
2020年初頭に制作が発表され、ティモシー・シャラメがボブ・ディランを演じる『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』がついに公開されました!
コロナのパンデミックで、一時制作が中断されていましたが、ようやく2025年に公開!
原作から見る時代背景、そして静かに潜行していたティモシーの役作りについて紹介しましょう。
(冒頭画像:引用https://www.indiependent.co.uk/)
ボブ・ディランの、若かりし頃を描く物語

原作本は、イライジャ・ウォルドの『Dylan Goes Electric』という本です。
この本は1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルで初めてエレキギターを持ち、『Like a rolling stone』を披露したことについて書かれています。
無名だった青年が1960年にNYへ出てきてから、センセーションを起こすまでの6年間。
当時ディランの恋人だったジョーン・バエズや、ピーター・シガー、ウディ・ガスリーなど当時のフォークシーンも登場人物として描かれています。
■原作『A Compelete Unknown』と、自伝の紹介【管理人・選】
※今まで謎に包まれていた私生活や心情が本人の口から語られている点で、ファンならずとも非常に興味深い。特に、グリニッジ・ビレッジ時代、下積みの生活の中で交わった名もない芸人たちへのいたわりのまなざしや、コロンビアとの契約にこぎつけてはしゃぐ無邪気なディラン。(中略)さらには、世間に背を向け沈黙を守り通したウッドストック時代の痛々しいまでの葛藤も、本人のナマの言葉だけに、より強い実感をもって伝わってくる。【引用:Amazon】
ジェームズ・マンゴールド監督が描くミュージシャン

監督を務めるのは、映画『ウォーク・ザ・ライン/君に続く道』や『フォードvsフェラーリ』などで知られるジェームズ・マンゴールドです。
リース・ウィザースプーンがアカデミー賞を受賞した『ウォーク・ザ・ライン/君に続く道』では、ジョニー・キャッシュを描きました。
監督にとって、伝説的なミュージシャンを描く作品は今作で2作目になります。
主演ティモシー・シャラメ、今作の役作りがすごい!

ツイッターでボブ・ディランの自伝『Chronicles: Volume One(原書)』を読んでいるところをアップし、ボブ・ディランを演じることを発表していたティモシー・シャラメ。
映画『ボーンズ アンド オール』のプロモーションでティモシーが語ったところによると、中断されてからの2年間はずっとこの役のために準備していたとのことです。
2020年秋、パンデミックの最中にはウッドストックのAirbnbにも滞在。
ウッドストックといえば、1969年に開催された伝説的なミュージックフェスティバルが有名ですよね。
ボブ・ディランは出演を断ったようですが、当時の音楽シーンやカルチャーにおいてとても重要な場所で過ごしたティモシー。
理由としては「ここにある何かと繋がっていたかった」からとのこと。
役作りのため、多方面からアプローチしてきたようです。
ティモシー・シャラメの美声が聞ける!

NYの街をギター片手に歩いているところを何度も目撃されていたティモシー・シャラメ。
ボブ・ディランといえばやはりギターなので、演じるためにレッスンしているのだろうと予想されていました。
監督が先日インタビューで答えたところによると、劇中では全てティモシー本人が歌うとのことです。
ということは、ティモシー・シャラメの『Like a rolling stone』が聞けるということかもしれません。
多才なティモシーなのでとても楽しみですね!
●ティモシー・シャラメ(Timothée Chalamet )
誕生日:1995年12月27日生まれ
星座:やぎ座
身長:182㎝
出身:アメリカ・ニューヨーク
▶おすすめの代表作品
映画タイトルは、あの名曲から!

ボブ・ディランをよく知っている人ならピンと来るかもしれませんが、タイトルの『A Complete Unknown(原題)』は、ディランの名曲『Like a rolling stone』の一節です。
「完全に無名」という意味のとおり、映画は無名だったディランが、1965年の※ニューポート・ミュージック・フェスティバルでセンセーションを起こすまでの物語となります。
The Lyrics 1961-1973(自作詞全200篇を収録)
※風に舞う問いをたずさえ、水銀の音を手に入れ、時代とともに変わり続けた十余年の軌跡。収録曲「風に舞っている」「はげしい雨が降る」「時代は変わる」「自由の鐘」「サブテレニアン・ホームシック・ブルース」「ミスター・タンブリンマン」「ライク・ア・ローリング・ストーン」「雨の日の女」「ジョハンナの幻影」「見張塔にずらりと」など。【引用:Amazon】
■参考:1960年代という時代※ニューポート・ミュージック・フェスティバル他【管理人・選】
ニューポート・フォーク・フェスティバル feat.ボブ・ディラン
※「ウッドストック」に先立つ1965年、ニューポート・フォーク・フェスティヴァルの模様を収めた記録映画(67年公開)。監督は、同じくウッドストックの巨匠、マレー・ラーナー。最大の見所は、ボブ・ディラン。エレクトリック・スタイルでの登場は、ロック史上に残るエポックでロックファンすべてに捧げる映像である。【引用:Amazon】
※60年代、ニューヨークのグリニッチ・ヴィレッジで巻き起こったフォーク・リヴァイヴァル・ムーヴメント。その中心人物の一人であり、若きボブ・ディランの憧れの存在でもあった伝説のミュージシャン、デイヴ・ヴァン・ロンクが、いかにしてムーヴメントが始まり、全米の若者を熱狂させ、そして収束していったかを振り返る回想録。(中略)本書に登場するミュージシャン ボブ・ディラン フィル・オクス ジョニ・ミッチェル ピーター、ポール&マリー サイモン&ガーファンクル ジョーン・バエズ ピーター・シーガー オデッタ ウディ・ガスリー レヴァランド・ゲイリー・デイヴィス ミシシッピ・ジョン・ハート ほか多数
まとめ
参考:ボブ・ディラン音楽【管理人・選】
※ボブ・ディランのデビュー30周年を記念し、豪華ゲストを多数招いて行われた92年のトリビュートコンサートをBD化。スティーヴィー・ワンダー、ルー・リード、エリック・クラプトンほか、スーパースターたちが魅せた全29曲を収録。特典映像も収める。【引用:Amazon】
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高校時代にハマった映画観賞が、いつのまにかライフワークに。
ハリウッド大作からインディペンデント作品まで、ジャンルを問わず見ています。
オタク気質ゆえ、気になる作品はとことん調べてしまいます(笑)
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