今回は世界を代表する億万長者ウォーレン・バフェット氏のプライベートを暴く、ドキュメンタリー映画『ウォーレン・バフェット氏になる 』をご紹介します。
バフェット氏本人へのインタビューはもちろん、さまざまな関係者(姉妹、子供、盟友であるマンガー氏、ビル・ゲイツ氏など)も登場。
圧倒的な情報量でわずか一代で莫大な富を築き上げた「投資の神様」の素顔に迫る、非常に興味深い内容の番組となっています!
(一応言っておくと、本作を鑑賞してもお得に株を買うノウハウなどは得られません!)
(冒頭画像:引用https://twitter.com/watch_UNEXT/)
「投資の神様」ウォーレン・バフェット氏について
大恐慌のさなか1930年にネブラスカ州で生まれ、州選出のアメリカ合衆国下院議員の息子として育ったウォーレン・バフェット氏は、その投資哲学とビジネス洞察力によって、金融界で驚異的な影響力を持つ存在となりました。
彼の投資手法や持続的な成功は、今なお世界中の投資家たちに示唆に富む教訓を示すものとなっています。
本作では、バフェット氏が約80もの子会社を保有する投資会社※バークシャー・ハサウェイを率いて一代で巨額の富を築くまでの経緯が描かれています。
ちなみに本作出演当時の純資産は約673億ドル(!)(=日本円で 約9兆8千億円)
日本とバフェット氏の、意外な関係性
【画像:メアリー・ラインハート(バークシャー・ハサウェイ社CEO)と談笑するウォーレン・バフェット氏】
ウォーレン・バフェット氏というと、最近は日本株高値のニュース関連で耳にした方も多いのではないでしょうか。
2023年5月に行われた株主総会で、彼が会長を務めるバークシャー・ハサウェイは日本への継続投資を宣言しました。
同総会ではバフェット氏が台湾の地政学的な懸念を挙げ、日本の投資環境の有利さを示唆する場面も。
このような彼の投資活動は日本の株価に影響を及ぼしており、彼の動向は株価を大きく動かす要因とされています。
例えば過去に、バークシャーが日本の5大商社の保有割合を引き上げた際には、それに応じて商社の株価が上昇しました。
今回も、バフェットが日本株への追加投資を検討すると発言したことで、海外投資家の関心が高まり、株価上昇に寄与したとされており、日経平均株価は2023年7月3日に一時3万3753円というバブル崩壊後の最高値を記録しました。
そんなわけで、今後も「バフェット氏が日本市場をどう見るか」は世界経済にとっての最大関心事の1つなのです。
■おすすめの参考書籍【管理人・選】
バフェットからの手紙【第8版】─世界一の投資家が見たこれから伸びる会社、滅びる会社
※大局的で、分かりやすくバフェットやバークシャー・ハサウェイの考えや哲学をまとめた本書を読むたびに新しい発見がある!(中略)2023年4月にバフェットは来日し、日本料理は大嫌いなのに、日本株には大いに興味を示されたことが報道されました。バフェット本は実にたくさん刊行されていますが、バフェットやマンガーの真の姿と真の発言を知りたい方には本書をお薦めします(これも宣伝文句ではありません、ファクトです!)。【引用:Amazon】
▶U-NEXT会員:特典(動画配信・本)無料トライアル実施中!
バフェット氏の朝は、マクドナルドからはじまる
本作の面白いところは、やはり「ビジネスマン」バフェット氏になっていない、オフモードのバフェット氏について迫ってくれるところ。
バフェット氏は家から車で5分のところにあるオフィスまで自ら運転するスタイルを54年間続けているそう。
さらにそのモーニングルーティーンで大事なのが、「道中にあるマクドナルドに寄ること」というのが驚き。
毎朝、$2.61/$2.95/$3.17のいずれかの必要最低限の現金を妻から受け取り、バフェットは単品でマフィンを買うという…億万長者の朝食とは思えぬ簡素さ。
(どの金額にするかは市場がホットかコールドかの塩梅で決める)
私は「哲学者のカントは毎日散歩をしていた」的な、偉人のルーティンを知るのが大好きなので、このマクドナルドエピソードの挿入はバフェット氏の人間味を感じて良かったです。
【YouTube:Becoming Warren Buffett 】
はじまりは、「コーラ売りの少年」だった
本作は「生まれながらの数字好き」だったというバフェット氏の少年時代についてもフォーカスしていきます。
読書家の一面もあったバフェット少年は7歳頃、「1,000ドルをつくるための1,000の方法」という本と出会い、毎週5セントだったお小遣い以外の収入を求めて商売を始めるように。
それは近所の家々をまわってコーラやガム、雑誌などを売り歩くというもので、バフェット氏は着実に利益を得ていきます。
こんな具合に幼いころからビジネスと触れあいながら、彼は成長し、やがて「オマハ(ネブラスカ州)の賢人」と称されるようになっていきます。
世界屈指のお金持ちの原点はコーラにあり、ということですが、その後コーラを愛するバフェット氏はコカ・コーラ社を買収するので、人生ってどうなるかわからないのだなと思います。
原則にして鉄則?!億万長者のユニークな投資原則
バフェット氏の投資スタイルといえば、確立された投資哲学と長期的視点に基づいたもの(割安株への投資、ブランド力の保持、競争優位性の活用 etc)という印象がありますが、本作ではバフェット氏が大切にしているという2大ルールが明かされます。
それはいたってシンプルなもので、
原則1
絶対に損をするな
原則2
原則1を忘れるな
というもの。
経済学者※ベンジャミン・グレアムから得たというこの教訓は、バフェット氏が大事にしている「サークル・オブ・コンピタンス」(自分がよく理解している範囲内に収まるものに重点を置くべきという考え方)にも通じているような気がします。
投資において、自分が勝負すべきタイミングを見極めて、そこから外れるものには手を出さないのだというバフェット氏の姿勢は、本作を通して何度も受け取るイメージでもあります。
他にもバフェット氏が実はあがり症だったとか、妻「たち」との出会いや、ビル・ゲイツとの交友関係など盛りだくさんなので、本編でぜひご確認ください。
■おすすめの参考本【管理人・選】
マンガでわかる ベンジャミン・グレアムの投資術(バフェットが師事し、現代の投資家も結果を出した! 現代に通じる本当のバリュー投資を知る!)
※世界最高の投資家ウォーレン・バフェットが師事し、4億円トレーダー・かぶ1000 氏も実践して結果を出すなど。当代の投資家たちが使い、現代にも通用する「バリュー投資」を投資家ベンジャミン・グレアムの人生からその投資哲学と手法をマンガで知る!【引用:Amazon】
※彼が6歳から「お金を増やすこと」を始め、92歳(2023年2月現在)の現在至るまでを5章に分ける形にしてあります。(中略)コロナ禍とその後遺症で、不景気とインフレに日本人みんなが苦しむなか、また政府が投資を勧め、日本人の多くが投資に興味を持ち、NISAやiDeCoを始める人が増えている現在、お金を増やすことに興味がある人、また、こんな状況だからこそ、「善く生きたい。人々の信頼を得たい」と考えている方々への未来指標になればと思います。【引用:Amazon】
▶U-NEXT会員:特典(動画配信・本)無料トライアル実施中!
まとめ
『ウォーレン・バフェット氏になる 』はバフェット氏のビジネスの才覚の内部に焦点を当てたものではなく、彼の人間関係やその謙虚なライフスタイルに焦点を当てている点が魅力になっておりました!
数字やデータにあらわれない、バフェット氏の人となりがわかる、ピーター・クンハート監督作品『ウォーレン・バフェット氏になる 』はU-NEXTにとAmazonプライムビデオで配信中です。
気になりましたら鑑賞してみてください。
ビジネス関連記事(by すどうゆき):難解『マネー・ショート 華麗なる大逆転』をやさしく解説!観る価値ありの実話メカニズム
▶U-NEXT特典案内【管理人・編】
U-NEXTギフトコード 30日間見放題+1,200ポイント
※【U-NEXTの特長】作品ジャンル:[ビデオ]:洋画 | 邦画 | 海外ドラマ | 韓流・アジアドラマ | 国内ドラマ | アニメ | キッズ | ドキュメンタリー | 音楽・アイドル | バラエティ | その他♥[ブック]:雑誌 | マンガ | ラノベ | 書籍
【新作が豊富】話題の映画をブルーレイやDVDの発売と同時、あるいは先行配信にてお楽しみいただけます。また、テレビ放送中のドラマやアニメの見逃し配信など、新しい作品も豊富に取りそろえています。
▶U-NEXT会員:特典(動画配信・本)無料トライアル実施中!
▶Amazonプライム会員:特典(動画・ミュージック・本・オーディブル・ライブ・DVD他)
《ライター:すどうゆき》 担当記事一覧はこちらへ→
●洋画好きのすどうです。英語が飛び交う環境で働くペーペー社会人。
映画鑑賞で英語上達を画策中。
ウォーレン・バフェットの「仕事と人生を豊かにする8つの哲学」
※バフェット哲学を「ものの見方」「考え方」「守備範囲」「リスク対策」「習慣」「お金のルール」「時間管理」「自分磨き」の8項目にカテゴライズして解説する他、バフェットがなぜ今日本の商社に投資したのか、なぜコロナ禍でも利益を出せるのかといった注目トピックからの考察も行います。【引用:Amazon】
記事へのご感想・関連情報・続報コメントお待ちしています!