映画だけでなく絵画に音楽、演劇など、「芸術」にはさまざまな形や表現があります。
中でも絵画やアートが好きで、休日は美術館でゆっくり過ごすという人もいるでしょう。
ここでは、美術館・絵画ファンのあなたにぴったりな、「アートを題材」にした映画をジャンル別にご紹介します!
映画を通して芸術の世界にどっぷりと浸かってくださいね。
(冒頭画像:https://www.facebook.com/lamiglioreofferta/)
《目次:「アートが題材の映画」10選》
Ⅰ.美術館に行った気分になれる映画2選
①The Da Vinci Code
『ダ・ヴィンチ・コード』:知的好奇心を刺激、芸術ミステリー
映画タイトル | ダ・ヴィンチ・コード |
原題 | The Da Vinci Code |
監督 | ロン・ハワード |
出演 | トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、ジャン・レノ他 |
公開日 | 2006年/149min |
フランスの夜更け、ルーブル美術館で所長ジャック・ソニエールが何者かに殺される事件が起きます。
ソニエールが死に際に残したメッセージを解くため、捜査に呼び寄せられた宗教象徴学の専門家ロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)。
そんなラングドンに、捜査官のソフィー・ヌーヴゥー(オドレイ・トトゥ)という女性が近づきます。
ソフィーからこの事件の容疑者にされていることを知らされたラングドンは、彼女とともに逃避行をしながら事件の謎を解くことに。
そこにはキリスト教の聖杯をめぐる壮大なミステリーが隠されているのです……。
■『ダ・ヴィンチ・コード』がもっとわかる…【管理人・選】
ダ・ヴィンチ・コード(作品情報)原作:ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫) ダン・ブラウン (著)
※ルーヴル美術館のソニエール館長が異様な死体で発見された。死体はグランド・ギャラリーに、ダ・ヴィンチの最も有名な素描〈ウィトルウィウス的人体図〉を模した形で横たわっていた。殺害当夜、館長と会う約束をしていたハーヴァード大学教授ラングドンは、警察より捜査協力を求められる…。【引用:Amazon】
※著者:ダン・ブラウン
1964年ニューハンプシャー生まれ。アマースト大学を卒業後、英語教師から作家へ転身。2003年3月『ダ・ヴィンチ・コード』を刊行、一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たす。父は数学者、母は宗教音楽家、そして妻は美術史研究者であり画家でもある。
芸術と謎解きが融合した本作は、原作小説も人気が高く、『天使と悪魔』『インフェルノ』といった続編も制作されています。
『ダ・ヴィンチ・コード』の始まりは、ルーブル美術館の所長ソニーエルの死。
彼の遺体はレオナルド・ダ・ヴィンチの素描「ウィトルウィウス的人体図」を模しており、ラングドンとソフィはダ・ヴィンチに謎が隠されているとにらみます。
絵画「モナ・リザ」、「岩窟の聖母」に隠された暗号をたどった2人は、名画「最後の晩餐」へと導かれるのです。
全くのフィクションでありながらも、本当にダ・ヴィンチが絵画に謎を隠していたのでは?と想像させられるリアルさが魅力。
さらに本作ではパリのルーヴル美術館をはじめ、ロンドンのテンプル教会やウェストミンスター寺院などでロケが行われ、ヨーロッパの代表的な美術館や建築物を観光した気分になれます。
■『ダ・ヴィンチ・コード』をもっと知る…【管理人・選】
※1452年、フィレンツェ郊外の小村、ヴィンチ村に生を受けたレオナルド・ダ・ヴィンチ。以後、「レオナルド」という名は芸術のみならず、あらゆるジャンル上で語られることになる。そう、あたかも彼の名こそが、すべての真理を解き明かす【コード】であるかのように…。【引用:Amazon】
※これ一冊でルーヴル美術館丸分かり! 読んでから見るもよし、見てから読むもよし。世界的名画に秘められた謎と物語を読み解く。
②La migliore offerta
『鑑定士と顔のない依頼人』:極上の美術品、描かれる恋愛模様
映画タイトル | 鑑定士と顔のない依頼人 |
原題 | La migliore offerta/The Best Offer |
監督 | ジュゼッペ・トルナトーレ |
出演 | ジェフリー・ラッシュ、ジム・スタージェス、シルヴィア・フークス、ドナルド・サザーランド他 |
公開日 | 2013年/131min |
優秀な美術鑑定士のヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)は、女性不信ゆえに孤独な日々を送っています。
そんな彼のもとに届いたのは、決して顔を見せない謎の女性クレア・イベットソン(シルヴィア・フークス)からの鑑定依頼。
両親亡き後に残されてしまった美術品を鑑定してほしいというクレアですが、一向にヴァージルの前には姿を現しません。
そんな彼女に最初は苛立ちを覚えていたヴァージルも、やがて恋心のような感情を抱き始めてしまい……。
本作は美術作品をめぐって物語が進むため、これでもかというほど絵画や工芸品が登場します。
さらにヴァージルの秘密の部屋にも大量の絵画が!
ルノワールの「ジャンヌ・サマリーの肖像」やセザンヌの「温室のセザンヌ夫人」といった名画の数々が登場。
まさに映画を観ながら美術館に足を踏み入れた気分になります。
作中には名画「ヴィーナスの誕生」も登場しますが、ヴァージルが恋するクレアがヴィーナスという意味なのでは?という示唆的な要素もあり、アート好きなら謎を解くのも楽しいでしょう。
本作のラストには誰もが驚く大どんでん返しが用意されています。
恋愛模様から一変してサスペンスへと変貌していく展開から目が離せません。
■参考絵画とミニ知識【管理人・選】
「ジャンヌ・サマリーの肖像」Jeanne Samary Aka La Reverie/ルノワール
※多くの人々に称えられ愛されてきたこの作品は、ロレンツォ・イル・マニフィコの黄金時代を完璧に映し出しているとともに、今なお人びとを魅惑し続ける不滅のアイコンでもある…。【引用:Amazon】
▶次のページは、「Ⅱ.有名絵画をめぐる映画4選」
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