サン=テグジュペリ(1900-1944)は、フランス・リヨン出身の作家・パイロットです。
代表作「星の王子さま」(原題:the little prince)は約200ヵ国・地域で翻訳されました。
王子が元住んでいた小惑星でバラと別れ、訪ねた6つの惑星で様々な人間と出会い、最後に訪ねた地球でのキツネとの出会いで愛や責任について学びます。
パイロットである主人公がサハラ砂漠に不時着し、この王子と出会い親友となるも、最後は王子がヘビに噛まれバラの元へ帰るのを見届ける物語です。
(冒頭画像:https://www.facebook.com/antoinedesaintexuperyofficiel)
第二次世界大戦下、作者が劣勢の母国フランスへの愛国心、世界平和への願いを綴った物語でもある本作。
1974年には実写で、2014年にはアニメで映画化されました。
今回はこの2014年アニメ版『リトルプリンス 星の王子さまと私』が、原作を元にどう変化したのかストーリー、キャスト、キャラクターでご紹介致します。
あらすじ:老人となった「僕」の隣に越してきた女の子
舞台は、何もかもが数字で厳格に管理され大人になり過ぎた世界。
そんな地球を酷く奇妙だと思い生きてきた僕は、お爺さんになっていました。
王子との思い出を忘れず、小屋の庭から飛行機を飛ばしたり屋上で星を観測したりと個性的な生活を送っていました。
ある日、女の子(声:マッケンジー・フォイ)とその母親が引っ越してきて、お爺さんは自分の書いた物語の1ページを紙飛行機にして飛ばしたり、王子やバラのミニチュアを贈り物に紛れ込ませ気を引きます。
初めはいぶかしがっていた女の子も、少しずつ明かされる「王子と僕の物語」に惹かれ、お爺さんの家を訪ね会話を重ね徐々に打ち解けます。
お爺さんによると、サハラ砂漠から自分の国へ帰って来た後も王子は元いた惑星へ戻れたのかわからないと言うのです…
【Instagram:littleprince_movie】
●マッケンジー・フォイ(Mackenzie Foy)
誕生日:2000年11月10日生まれ
星座:さそり座
身長:159cm
出身:アメリカ・カリフォルニア州
▶おすすめの代表作品
奇妙な大人たちに困惑、キツネの助言に救われる王子
さて、お爺さんの家の本棚にキツネのぬいぐるみが置いてあるのを見つけた女の子は、気に入って持ち歩くようになります。
僕が不時着する前、王子が1人で砂漠を旅していると、出会ったのがキツネ(声:ジェームズ・フランコ)でした。
お互い必要な存在となり遊んでいると、偶然バラの園を見つけた王子。
惑星で共に過ごしたのは唯一のバラではなかったのかと失望する中、キツネが次の様に声を掛けます。
「君が愛情と時間を掛けて育てたバラは唯一だ。
つまり世の中に沢山いる少年とキツネの中から、俺たちが仲良くなったのと同じだ。
君だけのバラの元へ、帰ってあげなよ。」
●ジェームズ・フランコ(James Franco)
誕生日:1978年4月19日生まれ
星座:おひつじ座
身長:179cm
出身:アメリカ・カリフォルニア州
▶おすすめの代表作品
ヘビに噛まれ、バラの元へ帰ったはずの王子は今…
僕が不時着した飛行機の修理を終え、お互い自分の星・国へかえろうかと話していた僕と王子。
別れ際、自分が帰る星は地球から余りにも遠いから、体は運べず魂だけ戻ると王子は言います。
実は王子が地球に来てすぐ、キツネや僕にも出会う前、ヘビと帰りの手段について話していました。
「指の様に細い私の体には猛毒があり、君の魂を遠くへやれる。
帰りたくなったら手伝うからおいで。」
と、ヘビに言われていたのです…。
原作と合わせて、ぜひ実写版アニメをお楽しみ!
今回ご紹介した映画では、キツネから絆と責任について学んだ王子ですが、ヘビに噛まれ星へ帰ったのでしょうか?
お爺さんから王子との思い出話を聞いた女の子が起こす行動とは?
王子の冒険譚が世代を越えて伝播し、巡り巡って自分を救うストーリーにアレンジされた本作。
パイロットだった原作者サン=テグジュペリを偲びつつ、原作と合わせてお楽しみ下さい。
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