イギリスで50年以上前に始まったSFドラマ『ドクター・フー』をご存知ですか?
BBC(英国国営放送局)で現在も制作・放送されている、長い間親しまれてきたイギリスの国民的なドラマです。
世界的に見ても大勢のファンがいるシリーズですが、残念ながら日本での知名度はあまり高いとは言えません。
今回は、『ドクター・フー』を初めて知る人に向け前・後編で解説します。
前編では2023年で60周年となった番組の歴史や見どころ、配信プラットフォームを紹介。
後編では歴代の俳優たちやキャラクターについて、たっぷり紹介していきます!
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/DoctorWho/)
参考記事:SF長寿ドラマ『ドクター・フー』入門【後編】!歴代ドクターとコンパニオンを紹介!
初回放送は1963年!休止を経て復活、今も続く長寿番組
『ドクター・フー』の放送が始まったのは1963年のこと。
「ドクター」と呼ばれる主人公が、「ターディス」というタイムマシンに乗って時空を旅する子供向けの番組として放送されました。
番組のファンは徐々に増えていき、イギリス国外でも大変な人気となります。
シリーズは89年で一旦終了し、その後テレビ映画などを経て05年に復活。
89年までのものは「旧シリーズ」、05年からは「新シリーズ」と呼ばれています。
それ以来今でも続いている、大人気の番組なんです!
Huluとディズニー+で配信!
2023年11月現在、『ドクター・フー』は日本でHulu、Amazonプライムなどの動画配信はじめ、DVDレンタル・販売の各社でシリーズを見ることができます。
また、Huluは2023年11月からの新作はディズニー+での独占配信となります。
最新14代目ドクターの冒険が3話分、それから15代目ドクターへのバトンタッチです。
これ以前の過去のシリーズについては、新シリーズS1~S7が配信されているHuluか、Amazonでの配信レンタル・販売を利用して見るのがおすすめです!
■参考:おすすめの動画配信・宅配レンタル【管理人・選】
※PC、スマートフォンは、もちろん、Hulu対応TVや、FireTVStickなどのストリーミングデバイスなどでお楽しみいただけます。
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あらすじ:頼れるエイリアンと、時空を超える大冒険へ!
本シリーズの主人公は、「ドクター」と呼ばれる異星人。
惑星ガリフレイに住む長命の種族「タイムロード」の一人です。
ドクターはある理由からタイムマシン「ターディス」を盗み出し、地球で出会った友人と共に様々な惑星・時間を旅し、行く先々でトラブルや時には歴史的な大事件に巻き込まれていきます。
根無し草で冒険好き、長く生きている老人なのに子供のような一面もあるドクターと、様々な事情を抱えてドクターについていくことを選んだ地球人たちの間に起こるドラマも大きな魅力の一つ。
タイムトラベルやSF冒険要素だけではなく、架空歴史ものの側面もあり、大人から子供まで楽しめるシリーズになっています!
見どころ①:歴代14人の主演俳優!60年続く「再生」設定
ドクターの種族「タイムロード」は、見た目こそ私たち地球人と変わりませんが、大きく違うのはその中身と人生。
タイムロードは二つの心臓を持ち、普通の人間では考えられないほどの長い寿命を持っています。
ポイントは、
①彼らは長い人生の中で何度も生まれ変わる
②記憶はそのままに新しい肉体や人格を手に入れることができる。
この「再生(リジェネレーション)」と呼ばれる生まれ変わりは、実はドクター役の俳優の交代ポイントでもあります。
つまり、俳優の交代が物語に直接組み込まれているんです。
新しい俳優に交代=生まれ変わりによって見た目や喋り方、雰囲気が変わった新しいドクターになる
という図式が、違和感なくストーリーの一部になっています。
長寿番組の秘訣の一つと言えますね!
物語上の流れなどもあり厳密には言い切れない部分もありますが、60年の歴史の中では14人(以上)もの俳優が同じ「ドクター」という役を演じているんです!
見どころ②:アイコニックな青いタイムマシン
『ドクター・フー』を語るにあたって欠かせないのが、ドクターが持っているこのタイムマシン兼宇宙船です。
「T.A.R.D.I.S.(ターディス)」と呼ばれるそれは、一見ただの青い電話ボックスですが、中には巨大な空間が広がっています。
ターディスの中から出入り口を見ると、こんな感じ。
劇中ではよく「Bigger on the inside(内側の方が広い)!」という台詞で言い表されます。
ターディスには、見た目を周りの環境に合わせて自由に変えられる「カメレオン回路」機能がついています。
主人公ドクターのターディスは、放送が始まった60年代当時のイギリスにはよくあった青いポリスボックスの姿。
ポリスボックスとは、イギリスで普及していた電話ボックス型の小さな交番のようなもの。
中には警察に直通している受話器などが置いてありました。今ではなかなかお目にかかれません。
ターディスは当時の景観に合わせてポリスボックスの姿を取ったそうですが、その後ずっとそのままなんだとか。
「ドクターがポリスボックスを気に入ったから」「カメレオン回路が壊れてしまったから」など、理由は諸説あるようです。
放送初期の時代や長い歴史を感じさせる、番組のアイコン的な存在です。
見どころ③:俳優ごとに違う、ガジェットにも注目!
もう一つの注目ポイントは、ターディスの内装。
ターディスはいわゆるタイムマシンですが、ドクターとは一心同体の生き物のような存在です。
ドクターが生まれかわるのとおおよそ同じタイミングで、ドアの先にあるターディスの内装(実は外観もマイナーチェンジしています)は本人に合わせて大きく変化します。
こちらは、ドクターが常に持ち歩いているアイテム「ソニック・スクリュードライバー」。
ターディスと同じように生まれ変わりのたびにデザインが変わって大きな話題になります。
レプリカなどもおもちゃとして販売されており、『スター・ウォーズ』のライトセーバーのように人気です。
キャラクターとガジェットが切っても切れない関係にある、SF作品ならではの面白さにも注目です!まとめ:次回は歴代俳優とキャラクターを紹介!
さて、『ドクター・フー』のあらすじや見どころを紹介してきましたが、まだまだ字数が足りません!
後編では、新シリーズからの主演を務めた6人の俳優たちと、ドクターの旅に同行する友人たち(「コンパニオン」と呼ばれています)のキャストなど、『ドクター・フー』の多彩なキャラクターにフォーカスしていきます!
参考記事:SF長寿ドラマ『ドクター・フー』入門【後編】!歴代ドクターとコンパニオンを紹介!
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高校2年生で『アベンジャーズ』を観て以来の映画ファン。大学と大学院では映画研究にどっぷり浸かっていました。
アナログでファンアートを描いてはインスタグラムに載せています。楽し〜!
話題の作品や、そこにつながる過去の名作、注目のキャストなどをわかりやすく楽しく紹介していきたいです!
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