『ピーター・ラビット』『メリー・ポピンズ』の誕生秘話、原作者の知られざる物語も!

メリー・ポピンズ,エマ・トンプソン
『Saving Mr. Banks(ウォルト・ディズニーの約束)左:ウォルト・ディズニー(トム・ハンクス)右:パメラ・トラヴァース役エマ・トンプソン

ディズニーを始め、映画・文学を通し世界中で愛され続ける様々なキャラクター。

残念ながら、産みの親である原作者の名前・風貌・人生等は、キャラクターやストーリーに比べると明るみに出ていません。

しかしそんな原作者達の人生ドラマにも着目してみると、物語に深く反映されている事がわかり、感動と楽しみが広がります。

今回は『ピーター・ラビット』『メリー・ポピンズ』の作者の生い立ちを描く、隠れた名作をご紹介致しましょう。

ピーター・ラビット、水彩画で描かれるイタズラ好きな動物

絵本『ピーター・ラビットのお話』は、実は2022年に出版120周年を迎えました。

それを記念して、同年に山梨県・富士本栖湖リゾートにイングリッシュガーデンが開園したばかりです。

また東京・世田谷美術館ではピーターラビット展も開催。

【2022年3月26日(土)~6月19日(日)】

映画では、2018年・2021年公開の『ピーター・ラビット1』『同/バーナバスの誘惑』

ドーナル・グリーソンがロンドンから田舎にやってきたマクレガー役、ジェームズ・コーデンエリザベス・デビッキらがウサギ達の声を当て、コメディータッチでハートフルな作風が話題になりました。

マクレガーの恋人となる絵描きのビア(ローズ・バーン)は、原作者の名前から取っていたのですね。

参考記事:映画『ピーターラビット2』続編公開、話題のエリザベス・デビッキ等が声優出演!

ビアトリクス・ポター、自然保護活動家としても名を残す

ミス・ポター,レネー・ゼルウィガー
https://www.facebook.com/Miss-Potter

そんな「ピーター・ラビット」の作者は、自然保護活動家としても名を残したビアトリクス・ポターです。

彼女の人生は映画『ミス・ポター』で描かれています。

20世紀初頭、紡績業で成功した上流階級の家に産まれ育ったビアトリクス・ポターは、結婚より仕事での成功を望み出版社に自分の作品を持ち込む日々を送っています。

唯一出版を承諾したウォーン社の末弟ノーマンが、ビアトリクスの作風に惹かれた事で2人は出会います。

結婚なんてしないつもりでいたものの、ノーマンからのプロポーズ。


ピーターラビットの世界へ: ビアトリクス・ポターのすべて 

仕事仲間であり恋人のノーマンとの幸せは続くのか、出版で得た印税で湖水地方をどう守っていくのか、紙の上で動く動物たちに癒やされながら、ミス・ポターの波瀾万丈な半生をぜひ見届けて下さい。

ビアを演じるのはレネー・ゼルウィガーです。

ちなみに、子供時代のビア役は、今では『ボヘミアン・ラプソディ』でラミ・マレック演じるフレディ・マーキュリーの元恋人役でお馴染み、ラミ・マレックとは実際のカップルでもあるルーシー・ボイントン

●レネー・ゼルウィガー(Renée Zellweger)

誕生日:1969年4月25日生まれ

星座:おうし座

身長:163㎝

出身:アメリカ・テキサス

▶レネー・ゼルウィガーの出演映画一覧

▶おすすめの代表作品


ジュディ 虹の彼方に(予告編)


ミス・ポター(DVD) 

窮地に陥った家族に、魔法使いメリー・ポピンズが現れる

メリー・ポピンズ,ベン・ウィショー
メリー・ポピンズ(右)の数十年振りの登場に驚くマイケル(中央)とジェーン(左)https://facebook.com/marypoppinsreturns/

続いてご紹介するキャラクターは「メリー・ポピンズ」です。

1964年公開の『メリー・ポピンズ』でイタズラっ子だったマイケル・バンクスが、2018年公開の『メリー・ポピンズ リターンズ』ではすっかり大人に。

銀行員として働くも妻を亡くし家計にも余裕がありません。

そんなマイケルを、ベン・ウィショーが、彼と子供たちのもとへ風に乗って現れたメリー・ポピンズをエミリー・ブラントが演じ、ロブ・マーシャルが監督をしています。

【参考:ロブ・マーシャルお勧め監督作品】


イントゥ・ザ・ウッズ (予告編) 


パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 (予告編)

パメラ・トラヴァース、大好きな父との思い出を作品に

パメラ・トラヴァース,メリー・ポピンズ
オーストラリアの実家での幼い日々を回想する作者パメラ・トラヴァースと父(コリン・ファレル)https://m.facebook.com/SavingMrBanks/

そんなメリー・ポピンズの作者パメラ・トラヴァースの人生を描く映画は、『Saving Mr. Banks(ウォルト・ディズニーの約束)』です。

パメラ・トラヴァースは、あのウォルト・ディズニーから『メリー・ポピンズ』映画化の依頼を受けるも、自身の作品を汚されたくなく断り続けていました。

念押しと家計が危うかった事もあり、渋々会うだけ会いに行くも映画製作のほぼ全てに厳しいダメ出し。

そこまでする背景には「夢見る心をいつも忘れないで」と教えてくれた、大好きだった父(職業は銀行支店長)を巡る、忘れられない過去がありました…。

エマ・トンプソンがパメラ・トラヴァース氏を、幼少期の彼女の父をコリン・ファレルが演じています。

この映画の原題通り、『メリー・ポピンズ』は父親を救う物語だったのですね。

『メリー・ポピンズ リターンズ』でも、妻に先立たれ子供たちが心配で仕方ないマイケルを救っています。

テーマパークばかり有名になってしまったディズニーですが、ウォルトが1920〜60年代に産み出した数々の作品も観ていきたい!と思った筆者でした。

●エマ・トンプソン(Emma Thompson)

誕生日:1959年4月15日生まれ

星座:おひつじ座

身長:173cm

出身:イギリス・イングランド

▶エマ・トンプソンの出演映画一覧

▶おすすめの代表作品


ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (予告編)


美女と野獣(予告編)

作者の人柄や生い立ちを知り、物語がより特別なものに

物語のルーツとなる土地を訪れたり、原作を読むきっかけをくれるのも、洋画の良い所の1つではないでしょうか。

皆さんの「好きな物語の作者の物語」を描いた映画も、ぜひ探してみて下さい。

それでは『ミス・ポター』より、“How to dance”(ケイティ・メルア)でお別れしましょう。


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