![recruitment-2 リクルート](https://i0.wp.com/seikajitu.com/wp-content/uploads/2025/02/recruitment-2.jpg?resize=640%2C381&ssl=1)
就活の面接で、「好きな映画は?」という突然の質問。
これが、意外と多いんですよね。
この質問、企業側からすると面接質問としてすごく便利な質問なのです。
その理由は、応募者の趣味・嗜好に入りやすく、また気軽に話を膨らませることができるからです。
就活の面接質問以外でも、初対面の自己紹介など日常会話でつい尋ねてしまうことがありますが理由は一緒ですよね。
ところが実際の面接場面で、しかも突然に聞かれるとどの映画をチョイスすればいいか迷ってしまうことが多いのも確かです。
無難という意味は、少なくとも映画評論家になるわけではないという意味です。
ついマニアックな映画を言ってみたり、評価の別れる難しい社会派映画を挙げたばっかりに会話が沈んでしまうことにもなりかねません。
映画好きばかりが集まるところでの議論は楽しいかもしれませんが、面接質問や初対面での「好きな映画は?」の答えには、ちょっと注意が必要です。
そこで今回は、映画『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』(19)を例に答え方を紹介してみたいと思います。
![フェリシティ・ジョーンズ](https://i0.wp.com/seikajitu.com/wp-content/uploads/2025/02/Felicity-Jones.jpg?resize=599%2C799&ssl=1)
※今作は、今回の記事の説明事例として引用しやすいろいろな要素を持っている作品なのでチョイスしています。
好きか嫌いかは実際にご覧になって、「好きな映画」と思った場合のみ参考にされることをおすすめします。
偉人の伝記映画で、「頑張るタイプ」をPRできる
結論から言いますと、生涯、何かを成就したり頑張った人を題材にした「偉人」の伝記映画は無難です。
面接官が映画を観ている観ていないにかかわらず、面接会話のやりとりで外すことがありません
(もちろん正直に話して素顔を見てもらうというのも一方ですが、さまざまな映画があり選択によっては誤解に繋がる場合もあります。)
一般的な伝記映画の場合、組み立てが「苦難」「苦労」⇒「粘り」「あきらめない」⇒「成功」「感動!」の筋道なので話しやすいという特徴がああります。
(当然、最後が「失敗」で⇒「教訓」「反省」という流れもあります。)
「好きな理由は?」、主人公に自分を置き換えて説明
ところで、就活の面接質問で「好きな映画は?」と聞かれた場合、必ず予定をしておかなければならないのが追加質問。
いわゆる突っ込み質問とか、深堀質問とか言われるもので、「なぜ、それが好きなのですか?」と理由を必ず尋ねてきます。
この質問に答える場合、偉人伝記の場合だと主人公に自分の理想を被せやすい利点があります。
ストレートにいうと、「あんな人物に憧れるから」「目指したいから」「あの点をマネしたいから」などなど。
主人公が、同性だと「あんな女性(男性)になりたいから」。
組織的にトップや管理的な立場だと「あんなトップになりたいから」「あのようなマネジメントに憧れる」など企業組織をイメージしたネタはいくらでも拾うことができます。
『イン・トゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』とは?
![フェリシティ・ジョーンズ](https://i0.wp.com/seikajitu.com/wp-content/uploads/2025/02/Felicity-Jones2.jpg?resize=600%2C290&ssl=1)
さて、今回題材とする映画『イントゥ・ザ・スカイ』について少し触れておきましょう。
舞台は1862年、まだまだ気象学が今ほど発達していない頃のイギリスの話です。
(この頃の日本はといえば寺田屋騒動の頃です。洋画の場合、年数だけでピンとくる人は少ないので必ず日本の時代を頭に入れておくといいでしょう、)
内容は、気球乗りの専門家としてより高みを目指す女性アメリア・レン(フェリシティ・ジョーンズ)、気象学者ジェームズ・グレーシャー(エディ・レッドメイン)がはじめて高度1万メートル越えに挑戦した物語です。
もちろん、そのプロセスは苦労がイッパイでした。
実際の面接質問に対する答え方、「話法」で紹介!
1.実際の面接質問での答え方
面接官:『最近見た映画で、好きな映画と理由を述べて下さい。』
応募者:「最近見た映画で好きな映画は、『イン・トゥ・ザ・スカイ』です。」
「この映画は、気象学が高度な機器を持たなかった頃、熱心な気象学者とその熱意に打たれた気球乗りの女性が、はじめて高度1万メートルを突破し、目的の観測データを集めた物語です。
好きな理由は二つあります。
一つは、主人公の気象学者が、周囲の反対をも押し切り、気球での実地観測に踏み切った信念で気象学にひとつのエポックを作ったところです。
二つ目は、同行した気球乗りの女性が、目的のために万難を排して準備をすすめたことと、それでも発生した想定外の事故に対し命を優先した判断と果敢な行動に、強く胸を打たれたからです。」
2.質問への「答え方」のポイント
⑴簡単に映画のポイントを説明
面接官は基本的にその映画を見ていないという前提で、最初に物語の内容や流れをごく簡潔に説明しておきましょう。
実は、その説明も映画内容を簡潔に答えられるかどうかもチェックされています。
(場合によっては、最初から「好きな映画の簡単なあらすじを教えて下さい。」と来るかもしれません。
いずれにせよ、咄嗟には難しいと思われるので自己紹介や自己PRと同様に、事前にまとめておきたいのがこの「好きな映画」です。
⑵映画の内容や主人公の行動に踏み込んだ理由を
「好きな映画の理由」を聞かれると、主人公の俳優がファンだからとか、映像がきれいだからとかいう表面的なものを言ってしまいがちです。
友人との映画談義ではなんの問題もありませんが、就活の面接質問では浅く感じられてしまします。
(ただ、「推し活」的なこだわりを持って、好きな俳優の出演作品など挙げながら特徴的なことを説明するのはいいかもしれません。)
この例話では、主人公の行動や考え方、つまり映画のテーマそのものに言及して答えています。
まとめ~面接官が乗ってきたらしめたもの~
いかがでしょうか?
勘違いしないでいただきたいのは、映画の内容が無難という意味ではないのでお間違いなく。
映画そのものはなかなかスリリングですよ。
もし、面接官が見たことがあり、「あの気球をよじ登るシーンすごかったネ!」と和ませるような会話をしてきたらしめたもの。
ちょっと余裕を出し、「私、高いところが苦手なので手に汗がいっぱいでした!」「私、フェリシティ・ジョーンズのファンで、彼女が演じる強い女性には憧れます!」
と応じれば、機転や会話力の評価は間違いありません。
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