『スキャンダル』はセクハラ訴訟で20億円払った実話映画、真実は?

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第92回アカデミー賞、本作でカズ・ヒロ氏が「メーキャップ・ヘアスタイリング賞」を受賞!

『スキャンダル』は、全米№1のニュース専門放送局、FOXニュース(FNC)社で2016年に起こったセクハラ訴訟を題材にした実話映画です。

「セクハラ」事件といえば、確かにその会社にとっては「スキャンダル」なのでしょうが、原題は『Bombshell』。

もっと深刻でした。

「Bombshell」のひとつの意味は、大企業のトップを最終的に辞任させた「爆弾」の意味と、性的な俗語「かわいこちゃん」の意味とを掛け合わせたタイトルだったのです。

2016年といえば、アメリカの大統領選挙選中に起こった出来事で、政治的背景をもった訴訟でもありました。

当然、当時のトランプ大統領(候補)も実名で登場してきます。

いったい、FOXニュース社で何があったのでしょう?

FOXニュース社(FNC)と、実名登場の主要人物

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左:シャーリーズ・セロン 中:ニコール・キッドマン 右:マーゴット・ロビーhttps://www.facebook.com/BombshellMovie/

前トランプ・アメリカ大統領が、主要マスメディアが発信するニュースをフェイクニュースと言い切ったのは記憶に新しいところ。

しかし、FOXニュースだけは違っていました。

アメリカでは、FOXニュースはトランプ前大統領の所属する共和党寄りといわれているニュース局なのです。

映画は、そこで働いていた実際の社員がモデルで、主要人物は実名登場します。

ちなみに、現在も生存しています。

この辺がアメリカ映画のすごいところで、事件の約2年後から制作、今も現存する放送局を「スキャンダル」映画にしてしまったのです。

CEOを提訴した、キャスターのグレッチェン・カールソン

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「ニコール・キッドマン」https://www.facebook.com/BombshellMovie/

FOX社では、長年にわたりトップによるセクハラが恒常化していました。

たまりかねてセクハラを提訴した人物が「グレッチェン・カールソン」で、ニコール・キッドマンが演じます。

FOXニュース社のベテランキャスターです。

セクハラの言動とともに、活躍していた最前線の担当を外されてしまいます。

トップとは、同社の会長兼CEOであるロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)

CEOとは最高経営責任者のことで、まさに会社の絶対権力者だったのです。

●ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)


Nicole Kidman(画像:Amazon)

誕生日:1967年6月20日生まれ(ふたご座)

身長:180㎝

出身:ハワイ~オーストラリア

▶ニコール・キッドマンの出演映画一覧

▶おすすめ代表作品


スキャンダル (予告編)

※エンディングのニコール・キッドマンはさすが見どころ!


ストレイ・ドッグ(予告編)

参考記事:グーグルアースが繋ぐ奇跡の感動実話、『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』

提訴に同調する、FOX局の人気キャスター

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シャーリーズ・セロン『スキャンダル』https://www.facebook.com/BombshellMovie/

提訴に同調するのが、同社の人気ニュースキャスター「メーガン・ケリー」で、(シャーリーズ・セロン)が演じます。

ところで、ニコール・キッドマンとシャーリーズ・セロンの二人の画像をご覧になって、なんだか雰囲気が違うことに気付かれた方も多いのではないでしょうか。

実はこの映画、二人が演じた実在人物に似せるために限りなく「特殊メイク」が施されたのです。

そして、メイクを担当した日本人カズ・ヒロ氏が、アカデミー賞「メーキャップ・ヘアスタイリング賞」を受賞したのはこの特殊メイクに対してでした。

参考記事:特殊メイクの有名女優・俳優、「いったい誰?」話題の映画シーンからクイズ!

●シャーリーズ・セロン(Charlize Theron)


Charlize Theron(画像:Amazon)

誕生日:1975年8月7日(しし座)

身長:177㎝

出身:南アフリカ共和国

▶シャーリーズ・セロン出演作品一覧

▶おすすめの代表作品


アトミック・ブロンド(予告編) 

参考記事:スパイ映画おすすめ3選、女スパイのミッションと生きた政変の時代


モンスター (予告編)

ここまでが実在の人物ですが、今作にはもうひとり一般社員を代表する形でモデル化した「セクハラ被害者」が登場します。

ニュースキャスターの座を狙う架空の人物、「ケイラ・ポスピシル」マーゴット・ロビーが演じます。

セクハラの代償、「FOX20億円で和解成立」

さて、この映画、実話という意味で結論はすでに世間では周知の事実でネタバレ済です。

ひとりの女性キャスターが、勤務する大企業のトップをセクハラで提訴したというニュースに驚いたのはもちろんですが、訴訟の結末にはさらに驚かざるを得ません。

AFP通信が報じた実際のニュースでは、FOX社から20億円で和解が成立したと伝えています。

参考記事:AFP通信の実際のニューズ

金額は推測とはいうものの、ニューヨークタイムズ社も同額の和解金での解決を報道しています。

なんともすさまじい金額ではないでしょうか!

静まりかえる社内、メーガン・ケリーの場合は?

さて、グレッチェン・カールソンが提訴したとわかった時、FOXニュース社の社内の雰囲気はどうだったのでしょう?

「私もそうだったのよ!」とオープンに声を上げる風潮を「#MeToo運動」と言い出したのは、FOX訴訟から一年後の話。

しかし、この時から社内では間違いなく「私も!」の声が出始めていました。

事実、提訴した(あるいは提訴にかかわった)人物は複数人あったとされています。

このあたりのムーブメントが、映画の中でどう表現されているか見どころです。

中でも、提訴を大きく動かしたとされるメーガン・ケリーの場合は、第一線から外されていたグレッチェン・カールソンと違って複雑でした。

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彼女は、FOXニュースの人気番組を担当する人気キャスターだったのです。

彼女は大統領選挙選の期間中に、本来FOXニュース社として応援すべき共和党トランプ候補に対し、逆に彼の「セクハラ問題」を厳しく非難していた経緯があったのです。

同時に、彼女はトランプ候補から執拗にTwitterでやり返されていました。

共和党の息のかかったFOXニュース社のCEOに対して、共和党からどんな圧力があったのか興味あるところです。

そこで起こった、同じ社内の同僚グレッチェン・カールソンによる提訴。

メーガン・ケリーの取った行動に注目したいところです。

内部告発の時代 (平凡社新書) [ 深町隆 ]

セクハラもそうですが、社内の不正に対し、勇気を出して声を上げる「内部告発」は増えてきています。

特に有名な内部告発は、映画にもなった2013年の「スノーデン事件」です。

これは、元CIA職員のエドワード・スノーデンが、国家のよる個人情報侵害が日常的であるとしてマスコミにリークした事件です。

興味のある人は、下記の記事をご覧ください。

参考記事:「元CIA職員の告発映画『スノーデン』、事件から今も逃亡する実録モノ!」

スノーデン 日本への警告 集英社新書 / エドワード・スノーデン 【新書】

また、日本のマス・メディアで、実際に起こったセクハラとレイプ被害を訴えたドキュメント本があります。(2017年訴訟)

Black Box [ 伊藤 詩織 ]

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参考記事:3月8日「国際女性デー」京都新聞社説

シャーリーズ・セロン、主演女優賞でのノミネート!

今作は、グレッチェン・カールソンの勇気ある行動をたたえる一方で、事件の経緯や関わった人たちの思惑など知りたい点がいっぱいの映画!

ちなみに、第92回アカデミー賞では3部門にノミネートされています。

主演のメーガン・ケリーを演じたシャーリーズ・セロンに主演女優賞

キャスターを目指す若手社員のマーゴット・ロビーに助演女優賞

スキャンダル,マーゴット・ロビー,助演女優賞
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そして、日本人メイクアップアーティスト、カズ・ヒロ(辻一弘)氏メイクアップ&ヘアスタイリング賞の3冠です。

登場するシャーリーズ・セロンやニコール・キッドマンの顔がなんだか変だと思いません?

これは限りなく本人に似せたカズ・ヒロ氏のメイクの結果でした。

カズ・ヒロ氏は、第90回の『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で同賞の受賞歴があります。

そして、2月10日の授与式で、見事、「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」を獲得しました!

顔に魅せられた人生 特殊メイクから現代アートへ [ 辻一弘 ]

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ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 [ ゲイリー・オールドマン ]

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