ジャーナリズムとは?実話映画『スポットライト 世紀のスクープ』が疑問に答える。3部作も必見!

スポットライト
ボストン紙の記者たち、一様に帰ってくる答えに唖然「知っていたけど言えなかった…」!

映画の見どころをひと言でいうと、娯楽、文化などエンタメ的なイメージが強いのではないでしょうか。

しかし、この映画『スポットライト 世紀のスクープ』はもうひとつのジャンルである強い社会性を訴えた映画といえます。

社会派映画の話題作としては、『ペンタゴン・ペーパーズ』『記者たち 衝撃と畏怖の真実』などが有名ですが、この映画も同様に執念のジャーナリズムがテーマです。

(筆者的には、ジャーナリズム3部作!)

報道最前線の新聞社が、長く隠蔽されてきた悪に切り込むという実話がベースの作品。

実際に戦ったジャーナリストたちに思いをはせると、必ず胸のすく鑑賞感を実感できると思います。

なお、この映画は第88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞を受賞しています。

(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/SpotlightMovie/)

あらすじ:文字通りの聖域へ、踏み込んだジャーナリスト

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https://www.facebook.com/SpotlightMovie/

アメリカ・ボストンにある地方紙「ボストン・グローブ紙」が取り上げたのは、聞くのもおぞましい聖職者たちの性犯罪。

「スポットライト」とは、同紙の特集記事欄の名前で、編集局長以下、担当の記者たちの奮闘が描かれています。

ある神父による信者への性的虐待事件の背後には、地元カトリック教会の組織ぐるみの隠ぺい体質があったのです。

新しく就任した編集局長のマーティ(リーヴ・シュレイバー)以下、4人の記者たちが登場します。

マイク(マーク・ラファロ)ウォルター(マイケル・キートン)マット(ブライアン・ダーシー・ジェームス)そして紅一点のサーシャ(レイチェル・マクアダムス)の4人。

マーティ編集局長は事件の深堀りを指示します。

しかし、地元ではカトリック教会は文字通りの聖域。

タブー視される中で記者たちの勇敢な取材が始まります…。

●マーク・ラファロ(Mark Ruffalo)

誕生日:1967年11月22日生まれ

星座:いて座

身長:173㎝

出身:アメリカ・ウィスコンシン州

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参考記事:「TBS報道特集」が報じた、聖職者の性的虐待と映画『スポットライト』 

信じてきたものが深い、聖職者のスキャンダル!

アメリカ人は、小さい頃からキリスト教や教会と深い関わりを持ち、その中で宗教心が養われてきました。

聖職者の声は神に近い存在として、そのまま信じてきた長い歴史があります。

信じてきたものが深いだけに、まさか神父や教会自体に問題があるとは思いもしません。

仮に多少の疑念をもったとしても、これまで公になることはなかったのです。

一様に帰ってくる答え「知っていたけど言えなかった…」

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さて、記者のマークやサーシャが取材を進めれば進めるほど、根の深さがわかってきました。

最初は、ひとりの神父だけのことだったのが、容疑者がどんどん増えていくことに。

しかも、容疑者となった神父は教会によって担当の教区を変えられ、うやむやにされている事実を掴むのでした。

被害者と思しき人物を当たり、事件の裏を取ろうと情報を集めていくと、対象者は同じ地域に住む仕事仲間や学校の同窓生ばかりという現実に突き当たります。

彼らから聞こえてくる声は、一様に「知っていたけど言えなかった…」。

被害者を救済してきたはず、弁護士もまさかの及び腰…

スポットライト
左:ガラベディアン弁護士(スタンリー・トゥッチ)右:マイク(マーク・ラファロ)https://x.com/sakurazaka2005/

一方、神父による子どもたちへの性的虐待の事実があったとして、声を上げていた被害者たちもいました。

彼らの弁護を担当していたのは、ガラベディアン弁護士(スタンリー・トゥッチ)

マイクはなんとか弁護士との接触に成功、彼が持っている虐待の被害実態を公開するように詰め寄ります。

しかし、ガラベディアン弁護士もまたカトリック教会からの影響を恐れていたのです。

彼は「このことを公にした結果の責任は誰が取るんだ?」と、マイクに強く反発!

●スタンリー・トゥッチ(Stanley Tucci)

誕生日:1960年11月11日生まれ

星座:さそり座

身長:172cm

出身:アメリカ・ニューヨーク州

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エンディング、摘発に踏み切った都市の一覧に驚愕!

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ガラベディアン弁護士に粘り強く食い下がるマイク。

彼はすかさず、「公にしなかった時の責任は誰が取るのか?」と、まさに社会正義を盾にとり聞き返します。

映画の副題「世紀のスクープ」がすでにネタバレをしていますが、保身に走りとことんノーコメントを貫く教会を尻目に、ボストン・グローブ紙は一大スクープへと大きく動く瞬間は実に見どころです。

映画が終わって最後に流れるテロップ!

それは、なんとこの世紀のスクープに刺激され、同じく摘発に踏み切った都市の一覧だったとは驚くばかりです。

関連記事:正義とジャーナリズムの映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』は社会派大作映画だった!

関連記事:実話映画『記者たち 衝撃と畏怖の真実』あらすじと見どころ、政府の嘘に挑むジャーナリスト

まとめ:レイチェル・マクアダムスが来日!

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サーシャ役を好演したレイチェル・マクアダムスがこの映画のプロモーションで来日しています。

日本外国特派員協会で行われた記者会見で受けたインタビューはなかなか興味深いです。

少し長い(約6分)ですが、あわせてご覧下さい。

【YouTube:レイチェル・マクアダムス会見】

●レイチェル・マクアダムス(Rachel McAdams)

誕生日:1978年11月17日生まれ

星座:さそり座

身長:162㎝

出身:カナダ・オンタリオ州

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