2010年に制作されたドリームワークスのアニメーション映画『ヒックとドラゴン』。
イギリスの※クレシッダ・コーウェルの児童文学を原作に、『リロ・アンド・スティッチ』(02)のディーン・デュボアとクリス・サンダースが監督を務めたファンタジー作品です。
米アカデミー賞アニメーション部門へのノミネートや、ゴールデングローブ賞の受賞なども果たしている隠れた名作と言えるでしょう。
日本では、第二作目が製作された2014年当時、公開を望む署名活動が行われたほどのカルト的な人気を博していました。
そんな『ヒックとドラゴン』の、実写化のプロジェクトが只今進行中です!
今回は、第1作目『ヒックとドラゴン』のあらすじと、わかっている範囲での実写キャストを紹介していきます!
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/HowToTrainYourDragon/)
※《原作者の紹介》
●クレシッダ・コーウェル(Cressida Cowell)
誕生日: 1966年4月15日生まれ
出身:イギリス・ロンドン
▶本作タイトル:「ヒックとドラゴン」シリーズ
「ヒックとドラゴン」シリーズが世界的なベストセラーとなり、ドリームワークスにより映画化され数々の賞を受賞した。
また、テレビアニメ版がネットフリックスにて好評配信中。
祖母の故郷であるイギリス・サセックスに着想を得て書かれた「マジックウッズ戦記」シリーズも、本国でベストセラーとなっている。
夫と三人の子ども、犬のピジョンとロンドン在住。【引用:Amazon】
あらすじ:ヴァイキングの少年とドラゴンの交流物語
舞台はヴァイキング時代の北欧に浮かぶとある島、バーク島。
バーク島の住民たちは、7代に渡って度々島にやってくるドラゴンの群れと戦い続けてきました。
島のリーダーである族長の一人息子、ヒックは、理想的なヴァイキングとは言い難い内気で控えめな少年。
ドラゴンを一匹でも倒せば島民から尊敬を得られますが、心優しい性格のおかげでその道は遠く、父親との仲もうまくいっていません。
しかし、ある日ヒックは恐ろしい伝説のドラゴンと言われているナイト・フューリーの捕獲に成功します。
ドラゴンはヒックの罠が原因で翼に怪我をしていました。
ヒックはドラゴンを殺さずに徐々に自分なりの方法で距離を縮め、「トゥース」と名前をつけて手作りの義翼を作ってやります。
そして、ヒックはトゥースと信頼関係を築いていくうち、ドラゴンのほとんどは人間に暴力を受けたことが原因で攻撃的になっているということに気づくのです。
トゥースと交流しドラゴンに対する知識をつけたことで、ヒックは島で行われているドラゴンと戦う訓練でも好成績を残すように。
しかし、訓練の最終日には実際にドラゴンを殺さなければならず……。
動物への畏怖と、尊敬が籠った良作
ディーン・デュボアとクリス・サンダースは、ディズニー映画『リロ・アンド・スティッチ』の監督。
エイリアンと少女が家族となっていく過程と、異種族ゆえの違い、それを乗り越える描写の丁寧さが、『ヒックとドラゴン』にもしっかりと受け継がれています。
ヒックはただトゥースをうまく手懐けるだけではなく、自分から信頼し、また翼に傷を負わせた代償も払うのです。
人ならざるものへの畏怖と尊敬がしっかり描かれた、隠れた名作です!
実写版『ヒックとドラゴン』、豪華キャストを紹介!
ヒック役:メイソン・テムズ
主人公のヒック役は、スコット・デリクソン監督のホラー映画『ブラック・フォン』で注目されたメイソン・テムズ。
優しくて賢そうな雰囲気がぴったりですね!
アニメーション版では『ミリオンダラー・ベイビー』(04)『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(08)などに出演したジェイ・バルチェルが声優を務めていました。
アスティ役:ニコ・パーカー
ヒロインのアスティ(アストリッド)は、子供たちの中でも豪胆で勇敢なヴァイキング女性。
ドラゴンの扱いに長けていくヒックに初めは嫉妬しますが、トゥースと実際に会ったことで考えを改め、一番の協力者となります。
演じるのは、HBOドラマ『ラスト・オブ・アス』(23)に出演したニコ・パーカー。
主人公ジョエルの娘役で話題になりました。
ストイック役:ジェラルド・バトラー
ヒックの父親でバーク島の族長であるストイック役は、『エンド・オブ・キングダム』(14)や『300/スリーハンドレッド』(06)などのアクション映画での活躍が多いジェラルド・バトラー。
アニメーションでもストイック役でしたが、そのまま実写版でも同じ役を演じます。
声優を務めた当時は40代前半で、今では50代。
ティーンの息子を持つ父親としてもぴったりの年齢になりました。
アニメーションそのままの声での実写化はかなり楽しみです!
ゲップ役:ニック・フロスト
ゲップはバーク島の鍛冶屋で、日頃鍛冶場にいるヒックの師匠であり友人のような存在。
陽気で明るい性格のゲップは、ヴァイキングの社会に馴染めないヒックをある程度理解してくれている人でもあります。
実写版でゲップを演じるのは、ニック・フロスト!
『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ホット・ファズ』などのエドガー・ライト作品でサイモン・ペッグと有名になったコメディ俳優です。
気さくで親しみやすいイメージや、ビジュアルも含めてぴったりの配役です。
まとめ:実写版は、2025年公開予定!
2024年1月から撮影が始まった実写版『ヒックとドラゴン』。
今回紹介した他にも、ヒックと同年代のヴァイキングの子どもたちなど個性的なキャラクターが数多く存在します。
また、本作はアニメーション版だと3部作の映画で、最終的にはヒックが大人に成長するまでを描いています。
続編の計画は今回の実写化次第ということになりそうですが、ぜひ実現してほしいですね!
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高校2年生で『アベンジャーズ』を観て以来の映画ファン。大学と大学院では映画研究にどっぷり浸かっていました。
アナログでファンアートを描いてはインスタグラムに載せています。楽し〜!
話題の作品や、そこにつながる過去の名作、注目のキャストなどをわかりやすく楽しく紹介していきたいです!
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