『コンテイジョン』の意味は「感染」。コロナの予測映画をネタバレ!

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この映画マガジンサイト「洋画のレタス炒め」では、あらすじや見どころを中心に紹介し、いわゆるネタバレはあえてしていません。

多くの映画は、先に知ったばかりに興味が半減するからです。

しかし、今回紹介する映画『コンテイジョン』については完全ネタバレで書いております。

なぜなら、今から約10年前の映画にもかかわらず、新型コロナに感染された今の世界とあまりにもそっくりだからです。

ネタバレするまでもなく、視聴者が想像する通りに映画はすすんでいき驚くばかり。

こんな、まるで予言したかのような映画的結末で今、世界で起こっていることをリアルに知るとともに、真の感染源を示唆した警鐘は一見の価値があります。

一体、どこから「感染」が始まったのか?

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この映画の見どころは、「感染2日目」から始まり、あっという間の時間を経過して、世界的な感染「パンデミック」へと進んでいくところです。

「感染初日」は映画の最後に現れます。

「感染初日」とは言うまでもなく、「一体、最初の感染はどこから始まったのか?」をとっておきの話にしたのです。

映画『コンテイジョン』(原題:Contagion)の意味は「感染」です。

「感染」は、「the spread of infection」(感染拡大)のようにinfection」が広く使われるのですが、なぜ「contagion」なのでしょう?

それはまさに、感染初日の「接触感染」に意味があったのではないでしょうか?

ヒーローのいない映画、続くのは悲劇ばかり

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トップ画像は、仕事で香港に出張しさまざまな人と交流する企業重役ベス(グウィネス・パルトロー)

(左の男性は、日本人のようです。)

「感染2日目」以降の話として、その彼女が出張から夫と子どものいる本国アメリカに戻って間もなく、高熱と全身の震えで救急搬送されます。

が、ほどなく彼女は死亡。

少し話が逸れますが、この映画で登場するキャストはグウィネス・パルトローもそうですがいわゆる豪華キャスト。

(後ほど順に一部紹介)

登場した役者が有名なほど、映画の中ではヒーロー、ヒロインとして後々まで活躍するのですがこの映画は違っていました。

まさにヒーローのいない現実と変わりません。

ベスは本当にあっけなく死亡、しかも死因解剖では頭蓋骨切開シーンまで登場。

この映画が、単なるパニック映画ではない、その後の「怖さ」と映画の「真剣さ」を冒頭から見せてくれます。

▶グウィネス・パルトロー出演作品一覧

奔走する米CDC担当官、驚きの感染拡大を指摘

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ベスが香港で交流した各国の人間は、ベス同様に自国に持ち帰りまたたく間に感染を広げます。

ほどなく、帰国後のベスと久々に会い母親と抱き合った子どもも感染、同じ症状を得て同様に死亡してしまいます。

新型コロナのように、世界的パンデミックになるのに時間はかかりませんでした。

アメリカでは、CDC(アメリカ疾病管理予防センター)が即座に対応、研究者エリン(ケイト・ウィンスレット)が状況分析をします。

ここも見どころのひとつ。

エリンが映画の中で解説する「感染拡大」は、映画とは思えないリアル感が満載。

人間が顔を触る回数の話や、「R-0」(1人で何人に感染させるかという基本数値)論に思わず引き込まれます。

(なお、映画制作にあたっては専門機関から医学的情報の裏付けを取ったとのこと。)

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広がる感染、医療研究員も犠牲者に

一気に広がったパンデミックの中、対応に活躍する医療関係者は頼りになる存在です。

実態把握のために現場で情報収集にあたるCDCのエリン研究員。

しかし、「感染」について誰より知識のある彼女も早々と犠牲者になります。

演じるケイト・ウィンスレットは、『タイタニック』『愛を読むひと』の例を出すまでもなくグウィネス・パルトロー(『アイアンマン』)同様、屈指の実力女優。

その彼女が、映画の中では早い段階で感染、苦しみながら死んでしまうのです。

それも、ヒーローであってほしいと期待する医療従事者がです。

これこそ、現実は映画のようにはうまく行かないと戒める制作者の意図が伝わってきそうです。

中国の陰謀、拉致されるWHOの疫学者

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一方、こちらはWHO(世界保健機構)の状況です。

WHOは、新型コロナ関連のニュースでも再三、登場しますが見えるのは事務局長の公式発言のみ。

今作では、WHO所属の疫学者として、レオノーラ博士(マリオン・コティヤール)が登場します。

彼女は、すぐさまスイスから感染源と疑われる現地・香港へと飛んでいました。

そして、アメリカからの出張者ベスの動きを追います。

しかし、ここで映画はとんでもないシナリオを作っていました。

現在の新型コロナで噂される、WHO事務局長と中国政府の癒着を彷彿とさせる事件が起こるのです。

なんと、中国が将来のワクチン開発で優先的に調達できるようレオノーラ博士を拉致してしまったのです。

(笑えない設定です。)

▶マリオン・コティヤール出演作品一覧

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誤情報、生活物資の確保…荒れていく世界

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確固たる情報がないまま、感染者と死者は確実に増えていきます。

映画の中で語られる死者数は2600万人

現在の新型コロナのよる死亡者は、2020年7月現在では50万人強。

映画『コンテイジョン』と新型コロナ感染の違いをあえて言うなら、この死亡者数でしょうか。

ただし、現在の新型コロナが拡大一方の中では、「R-0」を言うまでもなく無視できる数字ではありません。

そんな世界で起こったこと、それは「誤情報」と「混乱」です。

ネットワーク漂流、波間に沈む人たち

「感染の原因」「予防方法」から始まり、「生活物資の枯渇」「噂の特効薬」などのフェイクニュースが飛び交い、その都度疲弊しきった人々が右往左往します。

中には生活必需品を「強奪」あげくは「暴力沙汰」まで。

また、正義の味方のはずの医療従事者や政府関係者が、先に知った「都市封鎖」の情報で身内を引越しさせるのです。

これらは、程度に差こそあれ現在でも実際に起こっている話です。

また、10年前の世界でさえ、ネットワーク社会の情報の怖さを語っています。

ひとりのブログ投稿が世界中を混乱させるのです。

アラン(ジュード・ロウは、個人的に情報発信するブロガーですが、一旦感染したものの「レンギョウ」という特効薬で治療できたと発信。

製薬会社と手を結ぶことさえ考えるのです。

今作のキャッチコピー「恐怖は、ウイルスより早く感染する」は、ここにあったのです。

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世界を救えるか、ワクチン開発の行方

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ジェニファー・イーリー(アリー)https://www.facebook.com/contagion

現在の新型コロナ対策でも、「ワクチン開発」は愁眉の課題。

今も世界中で、アリーのように一生懸命頑張ってくれている人がいると思うと感謝しかありません。

CDC研究センターのアリー(ジェニファー・イーリー)は、ワクチン開発に試行錯誤を繰り返す日々。

同僚とのブラック・ジョークで、「サルを何匹殺したら気が済むの?」にはちょっと笑えません。

しかし、ある時このウィルスは「コウモリと豚の遺伝子の接触」による新種ウィルスであることを突き止めます。

そして、ついにワクチンMEV-1の開発に成功します。

▶ジェニファー・イーリー出演作品一覧

映画的結末より、真の原因はどこに?

ただ、映画的結末はハッピーエンドにはしてくれません。

このワクチンの争奪戦や抽選での不正など、聞きたくもない話が控えていました。

あのレンギョウで生き延びたというアランは吐き捨てるように、「十年後の副作用は誰が保証するのか?」

もちろん、警鐘としてとらえたいものです。

そして、もうひとつの映画的結末と警鐘が続きます。

「感染第一日目」

コウモリと豚と人間の接点が繋がります。

まとめ~感染と恐怖のスピード差~

最初の感染者、ベス・エムホフの勤めるアルダーソン社が中国深くで行っていた森林開発

ブルドーザーによって次々となぎ倒されていく木々にコウモリは生息地を突然失い、近くの村の養豚所の屋根裏へ。

口にくわえていたバナナの食べ差しは下に落ち、何も知らない豚のエサとなります。

出荷された豚は、香港の某料理店で調理されていくのですが、突然、シェフらしき調理人は支配人から呼びだされ今日の来店客に挨拶してほしいと頼まれます。

調理中なので手洗いもそこそこにし、エプロンで手を拭きながら紹介されたのはなんともキレイな美人。

満面の笑みを浮かべ、彼女の差し出す手をしっかり取って握手

聞けば、相手は今日のメイン客、アメリカ・アルダーソン社から来ていた女性重役ベス・エムホフ。

ベスは、今日のシェフの料理に感謝の言葉を述べるのでした…。

本作のキャッチコピーは、「恐怖は、ウイルスより早く感染する」。

しかし、それはパニック後の話で、「ウイルスは、恐怖より早く感染する」という時期が先にあったのです。

それは、もしかしたら今かもしれません。

ンテイジョン [ マット・デイモン ]

感想(18件)

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