぐる物語。
国際的にも数々の映画賞に受賞・ノミネートされているチャン・イーモウ監督作品です。
(チャン・イーモウ監督作品では『LOVERS』がオススメです)
『コンパートメントNo.6』:カンヌ映画祭グランプリ受賞
主な出演:セイディ・ハーラ、ユーリー・ボリソフなど。
米アカデミー賞国際長編映画部門、フィンランド代表作品です。
世界最北端の駅に向かう寝台列車の6号室が舞台。
恋人にドタキャンされ、急遽一人旅となってしまった女性が主人公。
列車での偶然の出会いが、彼女の旅を大きく変えることになります。
▶2月17日【金】~公開
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』MCUフェーズ5!
『ブラックパンサー』で幕を閉じたMCUフェーズ4。
フェーズ5の幕開けを飾るのは、タイムトラベルや量子世界の鍵を握るアントマン・ファミリー( ポール・ラッド、 エヴァンジェリン・リリー)。
今作品からは娘キャシー(キャスリン・ニュートン)も参戦し、親子三世代での闘いに。
ヴィランとして征服者カーン(ジョナサン・メジャース)が立ちはだかり、今後の流れを左右する作品になりそうです。
参考記事:MCUマニアが解説『アントマン&ワスプ:クアントマニア』、重要キャラクターの原作設定
アントマン&ワスプ:クアントマニア|映画|マーベル公式 (disney.co.jp)
『別れる決心』:アカデミー賞国際長編部門、韓国代表作品
韓国でも話題沸騰の本作品が、ついに日本公開。
殺人事件を追う刑事と容疑者という人間関係が危険なロマンスに発展する、スリリングなストーリーです。
★Bones And All
ボーンズ アンド オール』:新たなカニバリズム映画誕生
Halleおすすめの、2月注目作品の1本目です。
『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督とティモシー・シャラメが再びタッグを組んだこちらの作品。
人食いの衝動を持つ少女(テイラー・ラッセル)と、彼女を受け止める青年(ティモシー・シャラメ)のロードムービー。
決して社会から許されることのない彼らを待ち受ける運命は、いかに。
キャッチコピー「愛は、血の味がした」の通り、ラブストーリーとホラーが混ざり合ったテイスト。
新たなカニバリズム映画の誕生であり、こちらも映画賞の賞レースに乗ってくるか注目の作品です。
詳細記事:ティモシー・シャラメの新境地『Bones And All』、人喰い少女と放浪青年の衝撃新作予告編!
『ベネデッタ』:ポール・バーホーベン作品、注意R18+
主な出演:ヴィルジニー・エフィラ、シャーロット・ランプリングなど。
17世紀、キリストに娶られた(とされる)女性ベネデッタの、数々の記録に基づいた作品。
男性社会の中で宗教的な側面から権力を手にした女性であることや、同性愛者であること、ペストの流行など、さまざまな疑惑と混乱がスキャンダルに描かれます。
▶2月23日【木・祝】~公開
『ワース 命の値段』:9.11同時多発テロを題材実話
主な出演:マイケル・キートン、スタンリー・トゥッチなど。
9.11同時多発テロ事件。
その被害者たちに対して、米政府は被害者補償基金を設立。
7000名の遺族に対して、どのくらいの金額を支払うか計算を担当した、実在の弁護士の葛藤や決意が描かれます。
元オバマ大統領夫妻が設立した制作会社“Higher Ground”による作品です。
『エンパイア・オブ・ライト』:ヒューマンドラマ
サム・メンデス監督最新作。
主演オリヴィア・コールマンがゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされており、アカデミー賞の各部門も射程圏内の作品です。
イギリスのリゾート地に佇む映画館を舞台に、不況と向き合いながら諦めずに人生を歩んでいく人々の姿が描かれます。
★Triangle of Sadness
『逆転のトライアングル』:皮肉が 効いたダークコメディ
Halleおすすめの2月注目作品の2本目は、第75回カンヌ国際映画祭(2022年)でパルムドールを受賞したこちらの作品。
3月の米アカデミー賞でも受賞が期待されている作品です。
監督は、辛辣な皮肉メッセージを込めた『ザ・スクエア/思いやりの聖域』でもパルムドールを受賞している(第70回カンヌ国際映画祭)、スウェーデン出身のリューベン・オストルンド監督。
曲者たちを乗せた豪華客船がまさかの沈没。
流れ着いた無人島で主導権を握ったのは、豪華客船で清掃員をしていたおばさん。
彼らはどのように生き抜くのか??
新作でも変わらぬ鋭い世相描写と、爽快な下剋上物語が繰り広げられる模様。
とても楽しみです。
主な出演:ハリス・ディキンソン、チャールビ・ディーンなど。
★Three Thousand Years of Longing
★『アラビアンナイト 三千年の願い』:3つの願いを!
2月注目作品の3本目は、『マッドマックス』シリーズでお馴染み、ジョージ・ミラー監督最新作。
『マッドマックス/怒りのデスロード』が2015年の公開なので、8年ぶりの劇場作品となります。
3000年もの間、幽閉されていた魔人をイドリス・エルバが、空想の世界を生きる孤独な女性学者をティルダ・スウィンストンが演じます。
(個人的には非常に面白い組み合わせだと思いました!)
時を超えた二人のやり取りと、細部までこだわりぬかれたファンタジー要素が加わり、これまでにない世界観を醸し出しています。
ぜひとも映画館で観たい作品です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
3月には米アカデミー賞の授賞式があります!
ぜひ今のうちに、ノミネート作品など注目作品はチェックしておきましょう!
《ライター:Halle》
暇さえあれば、映画観る!がモットー。
映画が好きになったきっかけは、時間を持て余していた大学時代。
うかつにも数々のシリーズ映画に手を出してしまったのです。
Marvel、DC、スター・ウォーズ、トランスフォーマー、パイレーツ…
今ではすっかり映画が生活の一部になってしまいました。
Twitterでも、気ままに映画・海外ドラマネタでつぶやいています。
良かったら覗いてみて下さい(^^)//
『ベネデッタ』は、Netflixで視聴できます。(2024年7月8日時点)R18+なので、ちょっとドギマギするシーンが何度か出ますが背景が17世紀だからこそ、実話由来のポール・バーホーベン作品により深みが出ているように感じました。
あらためて、実在主人公モデルのベネデッタがとてつもない女性だったことを痛感します。同時に、演じたヴィルジニー・エフィラ、ダフネ・パタキアにエールです!