
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』公開とともにフェーズ5へと突入したMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)。
サノスをも超えるヴィラン・カーンが登場し、「マルチバース・サーガ」がクライマックスに向けていよいよ加速しはじめています。
そんなフェーズ5を締めくくる作品では、なんとヴィランで結成されたアンチヒーローチームが活躍!
『サンダーボルツ』と題された映画の全容が徐々に明らかになってきました。
どんなストーリーになるのか?どのヴィランがチームに加わるのか?現時点でわかる情報からストーリを、自称「マーベル・フリーク」が大胆予測してみました。
(冒頭画像:引用https://twitter.com/thunderbnews/)
『サンダーボルツ』は、どんなストーリー?
『サンダーボルツ』はマーベル版「スーサイドスクワッド」とも言われ、アンチヒーローあるいは更生した元ヴィランたちで結成されたチームです。

原作コミックでは、『インクレディブル・ハルク』で初登場。
アベンジャーズが死んだと宣言されたことにより、新たなヒーローチームとしてサンダーボルツが登場します。
最後にはその正体は元ヴィランだったという衝撃の事実が明かされ、当時の読者の間で話題を呼んで人気を獲得しました。
元々はヴィランがヒーローのフリをして征服をたくらむために結成された「サンダーボルツ」。
しかし人気を得るにつれてコンセプトやメンバーが代わり、改心した元ヴィランが葛藤しながらヒーロー活動をするというコンセプトで登場した時期もありました。
チームメンバーを集めたのは、サディアス・“サンダーボルト”・ロス将軍。
ウィンター・ソルジャーやジモ、デッド・プールといった面々がメンバーに名を連ね、シリーズが続くごとにそうそうたるヴィランたちが加わっていきました。
MCU版の注目ポイントは、ヴァルの企み?
サディアス・ロスはMCU作品では『インクレディブル・ハルク』で初登場しているのですが、覚えているでしょうか?

■映画版『インクレディブル・ハルク』【管理人・選】
※科学者ブルース・バナーは放射線実験で大量のガンマ線を浴び以来、怒りを感じるとアドレナリンの泌とともに巨大な緑色のモンスター“ハルク”に変身する特殊体質となってしまう。自らの治療薬開発に取り組みながら潜伏生活を送るブルースだったが彼の血清を軍事実験に利用しようとするロス将軍は恐るべき手段を使い、ブルースを追い詰めていく…。【引用:Amazon】
出演 : エドワード・ノートン、リヴ・タイラー、ティム・ロス、ウィリアム・ハート
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アメリカ陸軍将軍としてアベンジャーズ側に立ちながらも、アンチヒーロー的な考えを持っており、ヒーローを管理するために「ソコヴィア協定」を無理やり推し進めたりした人物です。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』までロス長官を演じたオスカー俳優のウィリアム・ハートは、残念ながら2022年に亡くなっています。
そのため『サンダーボルツ』では、『インディ・ジョーンズ』『スター・ウォーズ』シリーズで人気のハリソン・フォードがロス長官役を引き継ぐことが決定!


ただ、MCU版でサンダーボルツのリーダーを務めるのはヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ(ヴァル)になりそう。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で初登場したヴァルには何やら企みがあり、独自にチームメンバーを集めていることを明かしていましたからね。


ヴァルが悪のニック・フューリーとなってヴィランをリクルートし、「サンダーボルツ」を結成するのではないでしょうか。
『キャプテン・アメリカ』の新作から直接繋がる展開に?
MCU版『サンダーボルツ』についてわかっている情報はごくわずか。
2024年7月26日全米公開に向けて、2023年6月から撮影を開始するようです。
脚本の書き直しなどの噂も度々あり製作サイドでも作品の詳細が決まっていない状態なのかもしれません。
以前まで本作は『ブラック・ウィドウ』の続編にあたるとされていました。


しかしマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、バッキー・バーンズ(後述)が事実上チームのリーダーになるとコメント。
さらにMCUの今後の公開作品として、『キャプテン・アメリカ:ニュー・ワールド・オーダー(原題)』の次に『サンダーボルツ』が公開されることも決定しています。
このことから、『サンダーボルツ』は『キャプテン・アメリカ』の新作と関係が深い、あるいは直接繋がるストーリーになる可能性が高そうです。


現時点でわかるストーリーは、政府の招集を受けたサンダーボルツが任務に挑むということだけ。
どうしてサンダーボルツが結成されるのか?どんな任務に立ち向かうのか?
といった内容は、予告編などが公開されるまでのお楽しみになりそうです。
サンダーボルツに名を連ねる、7人のヴィラン
2022年9月10日に行われたウォルト・ディズニーの祭典D23 Expoで、ついに『サンダーボルツ』のキャストが発表されました!


これにより、サンダーボルツのメンバー7人の詳細も明らかに。
リーダーとなるバッキー・バーンズをはじめとしてどんなヴィランが名を連ねているのか、詳しく紹介します。
ヴァル/ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ


『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』に登場したヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ、通称・ヴァル(ジュリア・ルイス=ドレイファス)。
2代目キャプテン・アメリカの座を奪われたジョン・ウォーカーに「USエージェント」というヒーローネームを与え、何やら企みに誘っている様子でしたよね。
その後は『ブラック・ウィドウ』のエンドクレジットにも現れ、エレーナ・ベロワに対して姉を殺したのはホークアイだとして抹殺任務を与えていました。
原作コミックではヒドラのスパイとして活動していたこともあるヴァル。
MCUにおいては「悪のニック・フューリー」になるという噂もあり、彼女がサンダーボルツのボス的な立ち位置にあることは間違いなさそうです。
レッド・ガーディアン/アレクセイ・ショスタコフ


キャプテン・アメリカに対抗してソ連が生み出したスーパーソルジャー、レッド・ガーディアンことアレクセイ(デヴィッド・ハーバー)。
アメリカで普通の家族を持つフリをしながらスパイ活動をしていたものの、ソ連が解体したことによりレッド・ガーディアンとしての役目はお払い箱に。
刑務所暮らしをしているところを「家族」のナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)に救われ、洗脳されたウィドウたちを助けるために戦いました。
エレーナやタスクマスターと共に旅立ったアレクセイですが、現在はヴァルの元で何かしらの任務にあたっているのでしょうか。
妻であり天才科学者でもあるメリーナ(レイチェル・ワイズ)はサンダーボルツのメンバーには選ばれておらず、彼女との関係がどうなったのかも気になるところ。
キャプテン・アメリカを永遠のライバルだと思っているアレクセイなので、USエージェントとどのような掛け合いをするのかも楽しみです。
■『ブラック・ウィドウ』をおさらい【管理人・選】
※マーベル・シネマッティク・ユニバースの各作品で活躍を見せてきたブラック・ウィドウ。しかし、彼女の過去を知る者はいったいどれほどいるのだろうか?謎のヴェールに覆われた彼女の過去に迫る!ロシアのスパイからS.H.I.E.L.D.のエージェント、そしてアベンジャーズの一員に…。多くのキャリアを務めた過去を持つブラック・ウィドウだが、彼女の本当の生い立ちは未だ謎に包まれている。なぜ彼女はアベンジャーズになったのか。本当の彼女を知るための物語が今語られる…。 【引用:Amazon】
※ブラック・ウィドウの前に突如現れた“妹”エレーナ。“姉妹”は、自分たちを暗殺者に育てたスパイ組織レッドルームの秘密を知ったことで命を狙われる。唯一の味方は、かつて組織が生み出した“偽りの家族”だけ…。だが、この家族の再会によって、レッドルームの恐るべき陰謀が動きだす! 世界の命運をかけた、ブラック ・ウィドウの作られた過去との戦いが始まる。
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ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ


サンダーボルツの事実上のリーダーになると言われているバッキー(セバスチャン・スタン)。
彼はキャプテン・アメリカことスティーブ(クリス・エヴァンス)の幼なじみであり、第二次世界大戦を共に戦った仲間です。
一度は秘密組織ヒドラの洗脳を受けてアベンジャーズの敵となりますが、洗脳が解けてからはヒーローとして再びスティーブの隣に立ちました。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』では、「キャプテン」の称号を継ぐべきか戸惑うファルコンことサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)を友として支え、共闘する姿がかっこよかったですよね。
そんなバッキーは今やヴィランではなくヒーローになったはずですが、なぜサンダーボルツのリーダーになるのでしょうか?
彼の心の中にはいまだにウィンター・ソルジャー時代の過ちに対する自責の念があるのか……。
バッキーがどのような想いでサンダーボルツを率いていくのかが気になります。
■※『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のオフィシャルガイド【管理人・選】
ファルコン&ウィンター・ソルジャー マーベルドラマシリーズ オフィシャルガイド
※謎のテロ集団フラッグ・スマッシャーズを倒すために、ふたりのヒーローはともに立ち上がる。アンソニー・マッキーとセバスチャン・スタン、ワイアット・ラッセルを含む『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の主要キャストや脚本家や監督などのスタッフが、ドラマ製作の裏話を語りつくす。【引用:Amazon】
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USエージェント/ジョン・ウォーカー


忠誠心が高いUSエージェントことジョン・ウォーカー(ワイアット・ラッセル)は、「2代目キャプテン・アメリカ」の称号を剥奪されたことで自らを認めてくれる存在を求めていました。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』ではそんな彼の元にヴァルが現れ、「USエージェント」の肩書きを与えました。
アメリカ政府に裏切られたと感じているウォーカーは、人一倍正義感の強い人物でもあります。
相棒のレマーが殺された時も復讐ではなく人命救助を選ぶなど「ヒーローの素質」を持っているのです。
ウォーカーは自らを認めてくれたヴァルに感謝していたものの、一方のヴァルには彼を利用して企みを進めようという魂胆が見え隠れしています。
正義を重んじるウォーカーが他のサンダーボルツ・メンバーとうまくやっていけるのかに注目です。
ゴースト/エイヴァ・スター


物体をすり抜けられる能力を持つ、まさに「ゴースト」なエイヴァ・スター(ハナ・ジョン=カーメン)は、『アントマン&ワスプ』のヴィランとして登場。
初代アントマンことハンク・ピム博士の助手をしていた父親の量子実験の失敗に巻き込まれ、ゴーストの能力を手に入れてしまいます。
一時はS.H.I.E.L.D.に保護されたものの兵器として利用され、自身の能力によって引き起こされる苦しみからの解放を求めてアントマンらと対立。
最終的にワスプの力に救われて逃亡生活に身を投じたものの、その後エイヴァがどうなったかについては語られていませんでした。
謎だらけの存在だったエイヴァがMCUにカムバックすることはたびたび示唆されていましたが、『サンダーボルツ』で正式に再登場が決定して歓喜したファンも多い様子。
一緒に逃亡生活をしているはずのビル・フォスター教授(ローレンス・フィッシュバーン)のその後も含めてエイヴァのストーリーが語られることに期待したいです!
■『アントマン&ワスプ』について【管理人・選】
※小さくなるほど強くなる、身長わずか1.5センチの最小にして最強ヒーロー・コンビによる痛快バディ・アクション・ムービー。頼りなさすぎるヒーロー<アントマン>と、完璧すぎるヒロイン<ワスプ>──ふたりの前に、すべてをすり抜ける神出鬼没の謎の美女<ゴースト>が現れ、アントマン誕生の鍵を握る研究所が狙われる。敵の手に渡れば、世界のサイズが自在に操られてしまう!?
ユニークなパワーと微妙なチームワークで、彼らは世界を脅かす“秘密”を守り切れるのか?
※アベンジャーズ創立メンバーにして最小ヒーロー! 天才科学者であるピムが発明した「ピム粒子」によって身体のサイズを自在に変え、アリを操ることができるパワーを持つアントマンはこうして誕生した! 妻を殺害され、非難される父を持ち、ライバルからはずかしめられて、安い賃金で働かされる科学者ハンク・ピム――。 この男こそが、アベンジャーズのオリジナルメンバーであり、アントマンとして活躍する以前のハンクの姿である……。 彼は一体どのようにして、苦悩を乗り越えアントマンという地球上最も強いヒーローの一人として立ち上がったのだろうか? ここに今まで語られることのなかった、最小ヒーローの誕生秘話が明らかに!【引用:Amazon】
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タスクマスター/アントニア・ドレイコフ


『ブラック・ウィドウ』でナターシャの前に立ちはだかったヴィラン・タスクマスター(オルガ・キュリレンコ)。
コピー能力を駆使してアベンジャーズの技を繰り出すという強力さにナターシャも追い込まれました。
感情のない暗殺者と思われたタスクマスターの正体はかつてナターシャが起こした爆破に巻き込まれた少女・アントニア。
父親であるドレイコフによって洗脳され、強化人間にされた彼女でしたが、最後には自身の人格を取り戻してエレーナやアレクセイたちと共に去っていきました。
そんなアントニアについてオルガ・キュリレンコは「悪の組織に常に狙われる存在」だと語っており、彼女の能力をめぐる戦いや対立も今後起こるのかもしれません。
タスクマスターとしての人格から解放されていない可能性もあり、ハルクやバッキーのように2つの人格に悩まされながら戦いに身を投じる可能性がありそうです。
ブラック・ウィドウ/エレーナ・ベロワ


こちらも『ブラック・ウィドウ』からの参戦となる、エレーナ・ベロワ(フローレンス・ピュー)。
『ブラック・ウィドウ』のエンドクレジットでヴァルとの接点が発覚したエレーナは、「ホークアイこそ姉ナターシャを死に追いやった元凶」だとヴァルに入れ知恵され、復讐に燃えていました。
その後は『ホークアイ』に登場し、姉を見殺しにしたホークアイことクリント・バートン(ジェレミー・レナー)と激しい戦いを繰り広げることに。
しかしクリントのナターシャに対する想いに触れたエレーナは、「ホークアイを抹殺する」というヴァルからの任務を放棄しました。
■『ホークアイ』参考【管理人・選】
※世界的大ヒットを記録した映画『アベンジャーズ』(2012)で一躍注目を浴びた”ホークアイ”ことクリント・バートン。叩き上げのヒーローである彼が守るものは「正義」と……「屋上での美味いバーベキュー」だった!? ヤングアベンジャーズの一員ケイト・ビショップを巻き込んで、地球最強のヒーローの休日に何かが起こる!【引用:Amazon】
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そんなエレーナは、『ブラック・ウィドウ』後もウィドウ達の洗脳を解こうと奮闘していたことが明らかになっています。
サンダーボルツ加入後はどのような想いで任務に挑むのかが気になるところ。
ちなみにフローレンス・ピューは『サンダーボルツ』以外にもMCU作品に出演する契約を結んでいるとのニュースが!
今後は『アベンジャーズ/カーン・ダイナスティ(原題)』『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ(原題)』などにも登場するのか、今から楽しみです。
まとめ
2024年7月26日全米公開となる『サンダーボルツ』。
まだまだ謎のヴェールに包まれてた作品ですが、フェーズ5の完結作とのことで期待大!
今後の情報解禁を首を長くして待ちましょう。
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ウェス・アンダーソン作品の世界観が大好き!ライターの「もな」です。
映画にどハマりしたのは、小学生の頃に『ロード・オブ・ザ・リング』を観てから。
それからというもの、映画は私の人生にとって欠かせないもので、大学では映画学を専攻しました。
私の書く記事が、誰かと素敵な映画との出会いの場になったら嬉しいです。
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