ハリウッドには2世スターと呼ばれる俳優たちが数多くいます。
今回紹介するジョン・デヴィッド・ワシントンもその1人。
父は『タイタンズを忘れない』や『イコライザー』などで知られ、度々アカデミー賞に輝いているあの名優、デンゼル・ワシントンです。
実はジョン・デヴィッドはデンゼルが有名になったことで窮屈さを感じ、一度はアメフト選手としての道を選んだ経歴の持ち主。
その後俳優へと転身した彼を一躍スターダムへと押し上げた作品といえば、クリストファー・ノーラン監督の『TENET テネット』ですよね。
私「もな」も『TENET テネット』を観て、ジョン・デヴィッドのたしかな演技力とアメフト仕込みの筋肉美に射抜かれてしまいました。
ジョン・デヴィッドの人柄がわかるエピソードから注目の次回作、そして必見のおすすめ作品を一挙に紹介します!
(冒頭画像:引用https://twitter.com/TENETJP/)
ジョン・デヴィッド・ワシントン:プロフィール
話題作への抜擢、アメフト選手から最旬の2世スターへ!
クリストファー・ノーラン監督10年ぶりの大作『TENET テネット』の主役に抜擢され、その名を世界中に知らしめたジョン・デヴィッド。
実は彼、7歳の時には俳優デビューしていました!
デビュー作は、父・デンゼルが主役を務めた『マルコムX』で、ジョン・デヴィッドはエキストラ出演。
その後はデンゼルが主演した『青いドレスの女』にも出演しています。
ジョン・デヴィッドは成長するにつれ、自分の父が「セレブリティ」であることに気づいていきました。
そして「デンゼルの息子」としてしか見られないことに窮屈さを感じ、アメフトに打ち込むようになったのです。
大学アメフトのスター選手として注目を浴び、卒業後もプロ選手として活躍。
12年間の選手生活を終え、2015年のドラマ『Ballers/ボーラーズ』への出演をきっかけに本格的に俳優活動を開始しています。
今や親の七光ではなく、独自の存在感を放っているジョン・デヴィッド。
彼の魅力は、アメフト選手として活躍し、俳優としては回り道をしてきた日々の積み重ねから生み出されているのかもしれません。
『TENET テネット』秘話から、父・デンゼルとのエピソードまで!
元アメフト選手であることや『TENET テネット』での役どころもあいまって、寡黙でストイックそうな印象を受けるジョン・デヴィッド。
しかし実際の彼は親しみやすく茶目っけがあることがわかるエピソードも!
それが、『TENET テネット』の撮影期間中の一幕。
役作りのための厳格なダイエットと運動を課せられていたというジョン・デヴィッド。
撮影でエストニアを訪れた際、地域限定のパプリカ風味のプリングルスを見つけ、思わず大量購入してしまったのだとか。
その後ホテルのエレベーターでノーラン監督とはち合わせしてしまったそうですが、ノーラン監督は見逃してあげたそうですよ。
ジョン・デヴィッドは撮影中に度々ダイエットの決まりを破っていたそうで、役どころのイメージとは真逆の面白エピソードにほっこりしてしまいます。
また、父であり俳優としては大先輩のデンゼル・ワシントンとの仲良しエピソードも。
2人はお互いの出演作のセリフを暗唱できるそうですが、ジョン・デヴィッドはデンゼルの代表作『グローリー』のセリフを丸暗記しているのだとか!
さらにコロナ禍の中でデンゼルの住む実家に帰省していたジョン・デヴィッドは、「夕食の時間には家にいること」というルールを守らされたそうですよ。
次回作は、壮大なSF作品『ザ・クリエイター/創造者』
ジョン・デヴィッドの期待の主演作は、2023年公開の『ザ・クリエイター/創造者』。
人間とAIとの戦争が激化する近未来で、兵器である少女のAIを守るために奔走する元特殊部隊をジョン・デヴィッドが演じます。
監督を務めたのは、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などで知られるギャレス・エドワーズ。
SFオタクであり親日家のギャレスが一から作り上げた架空の近未来都市「ニューアジア」の世界観が圧巻で、ジョン・デヴィッドもキャリア最高潮の演技を披露しているというから必見です。
SF大作での主演が続くジョン・デヴィッドですが、彼のたしかな演技力がわかる隠れた名作たちも存在します。
ジョン・デヴィッドの魅力が炸裂したおすすめ出演作品もみてみましょう!
おすすめ出演作品①:『ブラック・クランズマン』
ジョン・デヴィッドのアフロ姿に思わず目がいってしまう『ブラック・クランズマン』。
黒人警官のロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド)が、白人刑事フリップ(アダム・ドライヴァー)と手を組み、過激な※白人至上主義団体KKKに2人1役の潜入捜査をする……というクライム・サスペンスです。
1970年代に起きた※実話がモデルで、カンヌ映画祭でグランプリに輝いた他、名だたる賞を総なめしました。
※参考:実話モデル作品【管理人・選】
※19世紀半ば、南北戦争直後にアメリカ南部で組織された、白人至上主義結社クー・クラックス・クラン。1920年代、会員数は数百万人に達したといわれ、現在でも、全米で5000人が「クラン」と名のつく組織に所属しているといわれる。なぜ、クランの火種は燻りつづけるのか。世界的に排外主義の潮流が強まるなか、KKK盛衰の背景とメカニズムを考察する。【引用:Amazon】
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一見テンポの良いコメディ作品に見えますが、その実、ガツンと思考を揺さぶられる社会派ドラマでもあります。
同年に公開された『グリーンブック』ともよく比較される本作。
人種を超えた友情を描く『グリーンブック』と比べて、『ブラック・クランズマン』はアメリカの人種対立の壁は簡単には打ち破れないことを突きつけてくるのです。
一方で、作品の緊張感にそぐわぬ主演2人(ジョン・デヴィッドとアダム)のどことなくゆるくて抜けた演技が、「ふっ」と笑わせてくれるのも小気味良いポイント。
黒人警官がKKKに潜入するというぶっ飛んだ計画を、2人がドタバタ劇を繰り広げながら遂行していく様は、バディものとして純粋に楽しむことができます。
『TENET テネット』での寡黙な工作員のイメージを打ち砕く、ジョン・デヴィッドの見事なコメディアンっぷりに注目です。
おすすめ出演作品②:『マルコム&マリー』
Netflixオリジナル映画『マルコム&マリー』は、出演者たった2人、そしてたった1夜の物語を描いた作品。
コロナ禍という制約を逆手に取り、舞台も豪華な邸宅とその庭だけに絞って製作された野心作でもあります。
登場人物は、映画監督のマルコム(ジョン・デヴィッド)と恋人のマリー(ゼンデイヤ)。
新作映画のプレミア上映を終えて帰宅した2人ですが、ちょっとしたすれ違いから痴話喧嘩に火がつき、やがてそれが2人の抱える過去や問題をあぶり出し、愛を試される……という物語です。
マルコムとマリーが互いに気持ちをぶちまけたかと思えば、不穏な沈黙を漂わせたり、緊張がほどけてふざけ合ったりと、会話劇だけで展開するのに不思議と見飽きません。
35mmフィルムで撮影されたスタイリッシュなモノクロの映像や、マルコムとマリーの感情の起伏に合わせてチョイスされた音楽の数々も、本作を飽きることなく楽しめるポイントになっています。
そして何より、ジョン・デヴィッドとゼンデイヤの「素のカップルらしい演技」がお見事!
愛ゆえに相手に憎しみがわき、コロコロと感情が変わっていく様子を絶妙に表現していて、「分かる、分かる」と観る人の共感を誘います。
●ジョン・デヴィッド・ワシントン(John David Washington)
誕生日:生年月日 1984年7月28日生まれ
星座:しし座
身長:175cm
出身:アメリカ・ロサンゼルス
▶おすすめの代表作品
まとめ:天性のカリスマ性!
私「もな」が考えるジョン・デヴィッドの一番の魅力は、幅広い役どころに挑戦しながらも「ジョン・デヴィッドらしさ」を感じる演技をしているところです。
クリストファー・ノーラン監督も、「ジョン・デヴィッドには天性のカリスマ性がある」と語っています。
ジョン・デヴィッドの演技を見ればきっとあなたも、彼が独自の存在感と色気を放っていることに気づくはず。
遅咲きと言われるジョン・デヴィッドですが、これからの彼の出演作選びと活躍からますます目が離せません!
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ウェス・アンダーソン作品の世界観が大好き!ライターの「もな」です。
映画にどハマりしたのは、小学生の頃に『ロード・オブ・ザ・リング』を観てから。
それからというもの、映画は私の人生にとって欠かせないもので、大学では映画学を専攻しました。
私の書く記事が、誰かと素敵な映画との出会いの場になったら嬉しいです。
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