《映画セラピー編》
さて、ここからはフィクション編となります。
ここでは「映画セラピー編」として紹介したいと思います。
実在人物をモデルに制作された映画は、ある意味強いメッセージを与えますが、フィクションの場合、映画テーマと共感できればこんな素敵なことはありません。
1.Paterson
『パターソン』、おだやかな日々に心温まる人生
『名もなき生涯』の主人公が無名の人間なら、『パターソン』の主人公「パターソン」(アダム・ドライバー)はもっと無名です。
バスの運転手という仕事と家庭を、ほぼ決まった時間に往来しつつ平穏な日々をすごす主人公。
とっても幸せそうなのです。
家には、ちょっと変わっているけれど無邪気で可愛い奥さん(ゴルシフテ・ファラハニ)と、これも可愛い愛犬(イングリッシュ・ブルドッグ)がいました。
何も起こらない、安穏な時間だけが過ぎていきます。
もしかしたら、観ている人への「気付きの時間」?
パターソンの趣味(?)は、毎日何気ないことを詩に書き記すこと。
奥さんに一度見せて欲しいと頼まれる、週末にコピーをすると約束していました。
「人生の幸せってなぁに?」と、今さら聞くまでもない「ほのぼの感」いっぱいの映画です。
起こっても、取るに足りないことばかり。
よくぞ、これを映画化したなと思うほどです。
もしかしたら、「気付き」の時間を提供してくれているのかもしれません。
詳細記事:『パターソン』は、ほのぼの癒すハッピー映画。詩情豊かな日々の幸福感
●アダム・ドライバー(Adam Driver)
誕生日:1983年11月19日(さそり座)
身長:189㎝
出身:アメリカ・カリフォルニア州
▶おすすめの代表作品
※アダム・ドライバーのなんとも言えない表情に引き込まれます。
※『テネット』の ジョン・デヴィッド・ワシントンと共演です。
2.The Age of Adaline
『アデライン、100年目の恋』、アンチエイジングの秘密
こちらも、日々「穏やかで楽しい」?
なぜなら、主人公アデライン(ブレイク・ライヴリー)は究極のアンチエイジングである「不老不死」の体を持っていたのですから…。
登場する『アデライン、100年目の恋』は、29歳の時の交通事故がきっかけで、永遠に年を取らない体になってしまった女性のおとぎ話です。
しかし、しかし、老いることなく100年を生き続けている女性アデラインの現実は実に残酷でした。
アンチエンジングがなぜ残酷なのでしょう?
愛する人たちと、一緒に流れる時間が欲しい?
たとえば、犬好きのアデラインは、100年の間にもう何匹の愛犬に先立たれたのでしょう?
身分証明書に記載された実年齢と、見た目の美しさが違うアデラインは証明書の偽造を疑われ逃げ回る毎日です。
男性に求愛されても、先のことを考えてばかりででいいことなどなにひとつありません。
アデラインの願いはひとつ、「普通になりたい」。
普通とは、一緒に暮らす人たちと同じように年齢が増え、一緒に楽しい時間を過ごせることでした…。
詳細記事:アンチエイジングとは?悩まず、失敗しない処方箋『アデライン、100年目の恋』
●ブレイク・ライヴリー(Blake Lively)
誕生日:1987年8月25日(おとめ座)
身長:178㎝
出身:アメリカ・カリフォルニア
▶おすすめの代表作品
※う~ん!と、最後まで唸らせてくれるサスペンス映画です。
※こんなブレイク・ライヴリーを見るの、初めて!
3.The Sea of Trees
『追憶の森』、自殺志願者が他人の命を救うことに
『追憶の森』は、自殺志願者の話です。
妻に先立たれた男アーサー(マシュー・マコノヒー)が失意のうちに選んだのが、なんと日本人もよく知る自殺名所。
富士山麓の青木ヶ原でした。
樹海の奥深く分け入り、用意した睡眠薬を飲もうとした時、アーサーは目の前に疲れ切った人影を見ます。
日本人のタクミという男で、自殺しようと樹海に入ったものの思いとどまり、ボロボロになりながら樹海から抜け出ようとしていたところでした。
出口を知らないかと尋ねられ、アーサーは自分が今入ってきた道を案内することに。
「タクミ」が、力尽きながら語ったこと…
不思議な物語はここから始まります。
考えれば妙な組み合わせで、自殺志願者が自殺を思いとどまった男を助けようとしているのです。
しかし、そう簡単には樹海から抜け出せません。
彷徨いながら初対面の二人は、自殺を決心するに至ったこれまでの人生を語り始めます。
そうこうするうち、先に力が尽きたのはタクミの方でした。
エンディングでは、「生きること」「夫婦のこと」を痛烈に教えてくれるのでした。
●マシュー・マコノヒー(Matthew McConaughey)
誕生日:1969年11月4日(さそり座)
身長:182㎝
出身:アメリカ・テキサス州
▶おすすめの代表作品『追憶の森』
※タクミの謎の言葉の意味を知って、ハッとさせられます。
4.The Reader
『愛を読むひと』、相容れない深い溝を越えて
15歳の青年マイケル(ダフィット・クロス)が年上の女性に恋をします。
女性ハンナ(ケイト・ウィンスレット)も青年のことを気に入り、二人はしばらくは夢のような日々を過ごすことに。
しかし、ある日、青年の前から女性は忽然と姿を消します。
『愛を読むひと』は、年の離れた男女の成就しないラブ・ロマンス?
いいえ、話はそう簡単ではなく、マイケルが大人になって再びハンナに出会った時、ハンナの深くて暗い過去を知ってしまうのでした。
必ずやってくる、「もう前に進むしかない!」
人には計り知れない過去があり、また一時は愛し合った中であっても相容れない溝があることに気付く映画です。
ドイツの戦後間もない混とんとした時代が背景とはいえ、納得できない別れに心が痛みます。
しかし、かつての青年は初老になってもハンナに対し断ちがたい想いを持ち続けます。
そして、やっと気づいたハンナの深い心の闇。
「もう前を向いて進んでいくしかない」とマイクが悟った時、その決心に涙が溢れます。
●ダフィット・クロス(デヴィッド・クロス)(David Kross)
誕生日:1990年7月4日(かに座)
身長:181㎝
出身:ドイツ
▶おすすめの代表作品
●ケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)
誕生日:1975年10月5日(てんびん座)
身長:169㎝
出身:イギリス
▶おすすめの代表作品
※今や、伝説的名作に。一度は見ておきたい映画です。
5.The Bucket List
『最高の人生の見つけ方』、みんなが推薦する人生映画
さあ、ここまで9作品を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
あまり他のサイトでは紹介されいない映画が多かったかもしれませんね。
(その理由は「まとめ」で述べます。)
しかし、最後は「人生テーマ」の人気作品で締めくくっておきましょう。
人生を考えるのに、もっともストレートなタイトルの映画『最高の人生の見つけ方』です。
「死ぬまでにやりたいことリスト」こそ「生き方」
余命宣告された、同じ病室の老人エドワード(ジャック・ニコルソン)とカーター(モーガン・フリーマン)。
同じ境遇とわかり、二人は意気投合して「死ぬまでにやりたいことリスト」を作り実行していくというストーリーです。
自分だったら…という気持ちを被せながら映画を観ていくと、生きることの意味や目的に気付き始めます。
つまり、老人になったり、死期が迫ったりしなくても「今を一生懸命に生きる」ことこそ大切なのではと。
先に紹介した9作品も、言ってみれば9つの「生き方」。
それらを取り上げた筆者が「人生」を感じ取った結果以外のなにものでもありません。
●ジャック・ニコルソン(Jack Nicholson)
誕生日:1937年4月22日 (おうし座)
身長:177㎝
出身:アメリカ ニュー・ジャージー州
▶おすすめの代表作品
※すっかり大ベテランとなった超名優の最高の演技です。
●モーガン・フリーマン(Morgan Freeman)
誕生日:1937年6月1日 (ふたご座)
身長:188㎝
出身:アメリカ・テネシー州
▶おすすめの代表作品
※名作中の名作。人生テーマの最高傑作です。
まとめ~映画から何を感じ取るか?~
「人生 映画」でインターネット検索すればたくさんの名作やおすすめ映画がヒットします。
もちろん、そんな映画を片っ端から観るのもひとつ。
一方で、今見た映画、この間見た映画の中から一番自分にフィットする人生テーマや、ホッとするシーンを見つけていく。
これこそ、最高の「映画セラピー」になるような気がします。
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