こんにちは、好きなゲームは「ファイヤーエムブレムシリーズ(任天堂)」のライターすどうゆきです。
任天堂といえば、映画『スーパーマリオブラザーズ』も日本公開!
しかし、今回ご紹介する映画はマリオではなく…U-NEXTで独占配信中の『セガvs.任天堂 console wars』!
(console wars:consoleは出入力装置のことで、「ゲーム機戦争」のこと)
映画『スーパーマリオブラザーズ』で「やっぱり任天堂好きだな」と思った方にも、SEGAのゲームを懐かしみたい方にも、ゲーム業界に興味があるあなたにも激プッシュしたい1本です。
(冒頭画像:引用https://twitter.com/watch_UNEXT/)
『セガvs.任天堂 console wars』:あらすじ
『セガvs.任天堂 console wars』は、両社よるゲーム史に残る覇権争いのバトルを描いています。
任天堂が誇る「マリオシリーズ」の大躍進、そしてセガのアイコン「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の誕生秘話を知ることができる、ゲームファン必見のドキュメンタリーです。
日本語音声版には杉田智和、大塚芳忠ら豪華声優陣が出演しています。
ゲーム業界に携わる企業戦士の、アツいバトル史
1990年代、両社は、米国ゲーム機市場においてその頂点に立つべく、激しい広告宣伝戦を展開していました。
本作では、両社の代表的な商品である「セガサターン」と「ニンテンドウ64」が発売された頃の様子を捉えています。
両社の企業戦士たちによる、それぞれの商品の特徴や優位点をアピールするための作戦と、その裏にある思惑がとにかくアツい!
こんなにエモーショナルに、遊びを追求することにエネルギーを注ぐ者たちがいたなんて。
当時を振り返る、元そして現社員の皆さんのコメントにも熱が入ってるのがわかります。
■任天堂の強みと歴史【管理人・選】
※不況下でも快走を続け、今や米アップルなどと比較されるイノベーション・カンパニーとなった任天堂。独創的な商品開発の舞台裏、“驚き”を生み出す仕組み、創業から受け継がれる哲学など、同社独自の「突き抜けた強さ」の秘密を解き明かす。
当時の任天堂は、米国家庭用ゲーム機市場のシェアの90%以上を占めていたということで、若年層を中心にものすごい人気があったんですね。
作中でも、クリスマスにスーパーファミコンを手にした子供たちが「ニンテンドー!」と歓喜の叫びをあげる映像がこれでもか!と写されて、その勢いのすごさがわかります。
この「クリスマスプレゼントに選ばれるかどうか」、というのが結構大事で、今よりも娯楽の種類が限られていた当時はクリスマス商戦が利益を左右するものであったわけです。
一方のセガは、(今もそうですが)アーケードゲーム中心の中小メーカー。
米国進出のきっかけもアーケードゲームの輸出だったそうです。
この弱小チームセガのUS部隊がいかに任天堂を追い詰める存在に至ったのか?!が今作のテーマです。
■SEGAの歴史と強み【管理人・選】
※セガ入社以来ゲーム機開発に携わり、SG‐1000から、メガドライブ、セガサターンと家庭用ゲーム機の開発責任者を務め、ドリームキャストを最後に撤退する時には社長として後始末を付けた。(中略)採算を度外視し、最先端のテクノロジーを積極的に取り入れた先鋭的なハードウェアでファンを魅了しつづけた、セガ家庭用ゲーム機開発の裏には何があったのか。【引用:Amazon】
セガが送り込んだ、すばしっこい刺客・ソニック!
セガが、任天堂の顔・マリオの対抗馬として選んだのは、すばしっこい青ハリネズミのソニック!
実はソニックの「すばしっこい動き」というのがポイントで、当時8bitゲーム機中心だった中、セガはいち早く16bitゲーム機を販売したのですが、その際にセガはソニックをひっさげて「速くてクールなゲーム体験」を売りにしたのです。
(bit数とは簡単に言うと、数字が大きくなるほど映像がきめ細やかになって綺麗になる、という感じ。)
このソニックの機敏な動き×16bit映像美が若者世代にヒット!
同時期に出された刺激的な広告の効果も相まって、セガにハマった者達に「ニンテンドーのマリオはもはや単調でつまらない」と言わしめたのです。
さて、気になる両社のその後のバトルの行方は、ぜひ本編でご確認ください!
新たなライバル「ソニー・プレイステーション」の復活!
セガとの闘いを終えた任天堂。
しかし、新たなライバル「ソニーのプレイステーション」が待ち受けていた…!
一難去って、また一難なのです。
闘いはまだまだ続きます…。
■「ソニーの再生」【管理人・選】
※かつて世界にその名をとどろかせたソニーは、未曽有の危機に見舞われていた――。(中略)キャリアの始まりはCBS・ソニーでの音楽事業。バラバラだったソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)・アメリカを改革し、次にプレイステーション3の販売不振に悩むSCEを立て直す。そしてソニー社長となり、巨額赤字に苦しんだ名門企業を再生。【引用:Amazon】
まとめ
今回はU-NEXTで独占配信中の『セガvs.任天堂 console wars』をご紹介しました!
任天堂ゲームで育ってきたスーパー任天堂派の私は、任天堂の歩みを振り返りながら楽しく鑑賞しました。
セガはセガで任天堂との戦いの中で、同時に内なる敵との戦いもしていたんだなぁ…という新たな発見もあり、ゲーム業界・ゲーム会社に興味のある方にはおすすめです。
ブレイク・J・ハリス著の、原作ノンフィクション本はこちら。
《ライター:すどうゆき》 担当記事一覧はこちらへ→
●洋画好きのすどうです。英語が飛び交う環境で働くペーペー社会人。
映画鑑賞で英語上達を画策中。
※トム・カリンスキーがセガ・オブ・アメリカのCEOに就任したのを機に、潮目が変わりはじめる――。「チーム・カリンスキー」が次々に繰り出す常識破りの奇策は、セガと任天堂の間に莫大な収益をめぐる「仁義なき戦い」を引き起こした。ソニックとマリオ、日本とアメリカがにらみ合い、家庭から米連邦議会に至るまで、あらゆる戦場で繰り広げられた激闘の行方は? 600億ドル産業を生み出した企業戦争の内幕に、200人を超える取材で迫る痛快群像ノンフィクション。【引用:Amazon】
記事へのご感想・関連情報・続報コメントお待ちしています!