『グレイハウンド(Greyhound)』は、2020年に公開されたアメリカの戦争映画で、トム・ハンクスが主演・脚本を務めています。
第二次世界大戦の激戦海域である大西洋を舞台に、護衛艦隊の指揮官として戦いに挑む主人公とそのクルーたちの物語が描かれています。
あらすじ:Uボートの脅威に対抗
1942年、第二次世界大戦中の北大西洋。
アメリカ海軍の新米艦長、アーネスト・クラウス(トム・ハンクス)は、連合国の輸送船団(=コード名:グレイハウンド)をドイツのUボートから守るため、駆逐艦「キーリング」を指揮して初陣を迎えます。
船団は、航空機の援護が届かない孤立無援の海域“ブラック・ピット”を突破しなければなりません。
クラウスは未経験ながらも、Uボートの脅威に対抗するために緊張感溢れる指揮を執ります。
クルーたちも彼の決断力に心を動かされ、団結して戦いに挑むことになります。
■『グレイハウンド』原作【管理人・選】
※寒風と波濤に抗い、北大西洋を航行する37隻の輸送船団。だが、その護衛艦隊指揮官、米海軍駆逐艦〈キーリング〉の艦長クラウス中佐に安寧の時はなかった。待ち受けるUボートの群に対し、味方の護衛艦はわずか4隻! 物資を待つ同胞のため、なんとしても狼の群を蹴散らし英国に届けるのだ! トム・ハンクス脚本&主演で大型映画化された、ホーンブロワー(海洋冒険者)・シリーズの巨匠が描く白熱の海戦小説。【引用。Amazon】
※著者:セシル・スコット・フォレスター
1899年カイロの生まれ。1966年没。海洋冒険小説の名手として名高いイギリスの小説家。(中略)第二次世界大戦が勃発するとイギリス情報省に入り、のちに海軍に従軍して海上生活を体験し、このときの体験と取材をもとにいくつもの海戦ものが生まれた。
主なキャスト:存在感のある名優たち
アーネスト・クラウス中佐(艦長):トム・ハンクス
トム・ハンクスは、アメリカを代表する俳優であり、プロデューサー、脚本家、映画監督としても活躍しています。
1980年代から映画界で活動を始め、『ビッグ』(88)でアカデミー賞主演男優賞に初ノミネート。
その後、『フィラデルフィア』(93)と『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)で2年連続アカデミー賞主演男優賞を受賞しました。
その他の代表作には、『アポロ13』(95)、『プライベート・ライアン』(98)、『キャスト・アウェイ』(00)などがあります。
また、映画『グレイハウンド』では主演の他に脚本も担当しています。
●トム・ハンクス(Tom Hanks)
誕生日:1956年7月9日生まれ
星座:かに座
身長:183㎝
出身:アメリカ・カリフォルニア州
▶おすすめの代表作品
チャーリー・コール少佐(副艦長):スティーヴン・グレアム
スティーヴン・グレアムは、イギリス出身の俳優で、映画やテレビドラマで幅広く活躍しています。
2000年の映画『スナッチ』で注目を集め、その後も『ギャング・オブ・ニューヨーク』(02)、『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(07)などの作品で名を知られるようになりました。
また、テレビドラマ『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』(2010-2014年)や『ピーク・ブラインダーズ』(19)などでも高い評価を受けています。
●スティーヴン・グレアム (Stephen Graham)
誕生日:1973年8月3日 生まれ
星座:しし座
出身:イギリス・ランカシャー州
▶おすすめの代表作品
クリーブランド:ロブ・モーガン
ロブ・モーガンは、アメリカの俳優で、映画やテレビドラマに出演しています。
彼のキャリアは、テレビドラマ『30 ROCK/サーティー・ロック』(12)や『デアデビル』(15-18)での出演を皮切りに、徐々に名声を高めていきました。
映画では、『ムーンライト』(16)、『マッドバウンド 哀しき友情』(2017年)など、多くの作品で重要な役どころを演じています。
彼の独特の存在感と演技力は、幅広い役柄に対応できることを証明しています。
映画『グレイハウンド」の見どころ
① クラウス艦長のリーダーシップ
トム・ハンクスが熱演するクラウス艦長のリーダーシップは、映画の見どころの一つです。
未経験ながらも、冷静かつ的確な指揮で部下たちの信頼を勝ち取ります。
彼の決断力や人間性が、戦いの中で光り輝く姿は感動的です。
② 緊迫感あふれる戦闘シーン
本作の戦闘シーンは迫力満点で、観る者の息を呑むほどです。
CG技術と現実感ある音響効果によって、まるで戦場にいるかのような没入感を味わえます。
Uボートとの戦いが繰り広げられる海の荒波や、兵士たちの緊張感が画面越しに伝わってきます。
■「Uボート」とは【管理人・選】
恐るべきUボート戦 沈める側と沈められる側のドラマ (光人社NF文庫)
※戦争とは、残虐の連続であり、英雄の出現など極めて希である! 凄惨な撃沈劇の裏に隠れた膨大な悲劇。戦史に一時代を画したUボートの戦いで弱者の側を浮き彫りにした異色の海戦記。【引用:Amazon】
大西洋の脅威U99―トップエース・クレッチマー艦長の戦い (光人社NF文庫)
※Uボート部隊で最高の撃沈トン数を誇ったクレッチマー艦長の戦いを迫真の筆致で描く。シーレーンの安全確保をめざすイギリスと、その供給線の分断・通商破壊を目的としたドイツの潜水艦作戦―第二次大戦・欧州戦線そのものに影響を及ぼす大西洋の戦いで、連合軍を恐怖に陥れたU99の壮烈なる軌跡を綴る話題作。
③ 支え合いながら成長する人間ドラマ
戦争映画でありながら、クラウス艦長やクルーたちの人間性が描かれている点も魅力的です。
彼らが恐怖や緊張の中で絆を深め、互いに支え合いながら成長していく様子は心に残ります。
また、クラウス艦長の恋人イヴリン(エリザベス・シュー)との遠距離恋愛も、人間ドラマの一部を形作っています。
まとめ:戦争の悲惨さと人間の強さ
『Greyhound』は、戦場の緊迫感と人間ドラマを両立させた戦争映画の新たな名作と言えるでしょう。
トム・ハンクスの熱演によるクラウス艦長のリーダーシップや、迫力満点の戦闘シーン、そして兵士たちの心情描写が見事に調和し、観る者の心に訴えかけます。
戦争映画が好きな方はもちろん、人間ドラマや感動を求める方にもおすすめの一作です。
戦争の悲惨さと人間の強さを描いたこの作品は、観た後に長く心に残ること間違いなしです。
■”戦争に栄光なし”の名作映画【管理人・選】
※戦争に栄光なし、生存あるのみ―。1941年、ナチス占領下の港町。街の酒場はドイツ軍の兵士たちで賑わっていた。その中に、陸で最後の夜を楽しむU・ボートの乗組員たちがいた。他のドイツ兵士がヒトラーに乾杯し囃し立てる中で、彼らは愛国主義だの祖国だの信じてはいなかった。彼らは知っていた。「戦争に栄光などなく、生存あるのみ」、ということを―。第2次大戦を舞台にドイツ軍潜水艦の乗組員たちの行動を描く戦争人間ドラマ。【引用:Amazon】
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