『オッペンハイマー』で再注目、ロバート・ダウニー・Jrこそキング!魅力を堪能できる映画3本を厳選

ロバートダウニーJr
『ロバート・ダウニー・Jr』

2024年3月29日に日本で公開される『オッペンハイマー』

原爆の開発というテーマゆえになかなか国内での配給が決まりませんでしたが、ついに日本でも観られることになりました!

すでに2024年度の米アカデミー賞に多数ノミネートされた注目作。

今回は、助演として注目されているロバート・ダウニー・Jrに注目した特集です!

「キング」と呼ばれる大スターですが、『アイアンマン』以外でも演技力やその魅力を堪能できる作品を厳選して紹介します!

(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/avengers)

1.『チャーリー』(92)

チャップリン
https://www.facebook.com/robertdowneyjr/

まずは、キャリア初期の代表作『チャーリー』

無声映画時代の「喜劇王」と呼ばれたチャールズ・チャップリンの伝記映画です。

監督は『ガンジー』(82)や『遠い夜明け』(87)などの巨匠リチャード・アッテンボロー

ダウニーは当時20代で、オーディションで見事主役を勝ち取りました。

映画では、舞台に出演し巡業先のアメリカで映画と出会う若年期から、数々の名作を生み出し映画人として大成し、亡くなる老年期までを描いています。

カリスマ性溢れるチャーミングな演技や、完璧主義の天才肌といったキャラクターがその後のキャリアを彷彿とさせるものがありますね。

また、劇中ではチャップリンの映画に実際に登場するパントマイムや有名な場面も披露しています。

パンにフォークを刺して足に見立てる「踊るロールパン」や、『独裁者』の長いスピーチなど、見どころはたくさん!

研究され尽くした身のこなしやセリフの喋り方が堪能できる作品です。

2.『キスキス,バンバン』(05)

キスキス,バンバン2
https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/

『チャーリー』以降も、ダウニーはロマンティック・コメディなどに多く出演していました。

しかし、以前から抱えていたドラッグ依存症の問題が大きくなり、90年代の後半から2000年代の初めは逮捕を繰り返しています。

そのため、この時期はあまり映画に出演していません。

『キスキス,バンバン』は、そんな中でカムバックするきっかけの一つになった作品です。

同作は、シェーン・ブラック監督のクライムコメディ映画。緻密な脚本と人間味のあるキャラクター、小規模ながらリアルなバイオレンス要素が特徴です。

ダウニーは主人公のハリーを演じ、サテライト賞やサターン賞にノミネートされました。

この後から徐々に出演作品が増え始め、リチャード・リンクレイター監督やデイヴィッド・フィンチャー監督などの作品で脇役を務めました。

コメディ映画で、アカデミー賞にノミネート!

筆者が注目したいのは、2007年のコメディ映画『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』

「役作りのために手術で肌を黒くしたオーストラリア人の俳優」という、メソッド演技を皮肉った複雑な役でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、『ダークナイト』ヒース・レジャー『ミルク』ジョシュ・ブローリンと競いました。

一番の代表作となる『アイアンマン』は、ちょうど同年の公開。

世界的なヒットを記録し、マーベル・スタジオの礎となりました。

ここからはマーベル映画の歴史の示す通りというわけです。

3.『”Sr.” ロバート・ダウニー・シニアの生涯』22)

ロバートダウニーJr
https://about.netflix.com/ja/news/

さて、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でのMCU「卒業」は記憶に新しい人も多いでしょう。

『ドクター・ドリトル』など大規模なファミリー向けの映画の主演も務めましたが、Netflixで配信されているこちらのドキュメンタリーは、知らない人もいるのではないでしょうか。

『Sr.』は、2021年に亡くなったダウニーの父、ロバート・ダウニー・Srの最後の数年間を追ったドキュメンタリーです。

父との対話を記録した、パーソナルな一本

ロバート・ダウニー・Srは、60年代から70年代にかけて、ニューヨークを拠点にアングラ映画の監督として知られていました。

実は、ダウニーJrが初めて出演した映画は父親の作品だったりします。タイトルは『Pound』

人間の俳優が殺処分される犬を演じるという実験的な作品で、5歳のダウニーJrは子犬の役を演じています。

こういった知られざる逸話や、母のエルシー・フォードのこと、育った環境についてなどが親子の対話を通して映し出されている、ファンにはかなり貴重かつ重要な一本。

アイアンマン役を経て、RDJの別の顔が見てみたい!もっと知りたい!という人にもおすすめです。

まとめ:MCU後のキャリアに注目!

ロバートダウニーJr3
https://www.facebook.com/robertdowneyjr

ロバート・ダウニー・Jrは、『オッペンハイマー』では米原子力委員会のルイス・ストロースを演じました。

キリアン・マーフィー演じるオッペンハイマーとは対立する役柄ですが、この映画で『トロピック・サンダー』以来のアカデミー賞助演男優賞にノミネートされています。

アイアンマン役を終えてからプロデューサー業などにも力を入れていましたが、俳優業でも二番手や脇役として活躍する機会が増えるかもしれません。

まだまだ素晴らしい演技を私たちに見せてくれそうですね!

《ライター:ぜろ》 担当記事一覧はこちらをクリック→

プロフィールぜろ

高校2年生で『アベンジャーズ』を観て以来の映画ファン。大学と大学院では映画研究にどっぷり浸かっていました。
アナログでファンアートを描いてはインスタグラムに載せています。楽し〜!
話題の作品や、そこにつながる過去の名作、注目のキャストなどをわかりやすく楽しく紹介していきたいです!

Instagram:https://www.instagram.com/zero_zero1995/

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