食欲を刺激する飯テロ映画！レシピを知りたい、洋画5選から選んだ美味しそうな料理！

映画に登場する美味しそうなあの料理……。

登場人物たちが食べる様子を見ていると、無性に味わってみたくなるもの。

どうやって作るのか、どんな味がするのか、そんなことが気になってしまいますよね。

ここでは、「映画メシ大好き！」なライターもなが勧める飯テロ映画5つをご紹介！

映画に登場する料理を再現できるレシピも伝授しちゃいます。

（冒頭画像：https://www.sonypictures.jp/he/）

『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』

カール・キャスパー（ジョン・ファヴロー）は料理に愛された天才シェフ。

ロサンゼルスにある一流レストランで総料理長を務めています。

しかしある日、オーナーのリーバ（ダスティン・ホフマン）と対立して店を辞めるハメに。

さらにリーバとの大喧嘩の様子をネットに流されたカールは、次の仕事を見つけられない状況に陥ってしまい……。

しょぼくれるカールを見かねた元妻のイズネ（ソフィア・ベルガラ）は、フードトラックを始めるように勧めます。

マイアミで出会った絶品のキューバサンドイッチを人々に届けるため、カールはシェフのマーティン（ジョン・レグイザモ）と息子のパーシー（エムジェイ・アンソニー）を連れ、フードトラックの旅を開始するのです。

肉汁したたる「キューバサンド」にかぶりつこう

カールが魅了されたキューバサンドは、キューバ移民がフロリダに持ち込んだ「ボカティート」というサンドイッチがアメリカ風にアレンジされたソウルフード。

キューバンブレッドというパンに、ハムやチーズ、ピクルス、そしてローストポークを挟んで焼き上げたホットサンドです。

日本では馴染みのなかったキューバサンドですが、本作の公開をきっかけに知名度がグンとアップしました。

キューバサンドのキモは、食べ応え抜群で奥深い味わいを生み出すローストポーク。

メイン具材となるローストポークの作り方はこちら！

あとはスライスしたローストポークを、ハム、チェダースライスチーズ、ピクルスとともに、バターと粒マスタードを塗ったバゲットにはさむだけ。

ホットサンドメーカーがない場合は、フライパンにサンドを置いて、上からギュッと押しながら焼き上げましょう。

『エイブのキッチンストーリー』

ニューヨークのブルックリンに住む少年・エイブ（ノア・シュナップ）は、食べ物とSNSが大好きで、日々作った料理を撮影して投稿しています。

そんなエイブはイスラエル人の母とパレスチナ人の父を持ち、文化や宗教の違いから対立する家族に悩まされてきました。

12歳の誕生日でも、母方と父方が衝突してせっかくのパーティーが台無しになってしまいます。

誰も自分のことを理解してくれないと思っていたエイブですが、世界各地の味を「フュージョン」した創作料理を作るシェフ・チコ（セウ・ジョルジ）との出会いで少しずつ変化が訪れて……。

フュージョン料理と自身の複雑な背景を重ね合わせるエイブは、家族の絆を取り戻すために自分にしかできない料理を生み出そうとします。

中東流コロッケ「ファラフェル」は超ヘルシー

本作は日本でなかなかお目にかかれない料理が出てくるのが魅力。

アラブの代表的なサラダ「ファットゥーシュ」やブラジル料理の「アカラジェ」など、他国の食文化を知ることができますよ。

主人公の少年・エイブは大好きな料理を通して分裂する家族を繋げようとします。

そんな彼に気づきを与えたのが、チコが作ったジャマイカ・アレンジのファラフェル。

ファラフェルとは、ひよこ豆をスパイスやハーブと一緒にすりつぶし、丸めて揚げた中東のコロッケのこと。

近年ではヘルシー嗜好の人を中心に、日本でもその人気が高まっています。

そんなファラフェルは、家庭でも案外簡単に作れちゃいます。

ファラフェルにかけるならこのソース！

簡単ヨーグルトソースのレシピもご紹介。

ヨーグルトソースをたっぷりかけたファラフェルは、そのまま食べてもピタパンに挟んでも美味しいですよ。

『大統領の料理人』

南極料理人のオルタンス・ラボリ（カトリーヌ・フロ）はかつてフランス大統領の専属料理人でした。

南極での仕事の最後の日を迎え、彼女は大統領官邸で働いた日々に思いをはせます……。

4年前のある日、オルタンスは突然大統領官邸「エリゼ宮」に連れて行かれ、ミッテラン大統領（ジャン・ドルメッソン）の料理人に任命されました。

ミッテランは「母の味」のように懐かしい気持ちに浸れる、素朴な家庭料理を求めていたのです。

堅苦しい伝統と規律に縛られた料理ばかりが出される大統領官邸。

その中において、シンプルに美味しさだけを追求したオルタンスの料理は同僚にもそしてミッテランにも愛されていきます。

フランス流の母の味は「キャベツのファルシ」

男社会の大統領官邸。

周囲の男性から妬まれ、時にはいじめられながらも、オルタンスは「美味しい」を追求して料理を作り続けます。

オルタンスが手がけるのは、祖母や母から受け継いできたフランスの家庭の味。

ミッテランのために初めて作った料理のうちのひとつが、キャベツのファルシです。

※ファルシとは、肉や魚、野菜などに別の食材を詰めたものの総称で、さまざまなバリエーションが存在します。

オルタンスが作ったキャベツのファルシには、出汁がたっぷり出るサーモンが使われていました。

ちょっと変わり種のロールキャベツとも言えるキャベツのファルシ。

次の晩御飯はフランスの母の味を堪能してはいかが？

『グリーンブック』

1962年、黒人差別が根強く残る時代のアメリカでーー。

トニー・リップ（ヴィゴ・モーテンセン）は腕っぷしが強く、ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務めていました。

店が改装工事を行うため、トニーは2ヶ月だけ仕事を失うことに。

そんな中で彼は、ドクター・シャーリー（マハーシャラ・アリ）という黒人ピアニストにコンサートツアーの運転手として雇われます。

しかしトニーは大の黒人嫌い。

家に来た黒人作業員が使ったコップを無意識に捨ててしまうほどだったのです。

お互いに条件を出しあったことで、しぶしぶドクの運転手になることを承諾したトニー。

粗暴で無教養なイタリア系用心棒と、インテリな黒人ピアニスト。

何もかもが正反対の2人が、差別がより激しいアメリカ南部へのコンサート・ツアー旅路やいかに……？

ジャンキーな「フライドチキン」を映画のお供に

今作のために14kgも増量したというヴィゴ・モーテンセン。

そんな彼が演じるトニーはとにかくジャンキーな料理が大好きで、ホットドッグやピザを豪快に頬張ります。

中でもドライブ中にトニーとドクが「ケンタッキー・フライド・チキン」を食べるシーンが印象的。

運転をしながらチキンを食べるトニーにドクが「衛生的に問題がある」と突っかかるのですが、ドクに対してトニーは「うまそうな匂いだろ」とチキンを押し付けます。

ついに観念してチキンを口にしたドクは笑みをこぼし、2人の距離がちょっとだけ縮まる、そんな心温まるシーンになっているのです。

指までなめたくなるようなフライドチキンを再現するなら、オールスパイスを活用してみて！

骨付き肉は中心に熱が通りにくいので、暗めの茶色になるまでしっかり揚げるのがポイントです。

『クレイマー、クレイマー』

結婚8年目にして妻・ジョアンナ（メリル・ストリープ）から別れを切り出されたテッド・クレイマー（ダスティン・ホフマン）。

仕事一筋だった彼は帰宅も遅く、夜中まで帰らぬ夫を待ち続けたジョアンナは我慢の限界を迎えていたのです。

ジョアンナに出て行かれ、突然7歳のひとり息子・ビリー（ジャスティン・ヘンリー）を抱えて仕事と家庭の両立に追われるテッド。

ビリーが普段何を食べているかすら知らないテッドは、朝食にフレンチトーストを作りますが大失敗。

父子2人の生活はなかなかかみ合いません。

そんな生活に四苦八苦しながらも2人が親子の絆を深め始めていた矢先、ジョアンナがビリーの養育権を訴え出ます。

家庭を顧みずにきたテッドが下す、ビリーにとって最善の決断とは？

朝一番はスタンダードな「フレンチトースト」が最高！

【YouTube：ダスティン・ホフマン – フレンチトーストを作っているだけなのに…泣ける | クレイマー、クレイマー | Netflix Japan】

家庭に一切興味のなかったテッドがはじめて息子・ビリーのために朝食を用意するシーン。

テッドはフレンチトーストを作ろうと試みますが、卵の入ったマグカップに食パンをねじこんだり、卵のカラが入ったりと終始てんやわんや。

しまいにはフライパンをひっくり返してイラつくテッドに怯えるビリーの姿からは、「この父子に絆は生まれるのか……」とハラハラさせられます。

ところが映画終盤に差し掛かると、2人は見事な連携プレーでフレンチトーストを作ってしまうのだから、感涙せずにはいられません。

子供と作るにもぴったりな、ごくスタンダードなフレンチトーストのレシピはこちら。

寝起きの体にジュワッとしみる甘みが最高なフレンチトーストをぜひ味わってみて！

まとめ：真似っこレシピで追体験を！

今回はイチオシ「飯テロ映画」をご紹介しました。

どの映画の料理もただ美味しそうなだけではなく、登場人物の気持ちを表したり関係性を変えていく重要な存在でもあります。

作品を観終わった後は、真似っこレシピで料理を作って食べて、映画の追体験をしてもいいですね！

《ライター：もな》　クリックで担当記事の一覧へ→

ウェス・アンダーソン作品の世界観が大好き！ライターの「もな」です。

映画にどハマりしたのは、小学生の頃に『ロード・オブ・ザ・リング』を観てから。
それからというもの、映画は私の人生にとって欠かせないもので、大学では映画学を専攻しました。

私の書く記事が、誰かと素敵な映画との出会いの場になったら嬉しいです。

連絡先：h.mayu571@gmail.com