Amazon Prime Originalとして配信され、超大作ドラマとして注目を集めている『ロード・オブ・ザ・リング/力の指輪』がついにシーズン1最終話を迎えました。
J.R.R.トールキン作『指輪物語』が原作で、世界観も彼の描き出した壮大な“中つ国”の歴史がモチーフとなり、ドラマ版が作成・公開。
米アカデミー賞の多くの部門で受賞を果たしたピーター・ジャクソン監督の超大作の映画3部作の内容は第三紀です。
(現在IMAXで劇場上映されているので、久しぶりにあの3時間映画を楽しんだ!という方もいらっしゃるかもしれません。)
今回のドラマ版では、映画より前の時代(第二紀)が描かれています。
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/LOTRonPrime/)
原作:指輪物語1 旅の仲間 上 (評論社文庫) J・R・R・トールキン (著)
映画に登場した、あの人物やワードが随所に!
映画で描かれている第三紀では、指輪とサウロンの消滅で幕を下ろしますが、第二紀ではサウロンが闇の力を蓄え指輪の精製を行い、そして指輪に魂を託して敗北するという、少しごちゃっとした内容ではあります。
これをドラマでどう表現するのか…海外ドラマ好きにはワクワクしながら毎週の配信を楽しみにしていました。
私たちが既に知っている映画に登場した人物やワードが随所に散りばめられており、原作だけではなく映画ファンにも「おおっ?!」となるポイントが隠されていました。
今回はドラマ版の人物に焦点を当てながら、魅力を振り返っていきましょう。
ドラマ版、登場する人物に注目!
1)勇敢なエルフの戦士 ガラドリエル
ドラマ版の発表で最も大きな衝撃を与えたのは、ガラドリエル(モーフィッド・クラーク)の登場と言えるでしょう。
映画版ではケイト・ブランシェットが美しきエルフを演じ、指輪戦争を見守っていた人物でした。
しかしドラマ版では家族を殺された悲劇を抱えるエルフであり、巨敵サウロンに対して深い憎しみを持ちながら闇の力に立ち向かう戦士という設定でした。
無限の命を持つ種族エルフとはいえ、このような背景を脚色し中心人物にすえるとは、とても素晴らしい着眼点と設定だと思いました。
(原作の追補編の第二紀年表には、ほとんどガラドリエルの記載はありません。)
特に南方国への援軍を率いるシーンも圧巻で、「これぞロード・オブ・ザ・リング!!」と大興奮でした。
白馬にまたがる姿も神々しく、かつてのガラドリエルの印象を大きく変えたことは間違いありません。
物語の中心的存在であるため、今後の展開に彼女がどのように関わるのか、非常に気になります!
2)ヌーメノールの民 エレンディルと息子イシルドゥア
実はこの家系、非常に重要なポジションであることに、皆さんは気づきましたでしょうか。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』1作目の冒頭に、指輪の歴史について説明されているのですが、そこでこの二人が登場しているのです。
(「??」と思った方は、すぐに映画1作目をチェック!)
映画の冒頭を観るとすぐに分かるのですが、第二紀の終結と第三紀の事の発端にはイシルドゥアの行動が重要となっているのです。
しかし、ドラマの劇中では、イシルドゥア(マックス・ボルドリー)は南方国の援軍として戦った際に命を落とした…?ような描写があり、原作とは異なる路線を行くのか、イシルドゥアが戦士として復活するのか、復活するとしたらどのように?と、疑問しか湧いてきません。
このヌーメノールの人々の今後の展開も、大いに気になるポイントです。
エレンディルの先祖はエルフ、ストーリーに重要な影響が…
先に息子イシルドゥアについて語ってしまいましたが、父エレンディル( ロイド・オーウェン)についてもドラマ版には重要な描写があります。
それは彼が「エルフ語を話す」という点です。
ガラドリエルとの会話でちらっと触れていましたが、エレンディルの先祖はエルフであり、エルロンドの双子の兄弟でもあるエルロスにたどり着きます。
そして、エレンディル(とイシルドゥア)の家系が第三紀に下ると、なんとアラゴルンに引き継がれます。
このように彼の家系は今後のストーリーに重要な影響を与えると考えられます。
ヌーメノールには、パランティア(画像中央)の一つを保有しており、未来を見通すような不思議な力をもつ物体であることも明かされました。
(パランティアは映画にも出てきましたね。)
そこではヌーメノールが津波に襲われて沈むようなことが示唆されました。
原作もヌーメノールはサウロンのそそのかしに合い、消滅することが書かれていますので、現実になりそうな気配はあります。
栄光を極めているヌーメノールにどう闇の力が入ってくるのか、見どころになりそうです。
3)ドワーフの中心人物 ドゥリン王子
「ロード・オブ・ザ・リング」で欠かせないもう一つの種族、ドワーフ。
ドラマ版でも、ドゥリン王子(ピーター・マラン)としてもちろん登場しました。
エルロンドとの友情にほんわかした視聴者も多いはずです。
ドワーフの場面で印象的だったのは、ミスリルの発掘とそれを狙うエルフという構図。
エルフ存続のカギを握るかもしれません。
岩を愛する種族と長い髭に懐かしさを感じつつ、小柄な体形からは想像できない怪力でどう闇の力と対峙していくのか、ドワーフについても目が離せません。
エルロンドとのやり取りも、引き続き注目です。
4)謎の大男 ガンダルフ?ハーフット族に波乱
ノーリ(ダニエル・ウェイマン)を中心としたハーフット族は、のちのホビットにつながる種族。
穏やかな移動種族ハーフットに波乱をもたらした人物こそ、“謎の大男”(ダニエル・ウェイマン)。
未だ答えが明かされていない人物ですが、どう見ても大柄な体格からは「ガンダルフか??」と思わずにはいられません。
触っただけで生命を吸い取ったり、生み出したりするような描写もありました。
もう一つ気になるのが、“謎の大男”を追いかける“フードを被った謎の人々”ですね。
この人物の詳細も明かされませんでした。
“謎の大男”がハーフットたちの集団から離れたことで、ノーリたちも平穏を取り戻したように見えますが、こちらにはどのような出来事が待っているのか全く想像できないので、注目ポイントの一つです。
今後の展開に期待!
シーズン1ではサウロンが拠点に構えたモルドールがいかに作られたのか、など驚きと感激に満ちたシーンもありました。
シーズン1完結で一つの区切りを迎えましたが、ストーリーはまだまだこれから。
ガラドリエルの勇敢な姿を待ちつつ、サウロンやモルゴスの闇の力の不気味さにドキドキしながら、シーズン2を待ちたいと思います。
《ライター:Halle》
暇さえあれば、映画観る!がモットー。
映画が好きになったきっかけは、時間を持て余していた大学時代。
うかつにも数々のシリーズ映画に手を出してしまったのです。
Marvel、DC、スター・ウォーズ、トランスフォーマー、パイレーツ…
今ではすっかり映画が生活の一部になってしまいました。
Twitterでも、気ままに映画・海外ドラマネタでつぶやいています。
良かったら覗いてみて下さい(^^)//
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