映画のテーマによって、キャストにはさまざまな出身国や人種の多様性が求められます。
ハリウッドがいくらアメリカを代表するエンタメ産業であったとしても、アメリカ人や制作国の偏った人種だけでキャスティングするのは所詮無理な話。
そうでなくても、今、何事にも「多様性=diversity」が求められる時代にあって映画も例外ではありません。
そんな中、最近の映画を観ているとこれまで以上に、広く世界中から集まった俳優が活躍していることに気づきます。
今記事では、最近の話題映画、人気映画を中心に日本とはかなり距離のある「中東の国々」の出身者を取り上げてみました。
中東とは、インドより西のいわゆる西アジアとアフリカ北東部一帯の国々です。
国の数ほど出身者は多くありませんが、美人女優、イケメン俳優が多いことにきっと驚くことでしょう!
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/GolshiftehFarahani)
《目次1:中東出身の女優・俳優 5名/8名》
1.Natalie Portman
ナタリー・ポートマン、多様化の象徴イスラエル出身
今でこそハリウッド映画には、英語圏以外の俳優がたくさん登場するようになりました。
しかし、ナタリー・ポートマンのデビュー当時(1994年『レオン』)はそんなに多くはなく、まして中東となれば大変珍しい存在でした。
次に紹介するガル・ガドットがイスラエル出身と話題になり、改めてナタリーポートマンの出身も再認識されているのが現実かもしれません。
むしろ彼女が注目されてきたのは、ハーバード大学出身の才媛で、映画界にあってもしっかりした主張のできる存在だということでクローズアップされたようです。
10台半ばから、話題作デビューした彼女の代表作品は実に多彩です。
●ナタリー・ポートマン(Natalie Portman)
誕生日:1981年6月9日生まれ
星座:ふたご座
身長:160㎝
出身:イスラエル
▶おすすめの代表作品
『レオン』に続き有名になったのが、『スターウォーズ』シリーズの「パドメ・アミダラ女王」(エピソード1.2.3.冒頭画像)。
そして、アカデミー賞主演女優賞作品の『ブラック・スワン』や『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(同賞ノミネート)では、彼女の渾身の演技を見ることができます。
いえることは、ナタリー・ポートマンは非常に好感度の高い女優です。
その証拠に、世界的コスメブランド「ディオール」のアイコンに長らく起用されていることではないでしょうか。
2.Gal Gadot
ガル・ガドット、イスラエル出身の『ワンダーウーマン』!
ガル・ガドットは、ナタリー・ポートマンと同じくイスラエル出身です。
ナタリー・ポートマンが幼い頃にアメリカに移住したのに対して、ガル・ガドットは18歳でイスラエルの兵役義務に服した経験を持っています。
出世作となった『ワンダーウーマン』での戦いっぷりは、本人曰く、当時の訓練が役立っているとか。
主人公「ワンダーウーマン」はアメコミでは少ない女性ヒーローで、続編『ワンダーウーマン1984』と共に大ヒット、ハリウッドの最人気女優となりました。
女性ファンも多く、彼女のInstagramのフォロワー数は驚異の1億人に迫る勢いです。
そのInstagram画像を見ると、ガル・ガドットのイスラエル愛が随所に見えますよ。
●ガル・ガドット(Gal Gadot)
生年月日:1985年4月30日生まれ
星座:おうし座
身長:178㎝
出身:イスラエル
▶おすすめの代表作品
※最大の見どころは、最強ヴィラン・チーターとの一大決戦!
※『ワンダーウーマン』で注目される前のガル・ガドットが新鮮!
彼女の好感度も高く、CMではコスメブランド「レブロン」とスポーツブランド「リーボック」のイメージキャラクターに起用されています。
続く映画主演は、舞台が中東エジプトとなる『ナイル殺人事件』で、こちらでも大人気作品となりました。
アガサ・クリスティー原作の話題作で、華麗なる富豪役がよく似合っていました!
また、女性監督、パティ・ジェンキンス監督とのタッグによる『クレオパトラ』(仮題)も期待されています。
3.Sofia Boutella
ソフィア・ブテラ、アルジェリア出身のダンサー&女優
ソフィア・ブテラの出身アルジェリアは、アフリカ大陸の北部、地中海を挟んでフランスの南に位置します。
意外と知られていないのですが、トム・クルーズ主演の『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』に登場。
それもそのはず、役柄からほとんど素顔はわかりません。
古代エジプトから悪名高き女王として蘇るのですが、姿はヴィランそのものの恐ろしい形相。
ダンサー出身だけあって、アクション系映画では素晴らしい身のこなしに圧倒されます。
●ソフィア・ブテラ(Sofia Boutella)
誕生日:1982年4月3日生まれ
星座:おひつじ座
身長:165㎝
出身:アルジェリア
▶おすすめの代表作品
※トム・クルーズのバックに映るヴィランがソフィア・ブテラです。
シャーリーズ・セロンと共演した『アトミック・ブロンド』ではフランス・スパイで壮絶な格闘シーンをこなしています。
『ホテル・アルテミス』でもしっかり見られますが、特におすすめは画像にある『キングスマン』の初回作。
両足に装着した刀剣で格闘するシーンは見どころです!
その素晴らしい身体能力とスタイルから、「ナイキ」「クロエ」などのスポーツ系、ファッション系CMにも多く起用されています。
4.Ayelet Zurer
アイェレット・ゾラー、イスラエル出身『天使と悪魔』抜擢
イスラエル出身の女優、アイェレット・ゾラーです。
公式Facebookのアップされた、写真家によるポートレート撮影の一枚。
なんとなく、面立ちがガル・ガドットにそっくりなのは同じ国出身のせいでしょうか。
モデルのようですが、ハリウッドと出身国イスラエルで活躍する女優です。
これまで紹介の3人より年齢は上で、Wikipediaのプロフィールによれば、イスラエル国防軍の従軍経験を経てハリウッドに渡ったとのこと。
ハリウッドでの出演本数は多くはありませんが、最も有名なのはこちらでしょうか。
珍しいワンショット写真が公式サイトにアップされていましたので紹介しておきましょう。
ダン・ブラウン原作の同名小説の映画化で、ヒット作『ダ・ヴィンチ・コード』の続編となった『天使と悪魔』でにヒロインとして抜擢されました。
彼女の左横がお分かりになるでしょうか。共演者のトム・ハンクスです。
また、イスラエル出身ということでは、ちょっとセンセーショナルになった映画に出演しています。
ミュンヘンオリンピック時のテロ事件を扱った『ミュンヘン』は、イスラエル諜報部によるテロ組織への報復。
そのまま主人公のイスラエル人の妻として登場しています。
●アイェレット・ゾラー(Ayelet Zurer)
誕生日:1969年6月28日
星座:かに座
身長:169㎝
出身:イスラエル・テルアビブ
▶おすすめの代表作品
5.Golshifteh Farahani
ゴルシフテ・ファラハニ、イラン出身『バハールの涙』
ゴルシフテ・ファラハニは、出演した映画から前記の3人より知名度は低いかもわかりません。
彼女は珍しい、中東イランの出身です。
今回紹介したこの画像は、彼女の公式Facebookにアップされたもの。
「TC Candler’s Independent Critics」から毎年Youtubeで発信される、「The 100 Most Beautiful Faces」の2016年版の1ページです。
(記事最後尾に動画を紹介。発信者TC Candler氏はほぼ個人的趣味で毎年発信。視聴回数が毎年数百万回カウントされるインフルエンサーで、ひとつの社会現象となっている動画です。)
ゴルシフテ・ファラハニは、4度登場し最高4位となったのも彼女が注目され出したキッカケかもしれません。
そんな彼女が最近、衝撃的な映画で主演しさらに注目を集めています。
映画は、『バハールの涙』(制作国フランス)。
紛争のニュースが多い、中東地区における悲しい実話を映像化したものです。
彼女の出身イランや隣国イラク内に暮らす、国を持たないクルド民族が2014年に跳梁するISによって襲撃された実話事件を扱っています。
ゴルシフテ・ファラハニが演じるのは、いわれない襲撃によって凌辱された多くの女性たちの一人。
●ゴルシフテ・ファラハニ(Golshifteh Farahani)
誕生日:1983年7月10日
星座:かに座
身長:169㎝
出身:イラン・テヘラン
▶おすすめの代表作品
なんとか生き延び、ISに拉致された自分たちの子どもを取り戻すために女性部隊のリーダーで登場。
終始、寡黙で憂いに満ちた表情の一方で、戦士として見せる闘志は見どころです。
エキゾチックな顔立ちの彼女が、現実世界の戦場を彷彿とさせます。
また、NETFLIXの大ヒットアクション作品『タイラー・レイク』シリーズでは、主人公タイラー(クリス・ヘムズワース)をサポートする上司ニックとして登場。
なかなか強烈なアクションを披露してくれます!
▶次ページへ、3名/8名
記事へのご感想・関連情報・続報コメントお待ちしています!