HOLA!なんじゅんです
今回は、HELLO!のが合っているかもしれませんね。
筆者なんじゅんは、2023年11月12月とアメリカ・メキシコを旅してまいりました。
アメリカは、シカゴとルイジアナ州・ニューオーリンズへ旅行したのですが、シカゴは兎にも角にも都会一色!
(あらゆる場所に銃所持して入るべからずの看板を発見したくらいの都会)
シカゴから南部へ渡った瞬間、あの緩やかな空気、人々の南部訛りの英語も素敵で、本当に一生出たくないと思ったくらいでした。
(冒頭画像:引用https://www.facebook.com/AntebellumFilm/)
今回のテーマ、アメリカの黒人や黒人文化に視点
「アメリカ南部は治安が最悪」とよく耳にしますが、筆者的には夜中3時くらいまでジャズを聴いて回っていたくらいなので平気かと…。
(油断は禁物ですが)
ハロウィンや謝肉祭の時期に行ったせいもあるのか、観光客も多めで現地人も祭りの時期だからか変な行動はしないように見受けられました。
アメリカへご旅行の際は是非、今回ご紹介する映画をご参考にしてくださいね。
さて、今回はアメリカの黒人や黒人文化に視点を当てた映画をご紹介いたします
1.『グリーンブック』ヴィゴ・モーテンセン主演の感動作
こちらは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの大人気キャラクター、アラゴルンを演じたヴィゴ・モーテンセン主演のアカデミー賞受賞作品です。
1962年、ジム・クロウ法真っ只中のアメリカ(黒人の公共施設利用を禁止や制限した法)でのお話。
雑で乱暴なイタリア系アメリカ人のトニー(ヴィゴ・モーテンセン)は、その粗っぽさを認められ、ホワイトハウスやカーネギーホールで演奏を重ねる天才黒人ピアニスト、ドン・シャーリー(マハーシャラ・アリ)の用心棒に雇われます。
シャーリーは約8週間のツアーの運転手兼ボディガードにトニーをつけたものの、お互いの性格の不一致から衝突してばかり。
だが、彼のピアノはトニーの胸を打つ。
ピアノは本物なのに、シャーリーは舞台を降りると毎度差別を虐げられ、そのたびに激高するトニーでした。
才能は認められているのに黒人であることは認められていない時代背景を『メリーに首ったけ』のピーター・ファレリー監督が鮮やかに描いた感動作品です。
実際に存在した、黒人だけの旅行ガイドブック
今作のタイトル『グリーンブック』は、実は当時、アフリカ系アメリカ人のためだけの旅行ガイドブック「グリーンブック」からきています。
黒人が入れるホテルや施設を記載した、実際に南部地方で刊行されていた本で、二人はこれを頼りにツアーを続けたという実話の物語です。
人種差別は、現実問題、未だにアメリカでは充分にあり得る話です。
それが、昔はそんなガイドブックまで刊行されていたというのだから驚きです。
実際、劇中でもシャーリーは白人たちにリンチされたり(天才ピアニストなのに!)因縁をつけられたりと、彼の「才能」を知っていながらの黒人差別を観ていると胸糞がわるくなりました。
関連記事:『映画『グリーンブック』キャスト・あらすじ!実在の主人公も俳優として活躍していた?』
一体、「人種差別」ってなんだろう?
筆者は今回、南部のレストランを周っているとあることに気づきました。
給仕をしているのはほとんどが黒人で、白人はレジかカウンターにいて席を決める係。
観光地から少し離れた古いレストランに行ったとき、三人の黒人ウエイターさんが英語もままならない筆者に優しく料理の説明をしてくれました。
そのとき「人種差別」とはなんだろうと考えてしまいました。
帰り際に、「素敵な一日をすごしてね」と微笑んでくれたあの笑顔は旅の宝物です。
日本にいると、そうそうぶち当たることのない差別。
この映画は感動するだけではなく、勉強にもなります。
役作りで増量したヴィゴ様も素敵ですよ(男前は増量しても男前!)
2.『ゲットアウト』:黒人至上主義のホラー作品
2作目の紹介は、アメリカの黒人コメディアン出身のジョーダン・ピール監督による『ゲットアウト』です。
ひとことで言えば、黒人至上主義を描いたホラー作品です。
白人の彼女ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の家族の元へ招待された主人公の黒人青年クリス(ダニエル・カルーヤ)。
白人ばかりの家庭に黒人の自分が足を踏み入れるのは躊躇していたものの、家族は猛烈な歓迎でクリスにもてなしてくれます。
だが、何かがおかしいこの家族。
白人家族の笑顔の裏側には恐ろしい実態があるのだった…、という内容です。
アメリカのお笑いは「差別」や「政治」を絡ませており、IQ高めの笑いのようです。
筆者は日本のお笑い大好きなので、世界のお笑いが気になり、監督がコメディアンという本作品を鑑賞いたしましたが、おもしろい!
ホラーコメディといったほうがいいのでしょうか?
とことん黒人至上主義的な内容。
そして、ジョーダン・ピールの他作品(全部が全部ではありませんが)も、とっことんに白人を皮肉っているので米国がいかに差別の国であるかを感じます。
また、それを笑いに変えれるセンスの良さ。そしておしゃれな描き方が観ていてスカッとします。
ジョーダンピール作品は、『NOPE/ノープ』という宇宙人ものの映画もお勧め!
関連記事:『NOPE/ノープ』公開!『アス』『ゲット・アウト』のジョーダン・ピール監督映画紹介!
3.『アンテ・べラム』:ジャネール・モネイ主演!
主演の、ジャネール・モネイがかわいいぞ!
途中から「え?!あ、そういうことか!」となる映画です。
南北戦争前夜、ルイジアナ州の綿花畑で多くの黒人奴隷が白人主人に飼われて奴隷として働かされていました。
脱走するものには死を、主人に無断で口をきいては罰せられる、黒人にとってはまさに地獄のような毎日でした。
歴史の教科書などで一度は拝見したことのある、あの綿花畑が広がる土地に、なんと目が覚めるというではないか!
昨日までニューオーリンズで友達と華やかなパーティをしていたのに!
150年ほど前の光景が「なぜ今ここに?!」といった、タイムループものかと思えば…
そんな不思議な映画なので、最後までお楽しみいただけるかと思います。
来る日も来る日も、綿花摘みをする黒人に!
ジャネール・モネイが演じる役柄は、社会学人類差別研究者の第一人者として活躍している黒人女性ヴェロニカ・ヘンリー。
記念パーティに友達とニューオーリンズを訪れ楽しんでいたが何者かに眠らされて意識を失います。
綿花畑で目が覚めた「ヴェロニカ・ヘンリー→エデン」。
エデンは黒人の身なので奴隷として綿花摘みを命じられ、来る日も来る日も綿花摘みをさせられていました。
そこへ、次々に連れてこられる黒人たちを見てエデンは脱走を試みようとするのですが…。
関連記事:ファッション祭典『メットガラ』とは?2023年印象的ゲストのルック解説&オススメ映画!
ショーン・マッキトリックならではの作品に!
筆者はこの映画、アクション映画だと思っております。
ご鑑賞いただければわかると思うのですが、白人女性の描き方がなかなかに笑えます。
そして、プロデューサ「ショーン・マッキトリック」が『ゲットアウト』『アス』といったジョーダンピール映画の同じプロデューサなのです。
なるほど!道理で濃い内容だと思いました。
まとめ
いかがでしたか?
紹介した映画は、いずれも黒人が強い映画といってもいいのではないでしょうか?
差別をテーマにした映画はキリがないくらいありますが、今回は、感動するものと笑ってスカッとするものの三本をおススメさせていただきました。
ところで、アメリカ南部の料理は全部美味しいですよ!
最近では移住する日本人も増えているようです。
それでは、またお会いしましょう!
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《ライター:なんじゅん》 クリックで担当記事一覧へ→
元舞台俳優・劇作家・現イラストレーター
中学生の頃から一人映画館をキめていたくらい大の映画好き。好きな映画は「髪結いの亭主」。
ポップコーンはバター多めで。
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