こんにちは!ライターのすどうゆきです。
映画鑑賞には「作品を通して別の誰かの人生を疑似体験できる」という大きな特徴があります。
今回は映画のストーリーやテーマに注目して、映画から学ぶ「キャリアプラン」について考えてみようと思います!
キャリアプランとは、自分が将来どんな仕事や働き方をしたいかを計画すること。
そのキーワードは「山登り型キャリア」と「川下り型キャリア」です!
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/TheInternMovie)
《目次:これからの「キャリアプラン」を映画で解説
「山登り型キャリア」とは?
『ドリーム・プラン』
「山登り型キャリア」は、「一つの会社でじっくりとキャリアを積み上げる人」「具体的な目標に向けて最短距離で達成を目指していく人」を指します。
その特徴は、専門性の深化やリーダーシップ力の養成が可能なことです。
また、一つの会社内での人脈形成やキャリアアップの機会が多く、安定した収入や福利厚生を得られるメリットがあります。
映画『ドリーム・プラン』は、娘の誕生前から父リチャード(ウィル・スミス)によって練り上げられた「ドリーム・プラン」に沿って、リチャードの娘であるビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹がプロテニスプレーヤーの頂点を目指す伝記映画です。
こちらは典型的な「山登り型キャリア」を描いた作品となっています。
「川下り型キャリア」とは?
一方、「川下り型キャリア」は「安定した企業内職歴を持たず、スキルや経験を活かし転職を繰り返す人」を指します。
川下りでは一度落ちた川に戻れないので、そのまま流れに乗って進んでいくようすをキャリアプランに例えているということですね。
川下り型キャリアの特徴は、多様な経験を積んで成長することができることや、継続的なスキルアップが求められることが挙げられます。
メリットとしては、幅広い業界や企業を経験できることで、柔軟な働き方が可能となり、自己成長やスキルアップが期待できる点があります。
■参考:長期的なキャリアプランに【管理人・選】
※誰もが100年生きうる時代をどう生き抜くか。働き方、学び方、結婚、子育て、人生のすべてが変わる。目前に迫る長寿社会を楽しむバイブル。世界で活躍するビジネス思想家が示す、新しい人生のビジョン。みんなが足並みをそろえて教育、勤労、引退という3つのステージを生きた時代は終わった。【引用:Amazon】
「川下り型キャリアプラン」の重要性
近年の企業の減少や技術革新の進展により、「終身雇用」が保証されず、「平均寿命」の延長により※長期的なキャリアプランが必要となっています。
そのため、「転職」を視野に入れ、川下り型キャリアを考慮することが重要となっています。
今後、社会人は何度かの転職を経験しながら、自己成長を続けることがより一層求められていくことでしょう。
今回はそんな川下り型キャリアを身近に感じられるような映画を3作ご紹介。
原題: Intouchables
①『最強のふたり』
『最強のふたり』は、スラム街出身の青年ドリス(オマール・シー)が、「神経質な大富豪フィリップ(フランソワ・クリュゼ)の介護職」に就く、という大胆なキャリアチェンジを描いた実話ベース作品。
ドリスのように華やかな経歴のない者でも、チャレンジ精神を持って自身のスキルを活かし、新しい分野に踏み出すことができることを教えてくれます。
また、新しい環境で出会った人と友情を深め、新たな刺激を受け成長することができることも示唆されています。
川を下った先で見つけた仕事を通して、自分に自信を持って、新しい世界に踏み出していくドリスの姿に、勇気をもらうことができます。
原題:Chef
②『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』 は一流レストランの総料理長だったカール(ジョン・ファブロー)が、オーナーとの対立をきっかけに、 定職を離れてキューバサンド販売の移動トラックで新たなキャリアを始める様子が描かれています。
レストランを離れた後、マイアミで出会ったキューバサンドに着想を経て起業、という流れはまさに川下りのよう。
新しい環境や厳しい条件に直面しながら、成長していく姿は川下り型のキャリアを歩む人々に勇気を与えてくれます。
原題:The Intern
③『マイ・インターン』
『マイ・インターン』では、シニア・インターン制度によって採用された70代男性ベン(ロバート・デ・ニーロ)が、30代の若社長ジュールズ(アン・ハサウェイ)のファッション通販サイトを運営する新しい職場で自身の経験やスキルを発揮していく様子が描かれています。
ベンがジュールズの会社の求人広告を見つけたのは、なんとスーパーマーケットの求人コーナー。
採用する側のジュールズはというと、シニア・インターンの“シニア”を大学4年生のことと勘違いしていました。
そうして様々な偶然により出会った40歳の歳の差コンビが、うまくかみ合っていく瞬間に、「川下り型キャリア」のもたらす思わぬ収穫を感じ取れます。
まとめ
今回は「山登り型キャリア」と「川下り型キャリア」というキーワードでキャリアプランを考える映画をご紹介しました!
かくいう筆者も、学生時代は「大学卒業後はバリバリ働く会社員になろう」と思っていました。
しかし、気付けば院進、休学してインターンをしてみたり、新卒で入った会社の決め手は当時好きだった人の影響…とその時の直観や波に乗るような川下りの人生になっています。
今回の記事で、自分には「山登り」なキャリアが向いていないかも…という方に何か気づきを与えられたなれば幸いです。
【おすすめ本紹介】
「数々の寄り道を経て、フィンランド移住の達成をめざす」という、川下り型キャリアを体現する生き方をしているchikaさんのコミックエッセイ。
寄り道のなかで出会った人たちとのかけがえのない瞬間を、chikaさんのやわらかなイラストにより日記形式で閉じ込めた一冊。
『移住決定編』という本作の後編もあわせて2冊一気に読むのがおすすめ。
《ライター:すどうゆき》 担当記事一覧はこちらへ→
●洋画好きのすどうです。英語が飛び交う環境で働くペーペー社会人。
映画鑑賞で英語上達を画策中。
※北欧の魅力にとりつかれ、通うこと12年。移住のために、会社員生活のかたわら寿司職人の修業を開始。モットーは「とりあえずやってみる」。そんなこじらせライフを、全編書下ろしのコミックエッセイにまとめました。紹介:TBS「王様のブランチ」、「産経新聞」、雑誌「FUDGE」、ウェブマガジン「ダ・ヴィンチ」「好書好日」「東洋経済」「Woman type」など。【引用:Amazon】
著者:週末北欧部chika
北欧好きをこじらせてしまった会社員。フィンランドが好き過ぎて12年以上通い続け、ディープな楽しみ方を味わいつくした自他ともに認めるフィンランドオタク。(中略)好きなものは水辺、ねこ、酒、1人旅。初著『マイフィンランドルーティン100』(ワニブックス)も大好評!
記事へのご感想・関連情報・続報コメントお待ちしています!