ダイバーシティ(多様性)ある職場やチームこそが業務達成へのカギを握っていると言われる昨今。
ところで、ダイバーシティ(多様性)ってよく耳にしますが、その意味や使い方はいまひとつわからないのではないでしょうか?
ダイバーシティは 、“diversity” という英語が元になっています。
単にカタカナを並べられてもピンとこないコトバも、映画を通してならその意味か理解しやすいはず。
そこで紹介したい映画があります。
この記事と映画から、しっかり学べる3つのこと
タイトルは、『レイトナイト 私の素敵なボス』。
映画と本記事からはつぎの3点がわかります。
- 多様性に対する気持ちが自然になる
- 仲間とともにマンネリ気味だった仕事に新しい流れが生まれる
- 仕事で使える英語フレーズが学べる
ダイバーシティ(多様性)というコトバのニュアンスをつかむのにピッタリな映画です。
では、さっそく見ていきましょう!
『レイトナイト 私の素敵なボス』あらすじ
主人公キャサリン・ニューベリー(エマ・トンプソン)は、全米ネットワークの深夜トークショー「レイトナイト」の女性ホスト。
人気番組として30年も続いていたが次第に視聴率がさがりはじめていた。
ボスである局長キャロライン・モートン(エイミー・ライアン)から番組降板を言いわたされてしまう。
くわえて、キャサリンは仲間からも「フェミニストぶっても男性びいき」という批判で立場を追いこまれていく。
状況を覆すにはホストとして人気をとり戻して番組をたて直すほかない !
「男性びいき」をうち消すため、エンタテイメント業界での経験はないがインド系女性モリー・パテル(ミンディ・カリング)を雇用する。
もともとモリーは、異業種のケミカル・プラント(科学用品をあつかう工場)に勤務。
3か月のテスト期間つきとはいえ合格によろこぶモリー。
しかし、高学歴白人男性ばかりのチームからは、実力ではなく多様性から雇われただけと思われてしまう。
パワハラ上司キャサリンと男性チームのなかで、モリーは番組がふたたび人気をとり戻せるよう奮闘していく。
●エマ・トンプソン(Emma Thompson)
誕生日:1959年4月15日生まれ
星座:おひつじ座
身長:173cm
出身:イギリス・イングランド
▶おすすめの代表作品
最近作:エマ・ストーンの『クルエラ』、ディズニー最強ヴィランの「クセがすごいんじゃ!」
※カズオ・イシグロ氏の名作が映画化された名作。エマ・トンプソンの若い頃が見られます。
●ミンディ・カリング(Mindy Kaling)
誕生日:1979年6月24日生まれ
星座:かに座
身長:163cm
出身:アメリカ・マサチューセッツ州
▶おすすめの代表作品
※この映画の面白いのは、8人の女性のキャラクター。コメディアンのミンディ・カリングはユニークなジュエラーとして登場!楽しめます!
英語フレーズで学ぶ、ダイバーシティの意味・使い方
A Diversity Hire
さて、いよいよ仕事がはじまりチームを紹介されるモリーだったが、まわりは白人男性ばかり…。
しかも全員高学歴です。
男性たちも、モリーは女性でインド人だからと多様性による採用で実力ではないと陰口を叩いていました。
同僚:
Right now. It’s a hostile environment in which to be an educated white male.
高学歴の白人男性には厳しい環境だ
She’s like a diversity hire or something.
多様性の採用か じゃなければその手のもんだ
A Nepotism Hire
それを聞いたモリーは、多様性(diversity)のほうが縁故によるコネ(nepotism)よりきびしい競争を勝ち抜いているといい返します。
モリー:
I’d rather be a diversity hire than a nepotism hire.
家柄だけのコネ枠よりマシだわ
You Are Writer, So Write
次は、視聴率低迷をどうしたら立ち直せるか意見を出しあうシーン。
モリーは番組の改善すべき点を意見していました。
ポイントはよかったけれど、具体的にどんな中身を作ればよいかが抜けていました。
評論だけして肝心の具体案がない。社会人が仕事でやってしまいがちなパターンですよね…。
キャサリンに叱責され泣きじゃくるモリーに同僚が言いました ↓
同僚:
You need to stop giving advice and write something.
批判するよりネタを作れ
You are writer, so write.
キミはライターだろ、だったら(ネタを)書けよ
Your Earnestness Can Be Very Hard To Be Around
このセリフは、ネガティブなことが続いて落ちこんでいるキャサリンにモリーが労いの言葉をかけたつもりが逆に怒らせてしまったセリフです。
キャサリンのように大きな成功納めた人というのは他人が信じられなくなるのかも。
モリー:
I want you to know that you have changed my life forever.
あなたのおかげで私の人生は永遠に変わったんです
キャサリン:
You earnestness can be very hard to be around.
その熱意がうっとうしいのよ
Grit
キャサリンとモリーは世代的にも母と娘くらい離れてそうです。
ひとつのコトバ “grit” のつかい方にも開きがあります。
モリーの世代はじぶんの欠点、失敗などマイナスなところは他人とわかち合うことで成長していくものと考えています。
対してキャサリンは、マイナス面は決して表に出さない。
じぶんの中にしまいこんだまま弱みは見せないという心意気。
多様性だけでなく世代間のギャップはいつの時代にもありますね。
That’s what’s known as grit.
わたしには意地ってものがあるのよ
Just Give A Damn
意見の違いからモリーをクビにしてしまったキャサリン。
本心では、モリーのアドバイスこそがいまの自分を救ってくれるとはわかっていたのです。
キャサリンはモリーのアドバイスにしたがって、テレビの視聴者に向けて自分の内面を語りかけます。
すると、スタジオの観覧客や関係者など拍手喝采となるのでした。
番組を下ろすと常に衝突していた局長キャロラインも番組続投を知らせにきます。
次のセリフは局長キャロラインがキャサリンに「頑張りなさいよ!」という激励の意味です。
スラングで日常英会話ではおなじみのフレーズです。
思い悩んだり、ガッカリしている仲間や家族、恋人を元気づける意味で使える英語フレーズなので覚えておきましょう。
Just give a damn.
本気で取り組んで
I Need Your Pushiness
キャサリンは、モリーこそが心を開いて話しあえる相手だと正直に伝えます。
とはいえ、そこはキャサリン。
モリーに下手にならず皮肉めいた言いまわしの感謝表現。
I need you Molly. I need your pushiness and lack of boundaries.
モリー、あなたが必要なの しつこくて距離が行きすぎて
I need the annoying way you light up every time I walk into the room.
わたしに会うと 暑苦しく顔を輝かせるあなたがね
- pushiness 押しが強い
- lack of boundaries 境界線のない(どこでも)
- the annoying way いまいましいやり方
まとめ
ダイバーシティ(多様性)の意味や使い方がわかる映画『レイトナイト 私の素敵なボス』を紹介しました。
今作には、人種的マイノリティ、女性進出などダイバーシティ(多様性)に取りくむ社会の姿がコミカルでわかりやすく描かれています。
『レイトナイト 私の素敵なボス』を観るとつぎの3点がわかります。
- 多様性に対する気持ちが自然になる
- 仲間とともにマンネリ気味だった仕事に新しい流れが生まれる
- 仕事で使える英語フレーズ
目標に向かって頑張りつづけるモリー、キャサリン、白人男性陣の間で交わされるセリフはダイバーシティ(多様性)の意味はもちろん、職場や日常英会話でつかえる英語フレーズがたくさんでてきます。
もちろん、映画も面白いのでチェックしてぜひ英語学習に役立ててください。
《ライター:kisaragi》 クリックで担当記事一覧へ→
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