こんにちは!英語学習中のすどうゆきです!
洋画だと、原題と全然違う邦題が付くことってありますよね?
この記事では、日本語と英語でタイトルに相違のある映画を取り上げ、「この原題どういう意味?」を解消するとともに、少し掘り下げて英語学習に生かそうと思います!
今回は【ドラマ作品編】!
■英語原題の意味シリーズ:この洋画の原題どういう意味?タイトルで楽しく学べる英語と文化【ラブストーリー作品編】
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/SorryWeMissedYou/)
『サンキュー・スモーキング』/Thank You for Smoking
意味は「喫煙に感謝します」。
タバコ業界のロビイストとして働く主人公ニック(アーロン・エッカート)の活躍を描く社会風刺コメディ。
ちなみにこういった風刺ものをsatire=サタイアと呼んだりします。
その風刺はタイトルにも及んでおり、本来街でよく見かける掲示物だとThank You for NON Smoking=「禁煙へのご協力に感謝します」のところを、タイトルでは逆の意味にしてしまっているんですね。
『マイレージ、マイライフ』/Up in the Air
意味は「宙ぶらりん」
“up in the air”は、物事が漠然としたようす、意思決定がまだなされていない状況を表します。
世界を飛び回るビジネスマン・ライアン(ジョージ・クルーニー)の飛行機での移動と彼の心情、人生設計を象徴するかのようなタイトルです。
『サンキュー・スモーキング』と同じジェイソン・ライトマン監督作品。
『家族を想うとき』/Sorry We Missed You
意味は、「お届けにうかがいましたがご不在でした」&「ごめんなさい、あなた方のことを見逃してしまって」
前者は決まり文句で、宅配物の不在届によく書いてあるフレーズ。
そして後者は、文字通りの訳ですが、映画を観ればどんな文脈の言葉かしっくりくるはず。
イギリスの社会問題をリアリズム視点で描いてきた名監督ケン・ローチ作品。
『ビリーブ 未来への大逆転』/On the Basis of Sex
意味は、「性別に基づいて」。
on the basis of ~=~に基づいて、基づく、という意味で、法律やビジネスに関する場面でよく使われます。
本作の中でも何度か台詞に出てくるワードです。
性別に基づく法律…それって法の基の平等に違反しているんじゃないの?という憤りをエネルギーに変えて奮闘する、若き日の※RBGの自伝的物語。
■「RBG」のこと【管理人・選】
※1993年からアメリカ最高裁判事に。リベラル派の砦として、また、その生涯が伝記映画「ビリーブ 未来への大逆転」や、ドキュメンタリー「RBG 最強の85才」で紹介されるなど、ポップアイコンとしても人々に愛されたが、2020年9月18日に惜しくも世を去った。
ワークアウトによって鍛え抜かれた驚異の肉体をもち、心身ともに強靭なRBG。彼女の人生哲学とは…?【引用:Amazon】
『ドリーム』/Hidden Figures
意味は、※「知られざる者たち」。
これ、筆者は結構お洒落なタイトルだと思っていて、それだけに邦題が残念だなーといつも感じる映画です。
「知られざる者たち」と上記しましたが、ダブルミーニングの構造になっており、
Figure(s)は人物のほかに形や数字を意味することがあるので、「隠された・知られざる数字」の意味も込められています。
NASAによる宇宙開発の発展の裏には、歴史から隠された立役者の努力、知られざるデータ等があったということですね。
■「Hidden Figures」原作と作品情報【管理人・選】
※1943年、人種隔離政策下のアメリカ。数学教師ドロシー・ヴォーンは、“黒人女性計算手”としてNASAの前身組織に採用される。コンピューターの誕生前夜、複雑な計算は人の手に委ねられ、彼らは“計算手(コンピューター)”と呼ばれていた。やがて彼らは宇宙開発の礎となり、アポロ計画の扉を開く――!差別を乗り越え道を切り拓いた人々の姿を描く、感動の実話。映画『ドリーム』原作。【引用:Amazon】
『はじまりのうた』/Begin Again
意味は「やり直す」。
begin=始める、again=もう一度、という意味のシンプルな単語でできたタイトル。
邦題も作品のニュアンスをうまく拾っていると思います。
人生の挫折を味わっているグレタ(キーラ・ナイトレイ)とダン(マーク・ラファロ)が様々な人を巻き込みながら、再起を目指すストーリー。
音楽をテーマに映画を撮り続けるジョン・カーニー作品。
『ウォールフラワー』/The Perks of Being a Wallflower
意味は「仲間外れの特権」。
perks=特権、特典、being ~=~でいること、Wallflower=壁の花、ということで、「いつも1人ぼっちでみんなの輪に入れず、窓際にいがちな者の特権」といった感じです。
主人公チャーリー(ローガン・ラーマン)ことを表現したタイトルです。
まとめ
今回はドラマ作品をテーマに洋画原題の世界を紹介しました!
外国語学習では、自分が興味を持てる分野を味方につけていくのがおすすめです。
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《ライター:すどうゆき》 担当記事一覧はこちらへ→
●洋画好きのすどうです。英語が飛び交う環境で働くペーペー社会人。
映画鑑賞で英語上達を画策中。
※春は出会いと別れを描いた作品、夏は美しい海やヴィヴィッドカラーの風景など、365日それぞれの日に合わせた映画とその舞台となった風景を収録。 国内最大級の映画レビューサービス“Filmarks(フィルマークス)”が選定した、とっておきの作品が勢揃いです。【引用:Amazon】
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