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こんにちは、イメージコンサルタントの咲里です。
2024年5月6日(現地時間)に開催された「メットガラ」。
今記事では2024年のテーマと、そのテーマから連想するオススメ2作品を紹介していきます!
(冒頭画像:https://www.vogue.co.jp/article/where-to-watch-the-2024-met-gala-livestream)
ファッション界のアカデミー賞、『メットガラ』とは?
ニューヨークのメトロポリタン美術館(通称:The Met)の衣装研究所部門(The Costume Institute)が毎年5月の第一月曜日からファッション展覧会(特別展)を開催。
その衣装研究所部門の1年間の活動資金を集めることを目的として開催初日に行われるチャリティーパーティーがメットガラ(MET GALA)です。
メットガラは特別展とリンクしたドレスコードが設定されており、参加するゲストたちはドレスコードに沿った華やかで個性的な衣装を披露し、毎年メディアを賑わせています。
こちらの画像は、「メットガラ2023」でファッションデザイナーのカール・ラガーフェルドの愛猫シュペットのルックで登場したジャレッド・レトです。
メットガラ2023の紹介はこちらをご覧になって下さい。
参考記事(by咲里):ファッション祭典『メットガラ』とは?2023年印象的ゲストのルック解説&オススメ映画!
特別展のテーマ:『スリーピング・ビューティー』
今年の特別展のテーマは「Sleeping Beauties: Reawakening Fashion(眠れる美への追憶―ファッションがふたたび目覚めるとき)」。
17世紀のエリザベス朝時代からステラ・マッカートニーなど、21世紀までの400年間に渡る約250点のコレクションアイテムが展示。
その中でも約50着ほどは二度と着用できないほど脆くなっている歴史的価値のあるアイテムとなっており、それらが今年のテーマ『スリーピング・ビューティー』を体現しています。
解釈が難解!?ドレスコードは『時間の庭』
特別展のテーマとリンクしたドレスコードは『The Garden of Time(時間の庭)』。
J.G.バラードが1962年に執筆した同名の短編小説からインスピレーションを受けているそうです。
小説のあらすじを紹介しますね。
‐ あらすじ ‐
アクセル伯爵夫妻の住む屋敷の庭には『時の花』が咲いています。
この花は時間を貯め、そして時間を巻き戻す花。
かつては十分な本数があり満開だった花たちも今や残りわずか。
しかし伯爵の屋敷には群衆が迫ってきています。
戻せる時間はあと少し。
そしてついに、伯爵は最後の『時の花』を摘むのです。
なんとも幻想的で繊細、文章の端々から美しさが滲み出ている小説です。
最後の『時の花』を摘んだ後がどうなるのか、ぜひ読んでみてください!
小説のあらすじを紹介したものの、「ドレスコードは『時間の庭』です」と言われてもピンときませんよね。
今年のドレスコードはとても難解で、解釈できる幅がとても広い!
アクセル伯爵夫妻を連想させる衣装、エリザベス朝時代を彷彿とさせる衣装、はたまた『時の花』そのものに扮したりする姿が見られるかも!?
ゲスト個々の解釈次第で衣装のバリエーションが無限になりそうで、とても楽しみです。
▶メットガラ2024の詳細はこちらの記事からご覧ください。
ヴォーグ・ジャパン:メットガラのすべて / MET GALA
ディオール・オートクチュールを題材、オススメ作品
今回の特別展から連想する衣装はやはりオートクチュール。
オートクチュールと言えばのディオールを題材にしたオススメ2作品を紹介します。
オススメ❶:『ディオールと私』(14)
ジル・サンダーのデザイナーだったラフ・シモンズが、2012年にディオールのクリエイティブ・ディレクターに就任。
初めて手掛けるオートクチュールのコレクションに向け、職人たちとともに奮闘する姿を追ったドキュメンタリーです。
右も左も分からないオートクチュール、歴史あるブランドの重圧、周囲の期待・・・ものすごいプレッシャーの中、ラフは新しいコンセプトとクラシカルなディオールのデザインを上手く融合させていきます。
ラフが考えたデザインを形にするのは縫製を担当する職人たち。
平面だった布が立体になりラフのデザインが具現化されていく様は魔法のよう!
ひとつひとつ手作業で縫い上げる衣装の数々は圧巻です。
オススメ❷:『オートクチュール』(21)
ディオールのオートクチュール部門でアトリエ責任者を務めるエステル(ナタリー・バイ)は、縫製職人としての引退が間近に迫る中、移民二世の少女ジャド(リナ・クードリ)と出会います。
ジャドの繊細で器用な手先に可能性を感じたエステルは見習いとして彼女を雇うのですが、不良少女のジャドは一筋縄ではいきません。
しかし二人はぶつかり合い助け合いながらエステルは生きる希望を、ジャドは希望を持つことや夢を見る喜びを得ていきます。
仕上がったドレスを見たジャドにエステルが「着ることで命が宿る」と言うシーンがあるのですが、このセリフは今年の特別展に通ずるところがあります。
特別展では「二度と着用できないアイテム」も展示されると先述しましたが、エステルのセリフを借りると、もう二度と命が宿ることのない洋服でありかつては命を宿していた洋服ということになります。
そう捉えるとなんと儚いことか・・・と筆者はひっそり感動(涙)。
かつて宿った命を現代に蘇らせるような展示になるのでしょうか?うーん、この目で見てみたい!!
まとめ:VOGUE JAPAN配信も必見!
メットガラのレッドカーペットの様子は、VOGUE JAPANのウェブサイトから配信されています。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
ヴォーグ・ジャパン:メットガラのすべて / MET GALA
《ライター:咲里》
映画大好き!ファッション大好き!が高じて、イメージコンサルタント
の視点から映画のファッション解説を書いています。
洋画ファッションを日本人が着こなすポイントもお伝えしていますので
皆さんの参考になると嬉しいです。
また、「星読みライター」としても、自ら学んだホロスコープを身近
に感じていただけるようにわかりやすく解説しています。
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