
人種や性差別を取り上げた映画は、信念の主人公が粘り強く活動し最後は初志を貫き通すストーリーが多いのですがこの映画のそのひとつ。
テーマはスポーツ界の女性差別で、エマ・ストーンが20代の時に出演した痛快ヒューマンドラマです。
タイトルの『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(原題:Battle of the Sexes)は、「性差を超えた戦い」といった意味でしょうか。
実在の女子テニス選手「ビリー・ジーン・キング」がモデルとなっています。
背景となる1970年代は、女性差別がまだまだ残る時代でした。
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/BattleOfTheSexesUK/)
あらすじ:賞金額に圧倒的な差、ビリー・ジーンの決断!

主人公「ビリー・ジーン・キング」を演じるのは、『ラ・ラ・ランド』や『哀れなるものたち』のエマ・ストーン。
『ラ・ラ・ランド』の可愛い恋人役とは打って変わり、この映画では男性スポーツ界に敢然と挑んだ強い女性を演じます。
ビリー・ジーン・キングは、女子テニス界で世界4大大会を制覇するという実績の持ち主。
しかし、その賞金額は男子テニス界とは歴然とした差があり、彼女は全米テニス協会に対して強く反発します。
一方で、彼女には好きになった女性マリリン(アンドレア・ライズボロー)がいて、長らく隠されていた同性愛者の顔もあったのです…。
●エマ・ストーン(Emma Stone)
誕生日:1988年11月6日生まれ
星座:さそり座
身長:168㎝
出身: アメリカ・アリゾナ州
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女性差別の屈辱的な理由、反発した行動とは?
当時の女子選手の優勝金額は、男子の8分の1でした。
納得の行かないビリー・ジーンは、全米テニス協会に改善を申し入れますが担当者は耳を貸してくれません。
その理由とは、「女子の腕力は男子に劣り、ゲームの面白さは男子に勝てない」とまで言われたのです。
あまりの差別に憤慨した彼女は、以降の試合をすべてボイコットし全米テニス協会からも脱退してしまいます。
そして、新たに女子テニス協会を設立したのでした。
ビリー・ジーンの努力で賛同者やスポンサーもつき、順調な活躍が続いていました。
性差を戦う女性の顔と、もうひとつの隠された優しさ

強い意志で男性テニス界に敢然と立ち向かったビリー・ジーン。
そんな彼女に、意外な一面がありました。
きっかけとなったのは、ツアー先で訪れた美容室での出会い。
担当の美容師マリリンと話が合い、お互い惹かれ合う関係になってしまったのです。
結婚しているビリー・ジーンでしたが、夫への不貞とわかりつつマリリンと付き合うことに。
しばらくはテニスに身の入らない時間が続き、ライバルのマーガレット・コートに負けてしまいます。
●アンドレア・ライズボロー(Andrea Riseborough)
誕生日:1981年10月27日生まれ
星座:さそり座
身長:167cm
出身:イギリス・イングランド
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男子プレーヤーの挑発は、なんと公開試合の申し込み!

一方で、有名男子テニス選手で、ボビー・リッグス(スティーブ・カレル)という人物がいました。
彼はいつも女性をさげすみ、男女平等を訴えるビリー・ジーンを小ばかにしていました。
彼は当時、55歳。
しかし、今でも女子テニス界のトップと試合をすれば勝てるといいふらし、なんとビリー・ジーンに公開試合を申し込んできたのです。
ビリー・ジーンは一旦断るのですが、代わりにボビーの挑戦を受けた彼女のライバル、マーガレット・コートが負けてしまいます。
●スティーヴ・カレル(Steve Carell)
誕生日:1962年8月16日生まれ
星座:しし座
身長:175cm
出身:アメリカ・マサチューセッツ州
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試合に浮かれるボビー、ビリー・ジーンは生き方そのもの!
マーガレット・コートに勝利し、ますます有頂天になるボビー。
ついに、彼女の闘争心に火が付き、ボビーの挑戦を受ける決心をします!
ギャンブル好きで目立ちたがり屋のボビーにとって、公開試合はまさに見世物のショー。
しかし、ビリー・ジーンにとっては彼女の生き方そのものでした。
試合本番前に、マリリンに髪の毛を静かに整えてもらうビリー・ジーンがいます。
そして試合直後のビリー・ジーン、この映画最高の見どころです!
まとめ:伝説の実在人物を演じたエマ・ストーン!

本作の見どころは、男女差別に戦った実在女性という一面もあります。
しかし、それ以上に「性差を超えた」深い人間ドラマとして鑑賞するとさらに感慨深いものがある映画です。
アカデミー賞ノミネートの常連となった主演エマ・ストーンですが、難しいといわれる実在の有名人を演じておりまた違った側面も楽しめますよ。

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