2020年は、コロナ禍の中とはいえたくさんの映画が公開されました!
中でも、日本映画『鬼滅の刃』は、コロナのハンディを克服して余りある興行収入ランキングトップに躍り出たニュースには驚きです。
一方、洋画も頑張っており下半期に『TENET テネット』や『ワンダーウーマン1984』といった大作が公開され話題をさらいました。
ほとんどの作品は、順次、DVD化や動画配信されファンを楽しませています。
今記事では、2020年の劇場公開の中から特に話題になった作品やおすすめ作品を厳選。
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▶メインキャストのミニ情報も参考に!
●誕生日 ●身長 ●出身 ●出演映画 ●おすすめの代表作 ●関連情報 etc
《2020年公開おすすめ作品 目次》
1.TENET
『TENET テネット』、クリストファー・ノーラン監督の世界観
2020年公開映画の中で、クリストファー・ノーラン監督『TENET テネット』ほど話題になった映画はありません。
公開前から、謎のストーリーが噂されていましたが、やっぱりちょっと難解さが残った映画です。
一度では理解できないと言われたのが、キーワードとなった「時間の逆行」。
監督の世界観を理解するには、解説するサイトを参考に複数回見るものひとつです。
一方、アクション映画、国際スパイ映画として観れば十分楽しめる映画です。
さらに、話題のポイントとなった超長身の美人「キャッツ」(冒頭画像:。
今作でさらに注目度の上がった、エリザス・デビッキが演じています。
彼女の動きを中心に鑑賞すると、案外わかりやすく楽しめるストーリーかもしれませんよ。
参考記事:『テネット』で注目、エリザベス・デビッキ。超身長のモデル的美女!
●エリザベス・デビッキ(Elizabeth Debicki)
誕生日:1990年8月24日
身長:190㎝
出身:オーストラリア
参考記事:注目度上昇中、オーストラリア出身の女優・俳優、出演映画も一挙に紹介!
▶おすすめ出演作
2.The Aeronauts
『イントゥ・ザ・スカイ 』、Amazonオリジナル作品
特撮とわかっていても、この大空を満喫できる映画はぜひ見て欲しい1本です。
時は、1862年。日本では明治維新前の「寺田屋事件」の頃。
気象観測のために、まだまだ気球を重宝していた時代です。
その気球に乗り込んだのが、気象学者のジェームズ・グレーシャー(エディ・レッドメイン)。
彼を先導するために一緒に乗ったのは、プロの女性気球乗りアメリア・レン(フェリシティ・ジョーンズ)。
気象学者にとっては、高度が上がるほど収集できるデータは貴重なものになります。
アメリアも、未知の高度1万メートル越えに魅せられ、二人はどんどん高みへと…。
イントゥ・ザ・スカイ ~気球で未来を変えたふたり~(作品情報)
しかし、急激に低下する温度の中で装備にはおのずと限界があり、気球は予期せぬトラブルを起こします。
さあ、「大空を満喫」していたのも束の間、下界が見えなくなる頃には恐怖もピークに。
高所恐怖症の人は、座っている椅子のひじ掛けにしがみついて見た方がいいかもしれません。
作品詳細:映画『イントゥ・ザ・スカイ 』、強い女性が似合うフェリシティ・ジョーンズ主演
●フェリシティ・ジョーンズ(Felicity Jones)
誕生日:1983年10月17日
身長:160㎝
出身:イギリス・ バーミンガム
▶おすすめの代表作品
3.A Hidden Life
『名もなき生涯』、こころが震える実話映画
第二次世界大戦中のナチスの蛮行を描いた映画はたくさんあります。
今作、『名もなき生涯』で描かれる主人公フランツ(アウグスト・ディール)とその妻フランチスカ(ヴァレリー・パフナー)も間違いなくその犠牲者です。
しかし、事情は大きく違っていました。
フランツは、1938年にナチスドイツに無理やり併合されたオーストラリア人でした。
山岳の豊かな地で農業を営む夫婦にも、戦争の足音は確実に忍び寄ってきます。
しばらくして、フランツに届いたのは自国ではなくドイツ軍から徴兵を知らせる令状です。
求められたのはヒトラー総統への忠誠を誓う、「ヒトラー宣誓」いわゆる「ハイル、ヒトラー!」でした。
入隊する時の一番最初の入口ですが、なんとフランツはそれを拒否したのです。
拒否が意味するところを知っている他の人たちは、仕方なく儀礼と割り切っていく中、フランツの取った行動は村中を驚かせます。
クリスチャンであった彼を説得しようとする地元神父、妻や小さな子どものことを考えるよう諭す村人たち。
本人以上に動揺が走り、フランツの救済方法を模索する仲間をよそにフランツの頑なな信念に心の震えが止まりません。
作品詳細:『名もなき生涯』は実話映画。ナチスを拒否した農夫と妻の慟哭に涙
4.Ford v Ferrari
『フォードvsフェラーリ』、伝説のレーサー「ケン・マイルズ」
映画の舞台は、毎年、自動車メーカーの威信をかけて行われる、24時間耐久レース「ル・マン」。
今作『フォードvsフェラーリ』は今では伝説となった、1960年代のアメリカのフォード車対イタリア・フェラーリ車の戦いを描いた映画です。
「伝説」が意味するのは、「ルマン66」のレース結果と、フォード車のドライバーであった「ケン・マイルズ」(クリスチャン・ベール)。
1960年代のル・マンは、イタリア・フェラーリ社の牙城でした。
屈辱に燃えたアメリカ・フォード社が社運をかけて挑戦、フォード二世会長の金に糸目を付けぬやり方で初のアメリカ車優勝を目論見ます。
タッグを組んだのが、元レーサーのキャロル・シェルビー(マット・デイモン)。
そして、キャロルは当時くすぶっていたレーサー「ケン・マイルズ」を誘います。
頑固な二人の喧嘩と、勝負を賭けたレース展開のエンディングは最高の見ものです。
作品詳細:『フォードvsフェラーリ』、ル・マン66に挑んだ伝説のケン・マイルズ
5.Richard Jewell
『リチャード・ジュエル』、FBIが仕掛けたえん罪事件
実直でまじめな主人公、リチャード・ジュエル( ポール・ウォルター・ハウザー)がそんまま映画タイトル『リチャード・ジュエル』に。
FBIに仕掛けられたえん罪と戦う主人公です。
と言っても、まじめで余計なことをしゃべりすぎるリチャード、本当にイライラしますヨ。
しかし、彼を助けるのがリチャードの人間性が好きなブライアント弁護士(サム・ロックウェル)。
ブライアントの忠告もあって、はじめてリチャードは「嵌められている」ことに気付きます。
そもそも、なぜ彼はえん罪を被りそうになったのでしょう。
もともとリチャードは、正義感が強い人間でした。
転職する中で見つけた仕事が、イベント会場の警備員。
ベンチの下に偶然見つけた不審なバッグをすぐさま警察に通報するとともに、周囲の観客を安全な場所へと誘導し出します。
しかし、バッグは突如爆発!
逃げ切れなかった観客の中から負傷者を出してしまいます。
最初地元紙は、「被害を最小限に食い止めた第一発見者」と英雄視するも、真犯人が見つからない中でFBIのプロファインリングは、第一発見者のリチャードを怪しみ出したのです。
食い違いがどこから始まったのか、じっくり見届けて下さい。
作品詳細:実話映画『リチャード・ジュエル』、FBIが作った恐ろしいえん罪事件!
●サム・ロックウェル(Sam Rockwell)
誕生日:1968年11月5日
身長:175㎝
出身:アメリカ・カリフォルニア
▶おすすめの代表作品
6.Cats
『キャッツ』、テイラー・スウィフトが悪ネコに!
劇団四季など、有名な舞台ミュージカルを映画化した『キャッツ』です。
映画化ならではの面白さは、圧倒的な舞台設備があげられます。
「ネコサイズ」に合わせた街並みや家の中の様子が、映像ならではの臨場感で迫ってきますよ。
加えて、キャスト陣の「ネコになりきった」姿や仕草はなかなかの見ものです。
ヒロインになる主人公の白猫ヴィクトリア(フランチェスカ・ヘイワード)は、本格的バレーダンサー。
バストファー・ジョーンズ(ジェームズ・コーデン)、オールド・デュトロノミー(ジュディ・デンチ)など多彩なハリウッドの名優によって演じられます。
さあ、そして注目は「悪ネコ」のボンバルリーナ。
体のラインがクッキリの、セクシーな赤ネコで登場するのはなんとテイラー・スウィフトです。
クライマックスの「ジェリクルキャッツ」に興じるネコたちの舞踏会に突如現れ、ネコの媚薬「CatNip(またたび)」を巻き散らかすではありませんか。
そして、歌う歌は「マキャヴィティ」です。
作品詳細:映画化『キャッツ』の魅力、悪ネコ役テイラー・スウィフトを見逃すな!
(ちなみに、『キャッツ』を酷評する批評家もいますが筆者は好きな映画です。)
●テイラー・スウィフト(Taylor Swift)
誕生日:1989年12月13日
出身: アメリカ・ペンシルベニア
身長: 178 cm
7.Bombshell
『スキャンダル』、実在TV局FOX社のセクハラ訴訟
原題は、『Bombshell』。
アメリカの実在する大手TV局「FOX」社で、突然のセクハラ訴訟を受けたCEO(最高経営責任者)にとってはまさに「爆弾!」。
日頃のCEOの目に余る性的な嫌がらせは、社内では誰もが知るところでした。
「#metoo」運動と前後してセクハラを訴えたこの事件は、多くの女性の賛同を得るところとなり映画も大ヒット。
会社の図々しいトップを摘発することになる社員を演じるキャスト陣が、いずれもハリウッドのトップ女優とあって実録事件に迫力が加わりました。
最初の訴えを起こしたグレッチェン・カールソンにニコール・キッドマン、追随した社内のトップキャスターのメーガン・ケリーにシャーリーズ・セロン、そして全社員を代表する形で反旗を上げたケイラ・ポスピシル にマーゴット・ロビーと三大スターが共演。
見せ場タップリで、ラストには溜飲の下がる映画です。
作品詳細:『スキャンダル』はセクハラ訴訟で20億円払った実話映画、真実は?
●ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)
誕生日:1967年6月20日
身長:180㎝
出身:ハワイ~オーストラリア
▶おすすめ代表作
●マーゴット・ロビー(Margot Robbie)
誕生日:1990年7月2日
身長:168㎝
出身:オーストラリア
8.Midsommar
『ミッドサマー』、明るすぎる新感覚ホラーとは?
ホラー映画と言えば、暗闇に閉ざされた狭い空間で突如出現するモンスターに度肝を抜かれる…。
そんなイメージが多いのですが、今作『ミッドサマー』は違っていました。
ミッドサマーは、スウェーデン語の「夏至祭」。
学生仲間に誘われるまま、太陽の沈まない白昼の北欧を訪れた主人公ダニー(フローレンス・ピュー)以下のメンバーが、不思議な光景を次々に見聞きします。
画像にあるように、一面のお花畑の中で行われるお祭りに、両親を亡くしての傷心旅行だったダニーもこころが洗われていくことに。
しかし、何かがおかしいと感じ始めた時、仲間がひとりひとり行方不明になっていきます。
同行した恋人も頼りにならない中、ダニーは何かに目覚めさせられていくことに。
(途中、ちょっとショッキングなシーンが現れるので心してご覧ください。)
参考記事:『ミッドサマー』は明るすぎる新感覚ホラー、好き嫌いが分かれる理由
9.The Bra
『ブラ!ブラ!ブラ!』、アゼルバイジャンの「青いブラ」
もし、『ミッドサマー』を見て、恐怖の余韻でこころが動揺しているようなら今作、『ブラ!ブラ!ブラ! 胸いっぱいの愛を』がおすすめ。
「胸いっぱいの愛」どころか、「ブラ」がいっぱい出てきます。
爽やか感がいっぱいの、可愛くてほほえましい映画で気分転換にはピッタリ!
(ちなみに、セリフが全くなくボーっと観ているだけで楽しめますよ。)
主人公のヌルラン(ミキ・マノイロヴィッチ)は、アゼルバイジャンの山あいを走る貨物列車の運転士です。
定年を間近に控え、最後まで仕事をやり遂げようと思っていた矢先、運転終了後の列車点検で取っ手に引っかかっていた青いブラを見つけます。
草原を突っ走る時はいいのですが、問題は街中に突入した時。
付近の住民は、何の気遣いもなく線路を跨いで洗濯物を干す習慣があったのですが、きっとその時ひっかけたのではと記憶が蘇ります。
同僚が捨ててしまえと言う中で、ヌルランは勤務後に「持ち主探し」を始めたのです。
心当たりのある家を訪問し、「このブラはあなたの?」と尋ね歩くヌルラン。
果たして、持ち主は名乗り上げてくれるのでしょうか?
作品詳細:『ブラ!ブラ!ブラ! 胸いっぱいの愛を』アゼルバイジャンに溶け込むメルヘン
10.Charlie’s Angels
『チャーリーズ・エンジェル』、女スパイのコミカル映画
往年の映画ファンには懐かしい、「チャーリーズ・エンジェル」のリメイク版です。
何度かリメイクされていますが、興味はやっぱり3人の女スパイ「エンジェル」に起用されたのは誰かという点。
今作、『チャーリーズ・エンジェル2020』では、こんな売り出し中の女優が登場しました。
クリステン・スチュワートすナオミ・スコット エラ・バリンスカの三人です。
前2人の出演した代表作は以下通りです。
●クリステン・スチュワート(Kristen Stewart)
誕生日:1990年4月9日
身長:165㎝
出身:アメリカ・カリフォルニア州
▶おすすめ代表作
今作は、3人のいわばシスターフッド映画。
女性同士連携しながら、ボスのミッションを実行していきます。
「カッコ良さ」「コミカルさ」、そして今流行の「シスターフッド」を楽しんで下さい。
加えて、今作の話題としてアリアナ・グランデがはじめて、映画のエグゼクティヴ・プロデューサーになったこと!
全編通じて流れる、彼女の軽快なサウンド・トラックを一緒に楽しんで下さい。
作品詳細:『チャーリーズ・エンジェル』は、女スパイ3人のシスターフッド映画!
11. Birds of Prey
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』
『スーサイド・スクワット』で、マーゴット・ロビーの怪演に衝撃を受けた人は、さらにバージョン・アップした彼女を見ることができます。
前作でジョーカーと破局することになった、その後の元精神科医ハーレイ・クインを描いた作品です。
『チャーリーズ・エンジェル』と同じく、こちらも登場する女性メンバーがそれぞれの過去の傷を乗り越え、力を合わせて巨悪に立ち向かいます。
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(予告編)
巨悪との殺戮シーンでは凄惨になりがちですが、特徴は何と言っても映像のキレイさです。
もともと暴力映画のはずが、血しぶきの代わりに花吹雪が舞う感じ。
ハーレイ・クインに撲殺されるのは男ばかりです
それもそのはず、今作でプロデューサーともなったマーゴット・ロビーが「自由を愛する女性たち」のための映画作りを念頭に置いたとのこと。
監督も、キャシー・ヤンという、アジア系の女性監督が担当しています。
参考記事:マーゴット・ロビーおすすめ映画3選、ハーレイ・クインから死の谷間まで
12.Little Women
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
「女性による女性たちのための映画」が続きます。
こちら『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は、長い邦題ですが原題は『Little Women』。
ルイーザ・メイ・オルコットの自伝的小説「若草物語」を原作としています。
といっても、今、数々の映画賞に輝く女性映画監督グレタ・ガーウィグ監督が独自の脚色をした作品になっています。
「若草物語」は、ご存じのように個性の違う4人姉妹が家族や周囲の人たちとの関りの中で成長していく姿を描いた作品。
今作でスポットが当てられたのは、次女のジョー・マーチ。
結婚より作家の道を選んでいくジョーの生き方を、主演シアーシャ・ローナンが生き生きと演じています。
長女メグ(エマ・ワトソン)、三女ベス(イライザ・スキャンレン)そして四女エイミーには今売り出し中のフローレンス・ピューといった注目のキャスティングになっています。
13.Jojo Rabbit
『ジョジョ・ラビット』、涙が止まらない秀作
第二次世界大戦のナチス・ドイツが与えた影響は恐ろしいものがあります。
今作『ジョジョ・ラビット』は、映画では珍しい「ヒトラー・ユーゲント』にスポットが当たった秀作です。
「ヒトラー・ユーゲント」とは、ナチス・ドイツが戦時中の国威発揚を図った政策のひとつ。
なんと、10歳から18歳までのいわゆる青年に、独裁ヒトラーへの忠誠と将来の兵役に備えた訓練を行っていたのです。
そこに入隊したのは、純粋で無垢な10歳の男の子「ジョジョ」(ローマン・グリフィン・デイヴィス)。
ヘマばかりでなかなか馴染めず、ウサギのように臆病だと言われた彼についたあだ名が「ジョジョ・ラビット」でした。
それでも、指導教官の教えを守り「ヒトラー総統」の幻を見るほど、ナチス思想に傾倒していきます。
そんなある日、ジョジョは自宅に隠し部屋を見つけ、中にいたのはユダヤ人の少女エルサ(トーマシン・マッケンジー)。
ユダヤ人を匿うことは、家族もろとも死刑を意味します。
母親と二人暮らしのジョジョが疑ったのは、大好きな母親ロージー(スカーレット・ヨハンソン)のこと。
まさか誰にも相談できず、思い悩むジョジョ。
一方で、最初は毛嫌いしていたユダヤ人のエルサと思わぬ交流をしていくのでした。
話は深刻なのですが、想像以上に明るく、最後にはすごく温かい気持ちになれます。
作品詳細:『ジョジョ・ラビット』は泣ける映画!ヒトラーユーゲントに10歳で入隊した男の子
●スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)
誕生日:1984年11月22日生まれ
身長:160㎝
▶おすすめの代表作品
14.1917
『1917 命をかけた伝令』、全編ワンカットで持続する緊張
こちらは、戦争といっても第一次世界大戦の頃、まさに「1917年」のことです。
ヨーロッパ戦線で、イギリスはドイツと一進一退を繰り返していました。
副題にある通り、イギリスの兵士二人が上官から降りて来た命令は、重要な「伝令」を味方の陣営に届けるというもの。
その陣営に行くには、撤退しているはずのドイツ軍のど真ん中を突破しなければなりません。
「撤退してるはず」というあやふやな情報の中、若き下士官ウィリアム(ジョージ・マッケイ)とトム(ディーン=チャールズ・チャップマン)は決死の出発をします。
今作の制作にあたり、「007」などを手掛けた実績をもつサム・メンデス監督が出した方針が話題となりました。
それは、「全編ワンカット」というものです。
実際には、いくつか繋いでいるとは言うものの、長回しのシーンが多く続くため「緊張の持続」は半端ではありません。
死体が散乱する戦闘地を越え、あちこちに潜むかもしれないドイツの残存兵に怯えながら目的地に進む二人。
ハラハラ、ドキドキの2時間はあっと言う間です。
15. Knives Out
『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
主演は、「007シリーズ」のジェームズ・ボンド役がすっかり定着したダニエル・クレイグ。
最初はボンドにちょっと引っ張られますが、しっかり組み立てられた推理ものサスペンスだけにすぐ引き込まれます。
ストーリーは、アガサ・クリスティーの『ねじれた家』を彷彿とさせる内容です。
大富豪であるスロンビー家の当主、ハーラン(クリストファー・プラマー=ポスター画像中央)が何者かによって毒殺。
匿名の依頼者から犯人捜しを依頼されたのが、ブノワ探偵(ダニエル・クレイグ=中央ハーランの後ろ)です。
大家族の面々は、それぞれの事情を持ちながら同居していたのですがいずれも怪しいヤツばかり。
今事件のキーマンになるのは、冒頭画像のマルタ(アナ・デ・アルマス=画像最右)。
ハーランから最も信頼されていた献身的な看護師ですが、現場状況から最も怪しい存在なのです。
新進の女優アナ・デ・アルマスを、いきなり殺人犯にするわけないだろうと余計なことを思いつつストーリーは進むのですが、どう考えても犯人は彼女以外にないという流れなのです。
さあ、ジェームズ・ボンドいや、ブノワ探偵は真犯人に行き着くことができるのでしょうか。
もちろん、最後のどんでん返しではしっかり唸らせてくれます。
「そう来たか!」
16.ANИA
『ANNA/アナ』、CIA対KGBに翻弄されるロシアスパイ
最近、女スパイを主人公にした映画が引き続き公開されています。
時代が求める政略の中で、悲しくも翻弄されていく被害者への強い思い入れがあるのかもしれません。
そんな中で公開された『ANNA/アナ』も、80年代に大国のエゴに挟まれ犠牲になりかけた一人のスパイが描かれています。
主人公「アナ」(サッシャ・ルス)は、ロシア出身のKGBのスパイ。
(実際にサッシャ・ルスも、ロシア人女優で、現役のファッション・モデルです。)
ヤクザな男から離れたかったアナに目を付けたのがKGBのリクルーター。
もともと身体能力が高く度胸の据わったアナは、すぐに認められ数々の暗殺ミッションをこなしていきます。
しかし、そのアナに注目した人物がもうひとりいました。
それは、KGBへの復讐に燃えるアメリカCIAのエージェント、レナード(キリアン・マーフィー)。
アナの捕獲に成功したレナードは、アメリカの二重スパイになるよう持ち掛けるのでした。
参考記事:『ANNA/アナ』女スパイアクション映画、リュック・ベッソン監督の世界観』
●サッシャ・ルス(Sasha Luss)
誕生日:1992年6月6日生まれ
出身:ロシア・マガダン州
身長:178㎝
17.Red Joan
『ジョーンの秘密』、もっとも意外なスパイの正体は?
こちらは、実話に基づいたスパイ映画です。
しかし、ちょっと事情が違うのは主人公の女スパイ、ジョーン・スタンリー(ジュディ・デンチ=ポスター画像上)が逮捕後も自分のことを絶対に「スパイ」と認めなかったのです。
イギリスで、ジョーンによる国家機密情報の漏洩が発覚したのが2000年。
訴追された内容は、さかのぼること1938年の第二次大戦中に起こったことでした。
英情報部MI5から、次々と情報漏洩の動かぬ証拠を突きつけられてもシラを切る通すジョーン。
彼女が守ろうとしたものは何だったのでしょう。
映画は、二つの時代を往来します。
それは、ジョーンがまだ学生だった頃から始まっていました。
大学で物理学を専攻するマジメなジョーンは、女友達に誘われるまま社会主義を信奉する者たちの集会に参加。
ショーンが、後に恋をして付き合うことになった男性もそこにいました。
大学を卒業したショーンは、核開発研究の国家組織に就職するのですが、なんと当時の女友達や付き合っていた男性がショーンの仕事に興味を持ち出したのです。
彼らは、当時同盟国だった旧ソ連とつながっていたのです。
作品詳細:『ジョーンの秘密』もっとも意外なスパイ!経済安保を今に問う映画
18.The Keeper
『キーパー ある兵士の奇跡』、ダフィネット・クロス主演
ダフィット・クロスはドイツ人俳優です。
あまり聞いたことがないかもわかりません。
しかし、『愛を読むひと』(2008年)のマイケル役といえば思い出す人もいるのではないでしょうか。
15歳の青年の役を演じ、恋焦がれた年上の女性はかつての戦争犯罪人の容疑がかかっていたという名作映画です。
顛末が悲しすぎて、強く印象に残る存在でした。
10年以上が経過し、今作『キーパー ある兵士の奇跡』はそのダフィット・クロスが主演となった話題作です。
今作も、ある意味戦争の傷跡の冷めやらない時代を映し出した物語です。
主人公のドイツ人、バート・トラウトマン(ダフィット・クロス)、往年のサッカーファンならよく知っている人も。
イギリスの国民的英雄で戦後のマンチェスター・シティFCの名ゴールキーパーでした。
今でこそ「国民的英雄」といえるものの、彼は元はと言えばナチス・ドイツの空軍パイロットだった人物。
イギリス人にとって、ドイツ空軍は大戦中の忌まわしいロンドン空襲を思い起こさせる存在でした。
戦後とはいえ、卑劣なヤジが浴びせながらも、イギリスの地元民がいかにしてトラウトマンを受け入れいったかが描かれています。
作品詳細:「愛を読むひと」のダフィット・クロス主演『キーパー ある兵士の奇跡』
19.Midway
『ミッドウェイ』、日本の運命を変えた3日間
次の紹介映画は、『ミッドウェイ』。
こちらは、第二次世界大戦の中の太平洋戦争が舞台です。
映画『ミッドウェイ』が描くのは、日米「ミッドウェイ海戦」
北太平洋のミッドウェイ島近海で衝突した一大海戦で、ここを境に日本は多くの空母や戦艦を失い以降、一気に劣勢に陥ります。
映画の冒頭に出てくるのは、日本軍のハワイ真珠湾攻撃。
いわば、太平洋戦争の初戦だったのですが、アメリカのここでの敗北がミッドウェイでの「反攻」につながったとされます。
アメリカ側は、チェスター・ニミッツ司令長官にウディ・ハレルソン、ニミッツ長官の情報補佐官エドウィン・レイトンにパトリック・ウィルソンなどが出演。
日本側は、連合艦隊司令長官山本五十六役の豊川悦司はじめ、浅野忠信(山口多聞少将)、國村隼(南雲忠一中将)などが出演。
歴史的決戦の戦略合戦と、激しい戦闘を目の当たりに見ることができます。
20.Wonder Woman 1984
『ワンダーウーマン 1984』、最強ヴィランとの決戦!
さて、最後20作目になりました。
2020年の年末に公開されたのが『ワンダーウーマン 1984』です。
アメコミ(アメリカン・コミックス)の実写化映画は、アベンジャーシリーズを筆頭に、今ハリウッド映画の大きな流れ。
奇想天外なヒーローたちが自由自在に暴れまわる世界観はエンタメ映画にピッタリです。
中でもアメコミの女性ヒーローを取り上げた作品は大人気。
約3年ぶりに帰ってきたのがアマゾネス族のプリンス「ワンダーウーマン」(ガル・ガドット)。
●ガル・ガドット(Gal Gadot)
生年月日:1985年4月30日
身長:178㎝
出身:イスラエル
▶おすすめの出演映画一覧(やはり見ておきたいのは前作!)
前作の時代背景は1910年代の第一次世界大戦でしたが、今度は1984年。
タイトルも、『ワンダーウーマン1984』となって新たなストーリー展開となります。
この続編の話題は、なんと言ってもを新たなヴィラン(悪役)「チーター」(クリスティン・ウィグ)の登場。
ワンダーウーマンの宿敵と言われるだけあって対決が楽しみです。
前作で行方不明だったスティーブン(クリス・パイン)も元気な姿で登場します。
参考記事:『ワンダーウーマン1984』(続編)の日本公開!ヴィラン「チーター」役キャストを紹介
●クリスティン・ウィグ(Kristen Wiig)
誕生日:1973年8月22日
出生地 ニューヨーク
身長:165㎝
出身:アメリカ・ニューヨーク
▶おすすめの出演映画
まとめ
さあ、2020年に公開された映画の中から、20作品を一気に紹介しました。
ヒューマンドラマ、サスペンス、アメコミヒーロー、実録モノ、いろいろなジャンルから紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
すでに劇場公開は終わっているとはいえ、リンク紹介したようにAmazon、U-NEXTで見ることができます。(一部、未配信)
逆に、DVDや動画配信だからこそじっくり見ることができるかもしれません。
ゆっくり楽しんで下さい。
記事へのご感想・関連情報・続報コメントお待ちしています!